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千歳 敬子*; 斎藤 好彦*; 多田 尚子*
PNC TJ9214 90-003, 107 Pages, 1990/06
高速実験炉「常陽」による高速炉燃料の高燃焼度試験の実施が動燃殿により計画されている。本研究では、制御棒移設後の炉心における高燃焼度試験の設置変換許可の為の検討を行った。最初に、変更申請に必要な事故解析として、「運転時の異常な過渡変化」事象並びに「事故」事象に試験用要素の開孔を重合わせた場合の隣接予備試験用要素のFPガスブランケッティング解析を行った。そして、予備試験用要素の試料最高温度及び、被覆管肉厚中心最高温度は、それぞれ健全性判断基準である、2680C、890Cを下回っていることを確認した。なお、試験用要素のペレット最高温度が健全性判断基準である、2620Cを下回っていることも確認した。次に、高燃焼度試験用要素の破損時刻を予測するために、試験用要素の挙動評価を行った。試験用要素の被覆管破損の主要因は、プレナムガス内圧上昇であり、FCMIによる接触圧は弱いということが分かった。また、試験用要素の線出力の低下に伴い被覆管の温度も低下するという想定の下では、被覆管材質、照射条件に係わらず、CDFの観点からは、局所最大燃焼度26at%まで被覆破損を生じないとの結果を得た。
館野 徹*; 多田 尚子*; 千歳 敬子*; 森井 正*; 清野 俊*
PNC TJ9214 89-001, 159 Pages, 1989/03
高速炉燃料の高性能化、炉心設計の高度化を目的として、高速実験炉「常陽」による燃料性能実証試験の計画(試験用要素に封入されている試料の中心部を溶融させ、高速炉用燃料の高線出力密度化のためのデータを得る高線出力試験及び試験用要素の被覆管が開孔するまで照射し、高速炉用燃料の長寿命化のためのデータを得る高燃焼度試験)が動燃側により進められている。本研究では、最初に高燃焼度試験の変更申請に必要な事故解析として試験ピンの開孔に「運転時の異常な過渡変化」6事象並びに「事故」8事象をそれぞれ重合わせた時の隣接予備試験用要素FPガスブランケチィング解析を実施し、試料最高温度及び被覆管肉厚中心最高温度は、それぞれ健全性判断準である2360、890を下回っていることを確認した。さらに、試料片が集合体流路に放出され局所的に閉塞した時の安全評価を実施した。次に、現申請書添付試料十に記載の「事故」について、被ばく線量の評価を実施し、被ばく線量は十分小さい値に修まっていることを確認した。