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木原 伸二; 矢幡 胤昭; 南条 篤史*; 高橋 孝三; 尾曽 智重*; 根本 俊行; 安藤 昇; 大久保 秀文*
JAERI-Research 97-037, 43 Pages, 1997/05
流動層と酸化銅触媒とを組み合わせた使用済イオン交換樹脂の焼却技術に係わる開発の一環として、コールド燃焼試験とホット燃焼試験を行った。コールド燃焼試験においては、樹脂を焼却した場合の減重比は約10,000であり、スス等の黒色未燃物だけを対象にすると100,000以上であった。ホット燃焼試験のうち、RIを吸着させた模擬廃樹脂を焼却した場合、焼却炉に投入されたRIの約10%が炉内の流動媒体に、約50%~70%が酸化銅触媒にそれぞれ付着し、約20%~40%が排ガス浄化系に移行した。JMTRの実廃樹脂を用いた場合の放射性物質の分布状況も模擬廃樹脂を燃焼した場合と同様であった。
矢幡 胤昭*; 木原 伸二; 大内 操
JAERI-Research 96-035, 24 Pages, 1996/06
トリクロロエチレン、ジクロロメタン等の有機塩素化合物と鉄、アルミニウム粉末または酸化カルシウムとの反応による脱塩素化を試みた。反応の進行状況は質量分析計を用いて有機塩素化合物の濃度変化より調べた。トリクロロエチレンと鉄粉末との反応をAr中350~440Cで行った。380Cで反応は急速に進行し約100分間の接触反応で99.5%以上が分解し塩化鉄と炭素が生成した。ジクロロメタンを380~440Cで鉄粉末と反応させると塩化鉄、炭素及び水素が生成した。反応過程でメチル基、メタンが検出された。アルミニウムとは380~440Cで反応が十分進行しなかった。トリクロロエチレンと酸化カルシウムの反応をアルゴン及び空気中で行った。いずれも塩化カルシウムが生成するが、空気雰囲気ではCO、COが生成し、アルゴン中では炭素が遊離する。
矢幡 胤昭
原子力工業, 39(6), p.21 - 27, 1993/00
廃樹脂の減容処理技術の開発はこれまでに数多く行われて来たが実処理は行われていない。廃樹脂は難燃性で、ススの大量発生が焼却処理を困難にしている。そこで、酸化銅触媒を用い、ススの発生を抑制した廃樹脂の燃焼技術を開発した。小規模試験装置を用い、イオン交換樹脂の熱分解挙動、燃焼速度の測定、触媒の使用温度を調べた。これらの結果を基にしてパイロット装置を製作し、コールドの樹脂を用い安定な燃焼条件を調べた。含水率の高いスラリー状の樹脂は約700Cに加熱した流動層で熱分解・燃焼し、約650Cに加熱した触媒との接触反応でススの発生は大幅に低減できた。樹脂の安定燃焼条件が得られたので、コバルト-60、マンガン-54、セシウム-134を吸着させた樹脂を燃焼させ移行挙動を調べた。小規模の基礎試験からパイロット装置を用いたホット試験にいたるまでを紹介した。
木原 伸二; 矢幡 胤昭; 安藤 昇; 西村 允宏
Incineration Conf. Proc., p.457 - 460, 1993/00
原子力発電所から発生する使用済イオン交換樹脂(廃樹脂)は、従来効果的な処理技術が確立されていないため、主に貯槽等に貯蔵されてきた。これらの廃樹脂は今後も継続的に発生するため、その減容・安定化処理が急務の課題となっている。これらの現状を踏まえ、原研大洗研においては、流動層と酸化銅触媒を組み合わせた焼却法を研究・開発してきた。これまで、基礎研究の成果を踏まえて作製したパイロットスケールの試験装置において、未使用樹脂及び放射性同位元素(RI)を吸着させた樹脂を用い、触媒の燃焼効果及びRIの挙動に係る評価試験を行ってきた。今回、酸化銅の表面積及び空孔率が異なった触媒を用いて、燃焼効果及びRIの挙動に及ぼす酸化銅の表面積、空孔率等の影響について評べ、触媒の能力に係る評価を行った。
矢幡 胤昭; 木原 伸二; 平田 勝; 阿部 昌義
1992 Incineration Conf. Proc., p.311 - 315, 1992/00
