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武久 正昭; 団野 皓文*
放射線化学, 5(10), p.307 - 312, 1972/00
放射線の工業利用は,基礎研究にみられる放射線反応の本質に対するアプロ-チ,または,一昔前にいわれた工業プロセスの革命的変化などのはなばなしさはないが,ここ数年着実に工業界に浸透しつつある。これは,開発研究が企業で実施されるため,その成果が表面に現われにくいこと,さらに放射線プロセスを利用して製造された製品にしても,ことさら放射線利用によることをうたわなくなったためで,反面,放射線利用が工業界へ定着しつつあることを意味しよう。その方向は,放射線を用いて全く新しいプロセスまたは製品を開発するというより,品質の改良をはかるなど現在の高分子工業での進歩の傾向と類似しているとみられる。これは,とりもなおさず放射線の利用が高分子工業の分野に.多く依存していることを示している。さらに,具体的にに高分子工業が既存モノマーの共差合,グラフト,ブレンドなどの手段により各用途に適した物性,品質を有すな材料の供給を当面の目的としているので,放射線照射は有力な一手役となりうるからである。
団野 皓文*
高分子, 13(142), p.38 - 44, 1964/00
高分子の照射効果については、本誌にたびたび紹介されているので、ここでは主として二三の高分子に対する大線量照射効果について述べる。照射高分子の初期の研究は、主として原子炉で実験が行なわれたので、かなり大線量の実験が行なわれた。その後、放射線効果の研究が進むにつれて、正確に現象を捕えるためには大線量より小線量の照射が適当なので、一時研究が中断された。最近になって原子炉の開発が進み、強い放射線の場で有機物質の使うことが必要となったので、改めて大線量の照射効果が問題になってきた。ここでは橋かけ型の高分子としてポリエチレン、崩壊型の高分子としてポリ四フッ化エチレン(以下テフロンと略称)を選び、線の大線量照射による二三の物性の変化について述べよう。
団野 皓文*; 矢作 吉之助*
Journal of Applied Physics, 34(4), p.804 - 809, 1963/00
被引用回数:30抄録なし
団野 皓文*
日本物理学会誌, 18(7), p.456 - 457, 1963/00
本年3月、オーストリヤのウィーンにおいて国際原子力機関(IAEA)主催で聞かれた「研究用原子炉による化学的研究」のパネルに出席する機会をえた。そのパネル修了後、約1ケ月間ヨーロッパに滞在し、フランス、イギリス、ドイツの原子力研究所や大学の研究室を訪問し、放射線化学の研式活動をまのあたりに見ることができた。各大学の研究活動は、論文などを通して以前から相当わかっているつもりであったが、実際に研究室を尋ねることによって、研究の規模や、最近の問題点を知ることができたり、若い研究者と話し合う機会を得て大変有意義であった。また各国の原子力研究所でもかなり大規模に放射線化学の研究を取上げており、技術的な要請と基礎的な立場から研究をおこなっていることがわかった。ここでは主として放射線高分子と、それに関連のある放射線化学の研式活動を紹介しよう。