検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年
検索結果: 17 件中 1件目~17件目を表示
  • 1

発表形式

Initialising ...

選択項目を絞り込む

掲載資料名

Initialising ...

発表会議名

Initialising ...

筆頭著者名

Initialising ...

キーワード

Initialising ...

使用言語

Initialising ...

発行年

Initialising ...

開催年

Initialising ...

選択した検索結果をダウンロード

論文

Quantum critical behavior of the hyperkagome magnet Mn$$_3$$CoSi

山内 宏樹; Sari, D. P.*; 安井 幸夫*; 坂倉 輝俊*; 木村 宏之*; 中尾 朗子*; 大原 高志; 本田 孝志*; 樹神 克明; 井川 直樹; et al.

Physical Review Research (Internet), 6(1), p.013144_1 - 013144_9, 2024/02

$$beta$$-Mn-type family alloys Mn$$_3$$$$TX$$ have three-dimensional antiferromagnetic (AFM) corner-shared triangular network. The antiferromagnet Mn$$_3$$RhSi shows magnetic short-range order (SRO) over a wide temperature range of approximately 500 K above the N$'{e}$el temperature $$T_{rm N}$$ = 190 K. Mn$$_3$$CoSi has the smallest lattice parameter and the lowest $$T_{rm N}$$ in the family compounds. The quantum critical point (QCP) from AFM to the quantum paramagnetic state is expected near a cubic lattice parameter of 6.15 $AA. Although $T_N$$ of Mn$$_3$$CoSi is only 140 K, quantum critical behavior is observed in Mn$$_3$$CoSi as the enhancement of the electronic specific heat coefficient $$gamma$$. We study how the magnetic SRO appears in Mn$$_3$$CoSi by using neutron scattering, $$mu$$SR, and physical property measurements. The experimental results show that the neutron scattering intensity of the magnetic SRO does not change much regardless of the suppressed magnetic moment in the long-range magnetic ordered state compared to those of Mn$$_3$$RhSi. The initial asymmetry drop ratio of $$mu$$SR above $$T_{rm N}$$ becomes small, and the magnetic SRO temperature $$T_{SRO}$$ is suppressed to 240 K. The results suggest that the Mn$$_3$$CoSi is close to the QCP in the Mn$$_3$$$$TX$$ system.

論文

MAGIC chopper; Basic concept and experimental evaluation

中村 充孝; 池内 和彦*; 梶本 亮一; 神原 理; Krist, T.*; 篠原 武尚; 新井 正敏; 飯田 一樹*; 蒲沢 和也*; 稲村 泰弘; et al.

JAEA-Conf 2015-002, p.339 - 348, 2016/02

チョッパー分光分光器におけるMulti-Ei法において、すべての入射エネルギーに対して実験条件を最適化できる新規チョッパー(マジックチョッパー)を開発した。本研究では、マジックチョッパーの基本概念に加えて、モンテカルロシミュレーションや中性子透過実験で評価されたマジックチョッパーの性能について紹介する。

論文

Use of CAD generated geometry data in Monte Carlo transport calculations for ITER

Fischer, U.*; 飯田 浩正; Li, Y.*; Loughlin, M.*; 佐藤 聡; Serikov, A.*; Tsige-Tamirat, H.*; Tautges, T.*; Wilson, P. P.*; Wu, Y.*

Fusion Science and Technology, 56(2), p.702 - 709, 2009/08

 被引用回数:13 パーセンタイル:62.36(Nuclear Science & Technology)

CAD形状データからモンテカルロ計算コードMCNP入力データを作成するための研究開発が行われている。変換システムとして、中国によりMCAM、ドイツによりMcCAD、日本によりGEOMIT、米国によりDAG-MCNPXコードの開発が進められている。2005年から2007年におけるITERの活動において、各国が各々のコードを用いてITERのベンチマークCADデータをMCNP入力データに変換し、ITERのさまざまな核的応答を計算し、各国で開発したコード間の結果を比較,検証した。本論文では、各国で開発した変換システム,各コードでのITERベンチマーク計算の結果,CADデータへの要求事項等をレビューする。

論文

Estimation of deposition velocities of HT and $$^{14}$$CO$$_{2}$$ and their fluxes from surface environment with a development of a simultaneous sampling system for the speciation of atmospheric H-3 and C-14

