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片山 寿人*; 北村 治滋*; 森 真理*; 中川 淳也*; 吉田 貴宏*; 河合 敏彦*; 長谷 純宏; 田中 淳
JAEA-Review 2006-042, JAEA Takasaki Annual Report 2005, P. 94, 2007/02
滋賀県では、窒素による琵琶湖の富栄養化が重大な問題となっており、そのうち16%が農業排水からの流入と見積もられている。本研究では、イオンビーム突然変異技術を利用した少肥栽培向き水稲育種を目指し、水稲玄米に炭素イオンビームを照射した個体における生育への影響を調査した。供試材料は、滋賀県で育成した水稲品種「秋の詩」及び「大育1743」を用いた。イオンビーム照射区では、茎長と穂数に変化が認められたが、大きな形態変異が認められなかったことから、限定的な遺伝子の変異であると考えられた。今後は、穂数を指標にして変異体を選抜し、さらに窒素吸収能や窒素利用率が高い変異体を選抜する予定である。
吉田 裕一*; 中野 勝志; 長谷川 健; 志賀 貴宏*; 三枝 博光
JNC TN7410 2002-003, 42 Pages, 2001/09
核燃料サイクル開発機構の東濃地科学センターでは、深部地質環境の科学的研究(地層科学研究)の一環として、広域地下水流動研究と超深地層研究所計画を実施してきている。これらの研究で取得される膨大なデータを効率よく管理し活用するために、平成8年度に地層科学研究データベースの構築に着手した。地層科学研究データベースシステム構築の目標は以下の5点に要約される。1.精度を保証できるデータを長期間管理する2.データの検索や切り出しを容易にする 3.様々な分野の研究者間でデータを共有化する 4.データ取得時の状況および解析過程の情報を適切に管理することによりデータの品質を保証する 5.データの第三者への公開を容易にする 東濃地科学センターは、地層科学研究データベースシステムの原型となるデータベースとして地熱技術開発株式会社が開発した地下情報データベース「G★BASE」を導入した。その特徴として、様々な地下情報が管理でき、それらを自在に可視化することができる。さらに、リレーショナル型データベースを採用し、データベース部と検索・表示部が分離して設計されているので、導入時点において対応していないデータや、新たに取得されるデータに対しても導入後の改良も容易等が挙げられる。これらの特徴を活かし、平成8年度以降、取得されるデータを対応させるために地層科学研究データベースの改良を実施してきた。また、測定データを管理するRAWデータベースとデータ取得時の情報を管理するSITEデータベースに関する調査中であり、今後、地層科学研究データベースシステムとしてこれらのデータベースを連動する予定である。
北村 治滋*; 片山 寿人*; 森 真理*; 中川 淳也*; 吉田 貴宏*; 河合 敏彦*; 長谷 純宏; 田中 淳
no journal, ,
本研究では、イオンビーム突然変異技術を利用した少肥栽培向き水稲育種を目指し、水稲玄米に炭素イオンビームを照射した個体における生育への影響を調査した。供試材料は、滋賀県で育成した水稲品種「秋の詩」及び「大育1743」を用いた。イオンビーム照射による突然変異は、形態的に大きい変異が認められなかったことから、限定的な遺伝子の変異であると考えられた。今後は、窒素吸収能や窒素利用率が高い変異体を選抜する予定である。
日野 耕作*; 片山 寿人*; 北村 治滋*; 川村 容子*; 中川 淳也*; 吉田 貴宏*; 森 真理*; 仙波 俊男*; 長谷 純宏; 田中 淳
no journal, ,
