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岩井 保則; 佐藤 克美; 谷内 淳一*; 野口 宏史*; 久保 仁志*; 原田 伸夫*; 大嶋 優輔*; 山西 敏彦
Journal of Nuclear Science and Technology, 48(8), p.1184 - 1192, 2011/08
被引用回数:34 パーセンタイル:91.42(Nuclear Science & Technology)微量トリチウムを室温・飽和水蒸気雰囲気下においても効率的に酸化するための無機ベース疎水性白金触媒H1Pを開発した。流通式反応器を用いてトリチウムガスを使用して測定したH1Pの室温における総括反応速度係数は汎用アルミナ白金触媒と比較して高い値を示した。また飽和水蒸気雰囲気下で使用した場合のH1Pの総括反応速度係は、H1Pの優れた疎水性能により乾燥条件下と比較して微小な低下に留まった。反応の律速段階は室温近傍温度では表面反応律速であるが、40C以上ではH1Pの微小細孔の影響で細孔拡散抵抗の寄与が見られた。室温における総括反応速度係数の空間速度依存性及び水素濃度依存性もあわせて定量的に評価した。
坂中 章悟*; 明本 光生*; 青戸 智浩*; 荒川 大*; 浅岡 聖二*; 榎本 収志*; 福田 茂樹*; 古川 和朗*; 古屋 貴章*; 芳賀 開一*; et al.
Proceedings of 1st International Particle Accelerator Conference (IPAC '10) (Internet), p.2338 - 2340, 2010/05
日本においてERL型放射光源を共同研究チームで提案している。電子銃,超伝導加速空洞などの要素技術開発を進めている。また、ERL技術の実証のためのコンパクトERLの建設も進めている。これら日本におけるERL技術開発の現状について報告する。
坂中 章悟*; 吾郷 智紀*; 榎本 収志*; 福田 茂樹*; 古川 和朗*; 古屋 貴章*; 芳賀 開一*; 原田 健太郎*; 平松 成範*; 本田 融*; et al.
Proceedings of 11th European Particle Accelerator Conference (EPAC '08) (CD-ROM), p.205 - 207, 2008/06
コヒーレントX線,フェムト秒X線の発生が可能な次世代放射光源としてエネルギー回収型リニアック(ERL)が提案されており、その実現に向けた要素技術の研究開発が日本国内の複数研究機関の協力のもと進められている。本稿では、ERL放射光源の研究開発の現状を報告する。
遠藤 章; 原田 康典; 川崎 克也; 菊地 正光
Applied Radiation and Isotopes, 60(6), p.955 - 958, 2004/06
被引用回数:7 パーセンタイル:45.11(Chemistry, Inorganic & Nuclear)東海研究所の電子リニアックは、核物理研究,放射性同位元素の製造等に用いられる強力中性子,光子及び電子線源として33年間利用され、1993年にその運転を停止した。本研究では、コンクリート遮へい体中に生成された誘導放射性核種量を調査するために、ボーリングにより遮へい体から試料を採取し、H及びCの濃度分布を測定した。測定結果は、加速器施設のデコミッショニング,廃棄物管理における有用なデータとして利用することができる。
中根 佳弘; 原田 康典; 坂本 幸夫; 小栗 朋美*; 吉澤 道夫; 高橋 史明; 石倉 剛*; 藤本 敏明*; 田中 進; 笹本 宣雄
JAERI-Tech 2003-011, 37 Pages, 2003/03
原研とKEKが共同で建設している大強度陽子加速器施設(J-PARC)に適用する中性子レムモニタの開発を行った。熱エネルギーから中高エネルギー領域までの広範な中性子による線量率を精度よく測定できるモニタの開発を目的として、鉛ブリーダ付き中性子レムモニタを試作した。試作レムモニタのエネルギー応答に関し、遮蔽体を透過した後の中性子による被ばく評価において重要な、熱エネルギーから150MeVまでの中性子に対する応答特性を中性子輸送計算により評価するとともに、この評価精度を確認する目的で、65MeVまでの中性子場を用いて応答特性を測定した。得られたエネルギー応答特性を中性子の線量換算係数と比較した結果、試作中性子レムモニタは、熱エネルギーから150MeVまでの広範なエネルギー領域において優れたエネルギー応答特性を有することが確認でき、加速器施設用中性子レムモニタとして実用化の目処がついた。
宮本 幸博; 池野 香一; 秋山 茂則*; 原田 康典
JAERI-Tech 2002-086, 43 Pages, 2002/11
大強度陽子加速器施設の放射線防護上の特徴と、放射線安全管理設備を設計するうえでの基本的な考え方についてまとめた。大強度陽子加速器施設は、世界最高強度の高エネルギー陽子加速器を中核とした大規模複合施設であり、施設固有の特徴を多く有している。本報告では、大強度陽子加速器施設の特徴を考慮のうえ、整備すべき放射線安全管理設備の仕様について議論した。
中根 佳弘; 坂本 幸夫; 原田 康典
JAERI-Review 2000-024, TIARA Annual Report 1999, p.262 - 264, 2000/10