天野 光; 小嵐 淳*; 駒 知孝*; 安藤 麻里子; 飯田 孝夫*

JAERI-Conf 2003-010, p.221 - 225, 2003/09

大気中に放出されるH-3とC-14に関して、フラックスと沈着速度を解析する新しい方法を開発した。最初に、大気中に放出されるH-3とC-14の存在形態を弁別できるシステムを開発した。このシステムは、トリチウムについて水蒸気状(HTO),ガス状(HT),メタン形(CH$$_{3}$$T)を、C-14について二酸化炭素状($$^{14}$$CO$$_{2}$$)とメタン状($$^{14}$$CH$$_{4}$$)を同時に弁別できる。次に、通気法チェンバーを用いたフラックスと沈着速度を測定できる手法を開発した。これらの方法を実際に適用しHTと$$^{14}$$CO$$_{2}$$につきフラックスと沈着速度を求めその有用性を確認した。

論文

Characteristics of a simultaneous sampling system for the speciation of atmospheric T and $$^{14}$$C, and its application to surface and soil air

天野 光; 駒 知孝*; 安藤 麻里子; 小嵐 淳; 飯田 孝夫*

Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 252(2), p.353 - 357, 2002/00

 被引用回数:6 パーセンタイル:39.54(Chemistry, Analytical)

空気中H-3,C-14について、化学形別同時サンプリング装置を開発し、その特性を調べた。また、その装置を用い、屋外空気,土壌空気についてサンプリングを行い、化学形ごとの濃度を定量した。本装置では、H-3について水蒸気,水素ガス,及びメタンの化学形を、C-14について二酸化炭素及びメタンの化学形のものを同時に採取できる。

論文

A New method for determining HT deposition velocity and dependence of the velocity on environmental factors

小嵐 淳; 天野 光; 安藤 麻里子; 飯田 孝夫*; 駒 知孝*

Radiation Protection Dosimetry, 93(3), p.237 - 243, 2001/00

 被引用回数:8 パーセンタイル:52.36(Environmental Sciences)

土壌へのHT沈着速度を測定するためだけでなく、どの環境因子が土壌へのHT拡散及び土壌中での微生物活動によるHTOへの化学形転換の2つの沈着過程に影響を及ぼすかを調査するために新しい手法を開発した。チェンバーと2台のトリチウムサンプラーを用いる本手法によって、大規模な野外実験やトリチウムソースを用いることなしに野外環境でHT沈着速度を測定することができる。本手法で評価された原研・東海研におけるHTの沈着速度は1.26$$times$$10$$^{-5}$$~3.73$$times$$10$$^{-5}$$m.s$$^{-1}$$の範囲であった。HT沈着速度はおもに土壌の含水率及び気相率に依存してきた。含水率の増加に伴うHT沈着速度の増大から、本サイトの条件下では物理的なガス拡散よりも微生物による化学形転換がHT沈着速度に支配的に影響を及ぼしていることが示された。HT沈着速度と大気温度、大気湿度、土壌温度の間には明確な関連性は見いだせなかった。微生物活動に強く影響を及ぼすであろう土壌温度について、HT沈着速度を制御する要因としての重要性は副次的なものであった。

論文

Structural studies of K$$_{2}$$O-B$$_{2}$$O$$_{3}$$ melts and glasses

梅咲 則正*; 喜多 善史*; 飯田 孝道*; 半田 克巳*; 小原 真司*; 鈴谷 賢太郎; 福永 俊晴*; 三沢 正勝*

Physics and Chemistry of Glasses, 41(5), p.304 - 308, 2000/10

アルカリボレート(K$$_{2}$$O 10, 30mol %-B$$_{2}$$O$$_{3}$$)ガラス及び融体の構造をパルス中性子回折で調べた。K$$_{2}$$Oの量が増加することによって、動径分布関数のB-O相関に関する最接距離のピークが長い距離側にふくらみはじめ非対称なピークへ変化することがわかった。これは、アルカリ酸化物K$$_{2}$$Oの添加によって、B$$_{2}$$O$$_{3}$$ガラスのユニット構造であるBO$$_{3}$$三角形の一部が、BO$$_{4}$$四面体へと、変化したことを意味している。また、アルカリ金属イオンK$$^{+}$$の局所構造を調べるため、KのK吸収端でのEXAFS測定を行った。その結果、K-Oの原子間距離は2.83~2.86Åであり、Oは、Kの周り八面体的に6配位していることがわかった。