原子力発電所から発生する使用済みイオン交換樹脂(廃樹脂)は、従来、効果的な処理技術が確立されていないため、主に貯槽・タンク等に貯槽されてきた。これらの廃樹脂は今後も継続的に発生するものであり、その減容・安定化処理が急務の課題となっている。これらの現状を踏まえ、原研大洗研においては、流動層と触媒を組み合わせた焼却法を研究・開発してきた。1990年10月に、これまでの基礎試験等の結果を踏まえ、放射性同位元素(RI)の挙動に係るデータ、工学的データ等の収集を目的とした、パイロットスケールの焼却炉(10kg-樹脂/日)を完成させた。RIを用いた試験に先立ち、コールドの樹脂を用いて、流動層の燃焼特性、樹脂供給システムの特性及び触媒の能力に係る試験を行った。焼却炉の概要およびこれらの試験結果とともに、引き続き行うRIの挙動に係る試験の結果について述べる。
木下 弘毅*; 平田 勝; 矢幡 胤昭
Journal of Nuclear Science and Technology, 28(8), p.739 - 747, 1991/08
流動層式焼却炉を用いてイオン交換樹脂の燃焼速度を把握した。本実験では、正確に秤量した陽イオンおよび陰イオン交換樹脂を550~750Cの間の一定温度に保持した流動層内に供給し、オフガス中のCO濃度をCO分析計により測定した。イオン交換樹脂の反応完了時間はCOの発生時間として求め、見掛けの反応速度定数を導出した。流動層式焼却炉を各種温度および流速にて運転することにより、イオン交換樹脂の燃焼条件として流動層温度650C空塔速度4.9110m・s以上が望ましいことを確認した。また、流動層温度650C、空塔速度5.4510m・sにおける陽イオンおよび陰イオン交換樹脂の見掛けの反応速度定数Kとして、それぞれ7.2510および8.7110kg・m・sを得た。本実験で得た見掛けの反応速度定数Kを用いることにより、スケールアップした装置におけるイオン交換樹脂の総括反応速度が推定可能である。
木下 弘毅*; 平田 勝; 矢幡 胤昭
Journal of Nuclear Science and Technology, 28(3), p.228 - 238, 1991/03
示差熱天秤を用いてイオン交換樹脂の熱分解挙動を調べた。樹脂の熱分解は三段階に分かれて進行する。即ち、第1段階は含有水分の蒸発、第2段階は交換基の分解、第3段階は樹脂基体の熱焼による。次に、酸化銅触媒をフリーボードに設置した流動層を用いて樹脂の燃焼条件を調べた。樹脂は約750Cに加熱した流動層内で燃焼し、排ガス中の未燃焼物は約650Cに加熱した酸化銅触媒との接触反応で燃焼させた。この実験から酸化銅触媒はイオン交換樹脂の焼却に適していることを確かめた。イオン交換樹脂を焼却する際に発生するSOxをCa(OH)添加で固定を試みた。この方法はSOx固定に有効であるが、過剰のCa(OH)の一部は触媒に吸着し、更にパイプラインに堆積し、ガスの流れに影響を及ぼした。従ってイオン交換樹脂から発生するSOxの固定については改良法が必要である。
矢幡 胤昭; 木下 弘毅*; 平田 勝; 阿部 昌義
Proc. of the 3rd Int. Conf. on Nuclear Fuel Reprocessing and Waste Management; RECOD91,Vol. 2, p.790 - 795, 1991/00
流動層式焼却炉を用いてイオン交換樹脂の燃焼速度の解析を行った。実験では正確に秤量した陽イオンおよび陰イオン交換樹脂を550~700C間の一定温度に保持した流動層内に供給し、オフガス中のCO濃度をCO分析計により測定した。イオン交換樹脂の反応完了時間は、COの発生時間として求め、見掛けの反応速度定数を導出した。流動層式焼却炉を各種温度および流速にて運転することによりイオン交換樹脂の燃焼条件として流動層温度650C空塔速度4.9110m・s以上が望ましいことを確認した。本実験で得られた見掛けの反応速度定数Kapを用いることにより、スケールアップした装置におけるイオン交換樹脂の総括反応速度が推進出来るものと考える。
矢幡 胤昭; 木下 弘毅*; 平田 勝
JAERI-M 90-075, 68 Pages, 1990/05