加速器施設の遮蔽設計に重要な中間エネルギー領域中性子に対する線量評価手法を確立するため、これまでにTIARAの40及び65MeV準単色中性子入射による平板ファントム内での中性子束分布を測定し、計算結果と比較して良い一致を得ている。今回はファントム内での吸収線量を人体組織等価型の比例計数管及び電離箱により測定するとともに、粒子輸送計算コードによる解析結果と比較した。15MeV以上の中性子に対してはHETC-3STEPコードにより2次粒子が検出器に付与するエネルギーから吸収線量を求めた。一方で15MeV以下の中性子に対してはMORSE-CGコードとJENDL-3.1を処理した100群の断面積からファントム中での中性子フルエンスを計算し、これに中性子Kerma係数を乗じて吸収線量を得た。得られた計算結果は実験値を概ね10%以内で一致した。
宮本 幸博; 植田 久男; 原田 康典
JAERI-Tech 98-039, 44 Pages, 1998/09
SPring-8における高エネルギー加速器施設の放射線管理の現状と問題点をまとめた。第3世代放射光施設であるSPring-8においては、放射線管理を行う上で、高エネルギー大型加速器特有の問題点が多い。本報告では、パルス状放射線のモニタリング技術、低エネルギー及び高エネルギー放射線のモニタリング技術について現状と問題点を記述するとともに、放射化の問題、電磁波ノイズの問題等について議論した。
遠藤 章; 原田 康典
KURRI-KR-30, p.48 - 53, 1998/00
原研電子リニアック施設において、空気及びコンクリート遮蔽体中に生成される放射性核種の濃度、化学形等について調べた結果をまとめた。高エネルギー制動放射線の光核反応により空気中に生成されるC,N,Oの濃度、化学形を測定するとともに、化学反応シミュレーションモデルを開発し、実測データの解析を行った。その結果、核種の化学形に影響する因子、化学組成の時間変化等を明らかにした。また、コンクリート遮蔽体中の線放出核種濃度を測定し、制動放射線及び光中性子による生成核種の分布の特徴を明らかにした。以上の結果から、高エネルギー電子加速器施設における作業者等の被ばく防護、施設のデコミッショニングの観点で重要な知見を得た。
遠藤 章; 川崎 克也; 菊地 正光; 原田 康典
JAERI-Tech 97-027, 28 Pages, 1997/07
東海研究所の電子リニアック施設において、コンクリート遮蔽体中に残留する線放出核種の分布を調べた。ターゲット室、加速器室など7箇所のコンクリート遮蔽体からコアボーリングにより試料を採取し、これらについてNaI(Tl)検出器を用いた線計数率及びGe半導体検出器を用いた線スペクトルの測定を行った。加速器の運転に伴い生成された放射性核種として、熱中性子捕獲反応によるCo,Cs,Eu,Eu,制動放射線及び速中性子の核子放出反応によるNa,Mnが検出された。遮蔽体の深さ方向におけるこれらの核種の分布及び組成とコンクリート試料の採取位置との関係について検討した。
原田 康典; 笹本 宣雄; 坂本 幸夫; 黒澤 直弘*; 富田 賢一*
JAERI-Data/Code 97-013, 196 Pages, 1997/03
加速器施設や放射性物質取扱施設では、法令に基づく使用許可申請書作成業務における作業者の被ばく評価や作業環境の健全性確保のための線源評価ならびに遮蔽計算が行われている。これらの評価は、大型計算機による解析が一般的であるが、小規模施設や放射線管理業務の現場から大型計算機へのアクセスは、効率的ではない。そこで最近の発達が目覚ましく、一般的に普及しているパーソナルコンピュータによる計算が可能なように、ORIGEN-2,QAD及びG33コードを本来の性能を損なわないように改良した。主な改良点は、次のとおりである。(1)会話形式による入力が可能となった。(2)計算のための入出力ファイルの保存が可能となった。(3)ORIGEN-2の計算結果を直接QAD及びG33に取込めるようになった。(4)計算結果の図形出力が可能となった。
笹本 宣雄; 黒坂 範雄*; 原田 康典; 鈴木 康夫
JAERI-M 89-102, 46 Pages, 1989/08
大型放射光施設の建屋設計に資する目的で、本施設に対するバルク遮蔽計算を実施した。計算は前方計算と側方計算に分けて考え、前者は、Swansonの式にもとづき光子と粒子の計算を、後者はJenkinsの式により光子と中性子の計算を行った。遮蔽体構成は、普通コンクリート、重コンクリート、鉄、鉛、土を用いた単層あるいは二重層を想定した。計算の結果、本施設のほとんどすべての遮蔽の厚みを2m以内に収められることが分かった。
岩井 保則; 佐藤 克美; 山西 敏彦; 谷内 淳一*; 野口 宏史*; 久保 仁志*; 原田 伸夫*; 大嶋 優輔*
no journal, ,
異常事象を想定した場合において室温においてトリチウムを十分酸化できる性能を有する触媒の実現が核融合安全性の向上に大きく寄与すると考える。原子力機構は田中貴金属工業と共同で無機ベースのトリチウム室温酸化用疎水性白金触媒H1Pを新たに開発した。開発したH1P触媒は既存アルミナ白金ペレットと比較して室温にて顕著に高い反応性能を有することがわかった。293Kにおける総括反応速度係数は空間速度に比例した。温度依存性については特に293-313Kの温度領域において、顕著な温度依存性を示した。水素添加により評価した総括反応速度係数の濃度依存性は293Kにおいて乾燥条件において水素濃度の0.33乗、水蒸気添加条件において0.44乗に比例した。