論文

Radiation shielding for ITER to allow for hands-on maintenance inside the cryostat

飯田 浩正; Valenza, D.*; Plenteda, R.*; Santoro, R. T.*; Dietz, J.*

Journal of Nuclear Science and Technology, 37(Suppl.1), p.235 - 242, 2000/03

ITER装置の放射線遮蔽設計においては、トーラスの廻りのハンズオン保守を行えるようにするため、炉停止後の放射線遮蔽を精度よくすることが重要である。炉停止後の線量率を十分低くして、作業員の限られた時間内の近接を可能とし、緊急作業、補修作業を行えるものとするというのがITERプロジェクトの方針である。この論文では、極めて複雑な形状をした装置における線量評価法の議論をする。運転中の中性子束分布の計算にはモンテカルロ法を使わざるを得ない。その後炉停止後の線量率を求めるためには従来の放射化計算,崩壊$$gamma$$線の輸送計算を用いることができない。FDR-ITERの遮蔽設計で用いた「変換係数法」及びその使用活用例を説明した。また、変換係数を使わず、モンテカルロ法で、運転中の中性子輸送と炉停止後の崩壊$$gamma$$線の輸送計算を同時に行う新しい方法を提案した。

論文

Evaluation of biological does rates around the ITER NBI ports by 2-D S$$_{N}$$/activation and 3-D Monte Carlo analyses

佐藤 聡; 飯田 浩正; Plenteda, R.*; Valenza, D.*; Santoro, R. T.*

Fusion Engineering and Design, 47(4), p.425 - 435, 2000/01

 被引用回数:9 パーセンタイル:54.14(Nuclear Science & Technology)

2次元及び3次元解析により、ITER/NBIポート周辺の遮蔽解析を行い、運転停止10$$^{6}$$秒後の生体線量率を評価した。運転中の2次元S$$_{N}$$解析、2次元放射化解析及び運転停止後の$$gamma$$線に対する2次元S$$_{N}$$解析を行い、高速中性子束及び生体線量率分布を求めた。それらの値から、高速中性子束から生体線量率への変換係数を評価した。その結果、クライオスタット近傍では、1.5~4$$times$$10$$^{-5}$$$$mu$$Sv/hour/(cm$$^{-2}$$sec.$$^{-1}$$)であることがわかった。トーラスの1/4を忠実にモデル化した。3次元モンテカルロ解析により、クライオスタット近傍の高速中性子束を求めた。分散低減技法の工夫により、統計誤差の小さい解が得られた。その結果、クライオスタット近傍の生体線量率は、20~100$$mu$$Sv/hourとなり、ITER/EDAの設計目標である100$$mu$$Sv/hourを満足することがわかった。

論文

Development of model for dynamical behavior of water and $$^{222}$$Rn in unsaturated soil

小嵐 淳; 天野 光; 飯田 孝史*; 山澤 弘実; 永井 晴康

Proceedings of 10th International Congress of the International Radiation Protection Association (IRPA-10) (CD-ROM), 9 Pages, 2000/00

H-3,C-14等の放射性ガスの地表循環モデルを開発するため、水蒸気,及び希ガスであるラドンを用いて、土壌からのガスの湧出機構を解析した。不飽和土壌中の水の動き,及びラドンガスの動きをそれぞれに表す1次元の数値モデルを同時に解くことにより、ラドンの地表からの散逸を評価し、チェンバー法による乾季及び雨季それぞれについての観測結果と比較した。その結果、提示したモデルで地表からのラドンガス散逸の時間変動を良く表すことができることがわかった。