酸化銅触媒を備えた流動層式焼却システム開発の一環として、今回はスケールアップのための工学データの取得を目的に実験を行なった。本実験では、常温および高温における流動化開始速度を実測し、理論式の適用性を評価した。また、イオン交換樹脂を燃焼する際の最適温度条件および流速条件を把握すると共に、得られた見かけの反応速度定数を用いることにより、焼却炉の処理能力を評価できる見通しを得た。今後は、この評価手法の連続処理への拡張および触媒反応部における運転条件の把握を行っていく予定であるが、今回得られた諸データは大型装置の設計および運転条件の設定に大きく寄与するものと考えられる。
矢幡 胤昭; 木下 弘毅*; 平田 勝; 栗原 正義
Proc. of the 1989 Joint Int. Waste Management Conf., Vol. 1, p.75 - 80, 1989/00
原子力施設から発生する廃樹脂は年々増加し、その減容処理は重要な課題になっている。廃樹脂の減容処理には焼却が最も効果的とされているが、難燃性で燃焼時に多量のススを生じ、NO、SOの発生問題もあるため実処理は行われていない。大洗研では触媒を用いた樹脂の完全燃焼法を開発した。この方法を用いて廃樹脂の実処理を行うため段階的に試験を進めてきた。まず、樹脂の熱分解挙動と酸素分圧の関係、固定床装置を用いた焼却条件を求めた。次に連続処理のため流動層焼却炉を用い焼却条件を求めた。流動媒体の種類、流動化空気量、樹脂の焼却最適温度、触媒の設置場所と使用温度、SOの触媒に対する影響等について調べた。これらの結果について述べる。
矢幡 胤昭; 平田 勝; 寺門 範充*; 栗原 正義
JAERI-M 88-233, 29 Pages, 1988/11
酸化銅触媒を備えた流動層式焼却炉を用い、タール及びススの発生を防止したイオン交換樹脂の減容試験を行った。流動媒体として活性アルミナを用い、1.4Nm/hの空気により流動化させた。樹脂はスクリューフィーダーによって約0.2kg/hの速度で焼却炉に供給した。樹脂は750Cで直ちに熱分解及び熱焼するが、空気に同伴された未燃焼物は酸化銅触媒との接触反応により完全燃焼することができた。排ガス分析の結果、CHは約50ppm、COは約25ppm、SOは1500~2000ppmであった。SOの存在下でも触媒を650Cに加熱することで、タール及びススは発生せず完全燃焼が得られた。このことから、触媒燃焼はイオン交換樹脂の減容処理に適していることが確認された。
矢幡 胤昭; 寺門 範充*; 栗原 正義
JAERI-M 88-008, 25 Pages, 1988/01
イオン交換樹脂焼却処理の基礎データを得るために、熱天秤を用いて樹脂の熱分解挙動を調べた。
矢幡 胤昭
Inorg.Chim.Acta, 140, p.279 - 282, 1987/00
Puに汚染した有機性廃棄物からPuを回収するための焼却法を調べた。有機物を高温で焼却し回収したPuは一般に不溶性となるため低温焼却が必要である。従って、エポキシ樹脂、イオン交換樹脂等Puに汚染される有機物を模擬試料に用いて熱分解し、酸素濃度の関係、温度条件、熱分解生成物の成分分析を行い低温焼却条件を求めた。その結果固体有機物では600C、液体では500Cまでに熱分解又は気化が生じる。エポキシ樹脂の燃焼は酸素濃度の影響が大きいが、イオン交換樹脂は含水量が大きく、酸素濃度の影響は少ない。熱分解生成物は炭化水素、遊離炭素、水素等であり、可燃物質であるが酸素拡散が不十分だとススやタールが発生する。酸素濃度を高め、触媒使用温度を調べ、燃焼効率の向上を計った。またイオン交換樹脂から発生するSOxは触媒毒となるがCa(OH)添加で固定し連続処理条件を求めた。
矢幡 胤昭; 阿部 治郎; 加藤 通治; 栗原 正義
Journal of Nuclear Science and Technology, 22(8), p.669 - 677, 1985/00
被引用回数:1 パーセンタイル:24.17(Nuclear Science & Technology)抄録なし
矢幡 胤昭
電気協会雑誌, (731), p.13 - 19, 1984/00
