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渕崎 員弘*; 浜谷 望*; 片山 芳則
Journal of the Physical Society of Japan, 82(3), p.033003_1 - 033003_4, 2013/03
被引用回数:12 パーセンタイル:60.3(Physics, Multidisciplinary)液体SnIの密度を評価するために、シンクロトロンX線による密度のその場測定が行われた。低圧および高圧液体の領域は約1.7GPaで仕切られ、それらの特徴的な密度は、それぞれ、4.6-4.7と4.9-5.0g/cmであることが明らかになった。この密度の差は、0.3-0.4g/cmと小さいものの、弱いが不連続な相転移がこれらの二つの領域の間の圧力に存在することを強く示唆するものである。
渕崎 員弘*; 浜谷 望*; 長谷 高貴*; 片山 芳則
Journal of Chemical Physics, 135(9), p.091101_1 - 091101_4, 2011/09
被引用回数:14 パーセンタイル:44.6(Chemistry, Physical)シンクロトロンX線回折測定によって、SnIに、圧力に依存する二つの熱力学的に安定な液体様態があることを示した。液体-液体臨界点シナリオに基づくと、われわれの最近の測定は第二臨界点がもしあるとすると、それは、結晶相の融解曲線が突然折れ曲がる点の近くに位置するかもしれないことを示唆している。この領域は、水の場合とは違って、実験的に比較的容易に到達できる。
渕崎 員弘*; 長谷 高貴*; 山田 明寛*; 浜谷 望*; 片山 芳則; 舟越 賢一*
Journal of Chemical Physics, 130(12), p.121101_1 - 121101_4, 2009/03
被引用回数:20 パーセンタイル:57.3(Chemistry, Physical)常圧ではSnI四面体分子からなるヨウ化錫の放射光X線回折その場観察測定を行い、融解曲線の傾きが急激に変化する1.5GPaを境として、液体に二つの異なった構造があることを明らかにした。この発見は、元素だけでなく、一般の化合物においても、熱力学的に安定な不規則構造の多形が存在する証拠を与えるものである。既に発見されている2つの非晶質構造を含む、擬2元正則液体モデルに基づいて考えられる相図を提案する。分子動力学シミュレーションによって、隣あう2つの分子間において、頂点と底面を向かい合わせた配置が、低圧液体相から高圧液体相への転移に重要な役割を果たしていることが示唆された。
渕崎 員弘*; 中道 猛史*; 齋藤 寛之; 片山 芳則
Solid State Communications, 148(9-10), p.390 - 394, 2008/09
被引用回数:26 パーセンタイル:68.85(Physics, Condensed Matter)六方晶窒化ホウ素の回折データを放射光X線を用いて、8GPaまでの圧力,1000Kまでの温度の範囲で測定し、その結果をBirch-Murnaghan及びParsafar-Mason状態方程式によって解析した。これらの状態方程式から得られた常温常圧での等温体積弾性率はほぼ一致した。しかしながら、約20GPaというその値は、以前に報告された値より明らかに小さい。今回の結果を正当化するX線回折パターンを示すとともに、大きな不一致の原因を議論する。
渕崎 員弘*; 藤井 保彦*; 大石 泰生*; 大村 彩子*; 浜谷 望*; 片山 芳則; 岡田 卓
Journal of Chemical Physics, 120(23), p.11196 - 11199, 2004/06
被引用回数:22 パーセンタイル:58.16(Chemistry, Physical)SnIの低圧結晶相の液相線の位置を、約3.5GPaまで圧力下のX線回折その場測定によって決定した。液相線はSimonの式のような単調に増加する曲線にうまく当てはめることはできず、1.5GPa付近で折れ曲がり、それ以降はほとんど水平になる。この結果を分子動力学シミュレーションの結果と比較した。シミュレーションに採用されたモデルポテンシャルを改良する方法について議論する。
渕崎 員弘*; 坂上 貴尋*; 宮内 新*; 浜谷 望*; 服部 高典; 片山 芳則
no journal, ,
放射光X線その場観察実験の結果、ヨウ化錫の低圧液相-高圧液相間の相転移は次のように特徴付けられることがわかった。(1)局所秩序は相転移の前後でほぼ「連続的」に変化する。(2)密度(大域的秩序)は熱力学的制御変数の変化に対して系統的な変化を示さない。構造変化を特徴付けるoff tetragonalinityの圧力依存性は、加圧に伴う連続的な減少を示し、(1)を支持するものである。一方、(2)は構造因子から推定した系の密度に基づくものであり、その推定は(1)での秩序変数定量化と比較すると決定的に精度不足である。確固たる結論を得るには相転移の前後での密度測定が必須である。そこでSPring-8, BL22XUに設置された高圧発生装置SMAP-Iを用いて単色X線の吸収による密度測定を行った。液体の密度変化を見ると、加圧時に1.5GPa付近、すなわち、融解曲線上の異常点付近で約0.3g/ccの密度の跳びがある。したがって、わずかではあるが圧力による密度変化は不連続である。今後は1.5GPa付近の密度変化を精査する予定である。