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Xu, Z. Y.*; Heylen, H.*; 旭 耕一郎*; Boulay, F.*; Daugas, J. M.*; de Groote, R. P.*; Gins, W.*; Kamalou, O.*; Koszors, .*; Lykiardopoupou, M.*; et al.
Physics Letters B, 782, p.619 - 626, 2018/07
被引用回数:7 パーセンタイル:53.6(Astronomy & Astrophysics)GANIL研究所において、Sからのフラグメンテーション反応によって中性子過剰核Alにおける核異性体である状態を生成し、その磁気双極子モーメントと電気的四重極モーメント(Qモーメント)をそれぞれ-NMR法および-NQR法を用いて測定した。この状態は中性子数20の殻ギャップを越えて励起したものであり、その性質を実験的に押さえることは、この原子核の周辺で知られている逆転の島(基底状態で既に殻ギャップを越えた励起が起こるとされる原子核の一団)の発現のメカニズムを解明するための有益な情報を与える。測定されたg因子の絶対値は、Qモーメントの絶対値は38(5)mbとなった。これらの値は、大規模殻模型計算による予言値に近く、模型の高い記述能力を確かめることができた。
石澤 明宏*; 井戸村 泰宏; 今寺 賢志*; 糟谷 直宏*; 菅野 龍太郎*; 佐竹 真介*; 龍野 智哉*; 仲田 資季*; 沼波 政倫*; 前山 伸也*; et al.
プラズマ・核融合学会誌, 92(3), p.157 - 210, 2016/03
幅広いアプローチ協定に基づいて国際核融合エネルギー研究センター(IFERC)の計算機シミュレーションセンター(CSC)に設置された高性能計算機システムHeliosは、2012年1月に運用を開始し、日欧の磁気核融合シミュレーション研究に供用され、高い利用率の実績を示すとともに、炉心プラズマ物理から炉材料・炉工学にわたる広い分野で多くの研究成果に貢献している。本プロジェクトレビューの目的は、国内の大学や研究機関においてHeliosを利用して進められているシミュレーション研究プロジェクトとその成果を一望するとともに、今後予想される研究の進展を紹介することである。はじめにIFERC-CSCの概要を示した後、各研究プロジェクト毎にその目的、用いられる計算手法、これまでの研究成果、そして今後必要とされる計算を紹介する。
篠原 武尚; 根岸 智哉*; 林田 洋寿; 酒井 健二; 甲斐 哲也; 大井 元貴; 佐藤 博隆*; 原田 正英; 及川 健一; 前川 藤夫; et al.
no journal, ,
J-PARCの物質・生命科学実験施設において偏極パルス中性子を用いた磁気イメージング法の開発を進めている。この手法は、中性子の磁気モーメントと磁場との相互作用を活用し、元来不可視である磁場を画像化するものであり、パルス中性子の飛行時間分析と組合せることにより磁場情報を定量的に画像化する可能性を有する。これまでの開発により、3次元での偏極度解析手法の導入に成功したが、環境磁場の影響により中性子スピンを高精度に制御することができなかった。そこで、磁気シールドを導入し、環境磁場の影響を十分に抑制し、零磁場環境での測定が可能となった。さらに、応用研究として、軟磁性特性を有する電磁鋼板中の磁場強度の定量化、磁区構造の可視化に取り組んだ。発表では、実験体系の改良内容及び応用実験の結果について報告する。
篠原 武尚; 酒井 健二; 甲斐 哲也; 林田 洋寿; 佐藤 博隆*; 根岸 智哉*; 原田 正英; 大井 元貴; 及川 健一; 奥 隆之; et al.
no journal, ,
J-PARCの物質・生命科学実験施設において偏極パルス中性子を用いた磁気イメージング法の開発を進めている。この手法は、中性子の磁気モーメントと磁場との相互作用を活用し、元来不可視である磁場を画像化するものであり、パルス中性子の飛行時間分析と組合せることにより磁場情報を定量的に画像化する可能性を有する。本研究では、この磁気イメージング法を実材料の研究へ応用することを目的として、鉄系の軟磁性材料内部の磁場の分布の可視化に取り組んだ。その結果、3次元空間での中性子偏極度解析法の利用により、鉄系軟磁性アモルファス箔内部の磁区構造の可視化に成功するとともに、その磁区内部の磁場方向を決定することができた。また、同じく鉄系の軟磁性材料である電磁鋼板試料の内部の磁場強度と方向を定量的に解析することが可能となった。
城 鮎美; 岡田 達也*; 河野 智哉*; 佐藤 崇史*; 菖蒲 敬久
no journal, ,
純アルミニウム単結晶の引張方位111は均一変形方位と呼ばれ、塑性変形しても不均一変形帯が形成されず、マクロ的に均一変形することが知られている。また、室温と液体窒素温度での引張変形を比較すると、後者では交差すべりの発生が抑制されることから、加工硬化が最も高くなることが明らかになっている。これまでは光学顕微鏡によるすべり帯様相の観察や、走査型電子顕微鏡による結晶方位の変化などの定性的な評価が主であったが、我々は放射光X線回折を利用し、室温と液体窒素温度で引張変形したアルミニウム単結晶111引張方位の残留応力、結晶性などの定量的な評価を実施した。その結果、最も加工硬化が高い液体窒素温度引張の試験片において、残留ひずみは10010以下であり、ひずみ分布が存在しないこと、結晶性は室温の方が液体窒素温度引張よりも良いことを明らかにした。