Pu取扱い施設から発生する有機性廃棄物にはエポキシ樹脂で固定したPu粉末X線回折試料、ベークライト樹脂に埋込んだ金相試験試料、Pu精製等に使用したイオン交換樹脂などの固体廃棄物、Puをふくむペレットを研磨、切断に用いた油、真空ポンプ油等のPuに汚染した液体廃棄物がある。これらの有機性廃棄物はグローブボックス内で焼却し、その残査からPuを酸化物として回収できた。有機物の焼却では、一般に、ススやタール類が発生するが、これらの成分は質量分析計により、炭水水素と遊離炭素、CO,CO等の混合物であることを明らかにした。また、これらの物質は酸化銅触媒を用いることにより完全燃焼させ、HEPAフィルターの目詰まりを防止することができた。更に、油の焼却試験を行い、酸化銅触媒が完全燃焼に有効であることを見出した。有機性廃棄物の焼却技術の1例を紹介した。
矢幡 胤昭; 阿部 治郎; 星野 昭
JAERI-M 9974, 14 Pages, 1982/02
放射性廃棄物の減容及びその安定貯蔵法を解決することは原子力を利用する上に極めて重要である。現在、イオン交換樹脂、塩化ビニルなどが放射性廃棄物として大量に発生しつつある。これらの物質は燃焼が困難なため、アスファルトなどを用いて固化し、ドラム缶に詰め保管している。これらの物質は燃焼し減容させることができるが、酸素量によって煤煙が発生したり、高温の発生で焼却炉材料を損傷し耐用年数が短縮する。また放射性物質の飛散などの欠点があり燃焼法は用いられていない。本実験は、これらの模擬試料を用い、酸素量と発熱及び燃焼速度の関係、熱分解で発生する煤煙の成分を調べた。この結果、酸素量が5%10%中で、樹脂などを約650Cに加熱し、発生した分解ガスを約700Cに加熱した酸化銅触媒に接触させることで完全に燃焼させることを見出した。
内藤 奎爾*; 辻 利秀*; 大内 金二; 矢幡 胤昭; 山下 利之; 田川 博章
Journal of Nuclear Materials, 95, p.181 - 184, 1980/00
被引用回数:13 パーセンタイル:77.12(Materials Science, Multidisciplinary)二酸化プルトニウムの電気伝導度を温度950~1100C、酸素分圧2.110~10Paの範囲で測定した。酸素分圧の関数としての電気伝導度変化には、極小値と、それに伴うn型からp型伝導への転移が見られる。この極小値は、不純物によるものと考えられるが、酸素過剰組成のPuOの存在する可能性も除外できない。電気伝導度の極小値の温度依存性から、固有のバンドギャップとして2.5eVが得られた。n型伝導領域におけるlog-logPoプロットの傾きは、-1/4.99(950C)、-1/4.72(1000C)、-1/4.77(1050C)、-1/4.81(1100C)であり、以前に報告されている値とよく一致する。また、この領域おける格子欠陥は、イオン化された酸素空孔が適当であると思われる。
矢幡 胤昭
研究施設設計設備要覧, p.52 - 59, 1980/00
核燃料、放射性同位元素および原子炉など放射性物質を取扱う施設では、使用中の汚染事故は不可避なものである。また耐用年数を過ぎた原子力利用施設の廃棄または、解体は重要なことである。従って除染、廃棄および解体しやすい実験室造りは、設計当初から考えなければならない。本文はプルトニウム実験室を新設する際に必要な、実験室の内部構造、内装機器および材質の選択などについて述べた。
半田 宗男; 前多 厚; 矢幡 胤昭
JAERI-M 8406, 12 Pages, 1979/08
分析前の試料の酸素汚染を最小限に抑えることができる新試料調整法を開発した。酸素の定量は不活性ガス融解-電量法により行った。三種類のウランプルトニウム混合炭化物について粉砕に伴う酸素汚染、酸素汚染を差引いた眞の酸素含有値、薄片試料を用いたときの酸素の抽出率を測定した。炭素熱還元法で調整した32種類のウラン・プルトニウム混合炭化物中の酸素の定常分析を変動係数の平均値1.6%の高精度で行うことができた。
半田 宗男; 前多 厚; 矢幡 胤昭; 星野 昭
日本原子力学会誌, 21(9), p.738 - 743, 1979/00
被引用回数:0高速炉用新型燃料の化学分析ラインの性能試験の一つとして炭化ウラン中の酸素の定量を行った。分析前の試料の酸化を最小限に抑えるため、高純度アルゴン雰囲気グローブボックス内で、燃料ペレットを粉砕、秤量し、速やかに白金カプセルに油圧を利用して気密圧封する方法を採用した。酸素の定量は、不活性ガス融解-電量法で行った。本酸素定量法により、炭化物燃料中の0.1~0.6%の酸素の定量を変動係数1~2%の高精度で行えることが分かった。