滋賀県育成品種「秋の詩」の玄米にイオンビームを照射し、窒素利用効率に関する遺伝変異拡大を試みた。本発表では2005年から2007年にかけて実施した40Gy照射M1世代の自殖個体(M2)及びその後代(M3・M4)を少肥料施肥条件でほ場栽培試験した結果を報告する。2005年、M2の4,131個体をほ場栽培試験した。効率的に1次選抜を行うため、環境条件の影響を受けにくく遺伝的要因の影響が強い穂長による選抜を行った。その結果、最長穂長20cm以上の個体を1,143個体選抜した(選抜率27.7%)。選抜した穂を乾燥穂重で分類したところ、3.0g以上が全体の約30%を占めた。2006年及び2007年、選抜後代75系統(M3・M4)を無施肥ほ場で栽培した結果、親品種に対する総もみ重比が111%以上の系統をM3で3系統(最大値113%)及びM4で2系統(最大値115%)それぞれ得た。このうち、2か年を通じ総もみ重比が111%以上に分類された系統は1系統だった。本系統は総乾物重比も2か年とも108%を超え、M4では精玄米重比も111%で親品種より増加していることから有望系統の1つと考えられた。
大貫 敏彦; 尾崎 卓郎; 吉田 貴宏*; 南川 卓也; 鈴木 義規; Francis, A. J.*
no journal, ,
重元素の微生物への吸着への有機酸の影響及び微生物による有機酸分解における重元素の影響を調べた。吸着への有機酸(DFO)の影響を調べた結果、グラム陰性菌とグラム陽性菌へのPu(IV)-DFO錯体の吸着では、グラム陰性菌の方がPu(IV)をより多く吸着した。元素を変えて吸着割合を調べた結果、Eu(III)Th(IV)Pu(IV)の順序で吸着割合が減少した。また、水溶液のpHを3から7に増加させたところ、Pu, Th及びEuの吸着割合が減少した。この結果から、重元素-DFO錯体からの重元素の吸着では、重元素が錯体から解離して微生物に細胞に吸着することが示唆された。微生物によるリンゴ酸(Mal)分解における重元素の影響を調べた結果、EuMalの存在がリンゴ酸の分解を阻害することを明らかにした。また、リンゴ酸の分解によりピルビン酸が生成し、Euと錯体を形成することを明らかにした。
日野 耕作*; 北村 治滋*; 片山 寿人*; 森 真理*; 川村 容子*; 中川 淳也*; 吉田 貴宏*; 長谷 純宏; 田中 淳
no journal, ,
少肥料(低窒素)栽培で安定した収量が得られる少肥料栽培向きイネ品種を開発することは、琵琶湖の富栄養化防止や持続可能な農業の実現に貢献すると期待される。そこでわれわれは、他の変異原と比較して有用形質を損なわずに変異を誘発できると考えられているイオンビームを滋賀県育成品種「秋の詩」の玄米に照射して窒素利用効率に関する遺伝変異を拡大し、有用変異体を作出することを試みている。これまでに、突然変異体を選抜するための最適線量を発芽率及び稔実率を指標に検討し、40Gyが「秋の詩」の突然変異体作出には適当であることを明らかにした。ここでは2005年から2007年にかけて実施した40Gy照射M1世代の自殖個体(M2)及びその後代(M3・M4)を少肥料施肥条件でほ場栽培試験した結果及び2008年に栽培試験した選抜系統(M5)の特性について報告する。
中西 貴宏; 鶴田 忠彦; 舟木 泰智; 佐久間 一幸; 三浦 富智*; 吉田 光明*
no journal, ,
福島第一原子力発電所事故により流域環境に沈着した放射性物質について、ヤマメやアカネズミ等、ICRPの標準動物への移行及び放射線影響を評価するため、生態系と環境媒体の調査を共同で実施している。その一環として、ヤマメへの溶存態放射性セシウム移行メカニズム解明のため、渓流水(溶存態Cs濃度: 0.1-0.2Bq/L)を導入した養殖池で清浄餌を用いた飼育実験を行った。飼育したヤマメ成魚(n=10)の筋肉中Cs濃度は比較的高く、個体差が見られた(30-200Bq/kg-wet)。胃内容物に池底の砂礫が存在したことから、餌・渓流水以外のCsソースが考えられた。安定同位体比を用いた食性解析の結果、Cs濃度が高い個体ほど水生生物(Cs濃度: 数百数千Bq/kg-wet)の摂食割合が高かった。言い換えれば、溶存態Csからの移行だけではヤマメのCs濃度は食品中の放射性物質に関する基準値(100Bq/kg)を上回らないことを示唆する。