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広田 憲亮; 中野 寛子; 藤田 善貴; 武内 伴照; 土谷 邦彦; 出村 雅彦*; 小林 能直*
The IV International Scientific Forum "Nuclear Science and Technologies"; AIP Conference Proceedings 3020, p.030007_1 - 030007_6, 2024/01
沸騰水型原子炉を模擬した高温高圧水中環境下では、溶存酸素量(DO)の変化により動的ひずみ時効(DSA)と粒界型応力腐食割れ(粒界SCC)がそれぞれ発生する。これらの現象の違いを明確に理解するために、その発生メカニズムを整理した。その結果、SUS304ステンレス鋼では、DOが1ppb未満の低濃度では粒内割れによるDSAが発生し、DOが1008500ppbでは表面の酸化膜形成によりDSAは抑制されることがわかった。一方、DOが20000ppbまで上昇すると、皮膜が母材から剥離し、母材の結晶粒界に酸素元素が拡散し、粒界SCCが発生した。これらの結果から、DSAや粒界SCCによるクラック発生を抑制するためには、最適なDO濃度を調整する必要があることが示唆された。
竹内 真司; 進士 喜英*; 廣田 雅彦*
no journal, ,
揚水試験法など現場透水試験結果の解析において非定常試験データの時間項による微分値を用いた解析や評価技術があり、筆者らはその有用性に着目してきた。揚水試験結果の解析で、この手法はこれまでの解析手法にない以下の利点がみられる。例えば、(1)直線近似図解(Cooper-Jacob)法の直線区間の抽出精度が向上する,(2)標準曲線一致法では曲線形状の違いを増幅(顕在化)させることになりフィッティングが容易になる,(3)標準曲線との比較から、漏水など帯水層モデルの差異を明確にすることができ、帯水層場の診断(場の推定)に貢献する、などがあげられる。時間微分項は所定のグラフ軸上の曲線の接線勾配と定義されるが(横軸:時間軸,縦軸:測定値軸)、実際には散布データであるため、適切な方法で接線勾配を計算しなければならず、この作業が適切に実施できないと上述の利点を生かすことができない。そこで、既往の計算手法及びその改良さらには筆者らの提案した方法による時間微分項の算定結果を比較したところ、提案手法の優位性を確認したので報告する。
廣田 正行*; 黒崎 健*; 宇埜 正美*; 山中 伸介*; 三輪 周平; 逢坂 正彦; 田中 健哉
no journal, ,
マイナーアクチニド-酸素二元系酸化物(Am-O)の熱力学データを整備するとともに、熱力学関数をCALPHAD法による状態図計算により評価した。
廣田 正行*; 黒崎 健*; 宇埜 正美*; 山中 伸介*; 三輪 周平; 逢坂 正彦; 田中 健哉
no journal, ,
マイナーアクチニドを含有するMOX燃料の相安定性を評価するための第一ステップとして、CALPHAD法に基づいて、熱力学量の文献値を用いて、O-Am二元系及びO-Pu-Am三元系の熱力学モデリングを行った。蛍石構造FCC-C1相における余剰ギブスエネルギーを評価するため、酸素ポテンシャルデータの実測値を用い、相互作用パラメータを最適化した。
廣田 正行*; 黒崎 健*; 宇埜 正美*; 山中 伸介*; 三輪 周平; 逢坂 正彦; 田中 健哉
no journal, ,
CALPHAD法による状態図計算により評価したアクチニド-酸素二元系酸化物の熱力学データを拡張,統合することにより、MA含有酸化物燃料の酸素ポテンシャルを計算し実験データと比較,評価した。
廣田 正行*; 黒崎 健*; 宇埜 正美*; 三輪 周平; 逢坂 正彦; 田中 健哉; 山中 伸介*
no journal, ,
将来高速炉用燃料として有望なマイナーアクチニドを含有するMOX燃料の相状態をCALPHAD法により評価した。このためにおもに蛍石構造における酸素ポテンシャルを調査し、熱力学量を最適化した。
廣田 悠輔*; 山田 進; 今村 俊幸*; 佐々 成正; 町田 昌彦
no journal, ,
行列に対する固有値問題においてその数値解は行列の次数増加に伴い、丸め誤差による有効桁数の減少が見られる。この精度不足問題を解決するため、我々は2012年から4倍精度固有値問題ソルバーの開発を行ってきた。通常の固有値問題に対するソルバーがQPEigenKで一般化固有値問題がQPEigenGである。本研究ではQPEigenKとQPEigenGの計算性能と計算精度を京コンピューター上で計測した。その結果、本ソルバーは大規模固有値問題を比較的短時間で解くことができ、並列計算において高いスケーラビリティを有していることを示すことができた。