論文

Structure of K$$_{2}$$O-B$$_{2}$$O$$_{3}$$ glasses and melts

梅咲 則正*; 喜多 善史*; 半田 克己*; 小原 真司*; 鈴谷 賢太郎; 福永 俊晴*; 三沢 正勝*; 飯田 孝道*

電気化学および工業物理化学, 67(6), p.541 - 546, 1999/00

ホウ酸塩(B$$_{2}$$O$$_{3}$$)ガラス及び融体へのアルカリ金属酸化物(K$$_{2}$$O)添加の構造への影響を中性子回折によって調べた。K$$_{2}$$O~10mol%では、Bの回りのOの配位数は3.0であり、B$$_{2}$$O$$_{3}$$と同様BO$$_{3}$$三角形が構造ユニットであるが、K$$_{2}$$O~30mol%では配位数が3.4であり増加を示した。これは、K$$_{2}$$Oの添加によってBO$$_{3}$$ユニットがBO$$_{4}$$四面体ユニットに一部変化したことを意味している。こうした構造変化は、ラマン散乱やNMRの結果から推定されていたが、本研究によって定量的に初めて明らかになった。

論文

Monte Carlo analysis of helium production in the ITER shielding blanket module

佐藤 聡; 飯田 浩正; R.Pleuteda*; Santoro, R. T.*

Fusion Engineering and Design, 46(1), p.1 - 9, 1999/00

 被引用回数:6 パーセンタイル:45.57(Nuclear Science & Technology)

モンテカルロ法による3次元遮蔽解析コードを用い、ITER遮蔽ブランケット・モジュール内の貫通孔やモジュール間のギャップに着目した遮蔽解析を行い、モジュール及び後壁中のヘリウム生成量を評価した。現標準設計に基づく構造では、ヘリウム生成量に関する基準値を冷却配管で約4倍、後壁で約2倍上回ることが明らかになった。そこで、モジュール内のステンレスと水の割合を変えた場合、モジュールの厚さを増加した場合の評価を行い、モジュールの厚さを増加させる一方でステンレスの割合を少なくすることにより、遮蔽性能とモジュールの重量(遠隔保守機器の可搬重量)の両者の制限を満足する構造案を見いだした。また後壁に関しては、ギャップ部に厚さ50~300mmの遮蔽体を設けた場合の解析を行い、約200mm程度の遮蔽体を追加設置することで、後壁のヘリウム生成量は基準値以下に低減できることがわかった。

論文

Structure of M$$_{2}$$O-B$$_{2}$$O$$_{3}$$ (M: Na and K) glasses and melts by neutron diffraction

半田 克巳*; 喜多 善史*; 小原 真司*; 鈴谷 賢太郎; 福永 俊晴*; 三沢 正勝*; 飯田 孝道*; 岩崎 博*; 梅咲 則正*

Journal of Physics and Chemistry of Solids, 60(8-9), p.1465 - 1471, 1999/00

 被引用回数:16 パーセンタイル:64.83(Chemistry, Multidisciplinary)

アルカリホウ酸ガラスM$$_{2}$$O-B$$_{2}$$O$$_{3}$$ (M: Na, K) 及び融体の構造をパルス中性子全散乱によって調べた。M$$_{2}$$Oの量(10~30mol%)が増加するにつれて、g(r)のB-Oに相当する第1ピークが非対称に分裂していくのが見いだされ、配位数N$$_{B-O}$$も3.0から3.5に変化した。これは明らかに、BO$$_{3}$$のユニットに対して新たにBO$$_{4}$$のユニットが生成したことを意味している。つまり、M$$_{2}$$Oの添加によって、B$$_{2}$$O$$_{3}$$ガラスのBO$$_{3}$$ユニットがBO$$_{4}$$に変化したと考えられる。こうした変化は、融体でも同様に観察された。また、EXAFSによって、添加イオンK$$^{+}$$の分布構造を調べたが、K-Oの原子間距離は2.83~2.86Åで、配位数N$$_{K-O}$$は、約6であることが明らかになった。

論文

Shielding analyses of the ITER NBI ports

佐藤 聡; 高津 英幸; 関 泰; 内海 稔尚*; 山田 光文*; 飯田 浩正; Plenteda, R.*; Santoro, R. T.*; Valenza, D.*; 小原 祥裕; et al.

Fusion Technology, 34(3), p.1002 - 1007, 1998/11

3次元モンテカルロ及び2次元S$$_{N}$$解析により、ITER/NBIポート周辺の遮蔽解析を行った。ITERトーラス全体の1/4(90$$^{circ}$$分)を詳細にモデル化し、MCNP及びDOTを用いて解析を行った。NBIポート周辺の超電導コイルの核的応答を評価すると共に、2次元解析においては、運転中の中性子及び$$gamma$$線輸送解析に加えて、放射化解析及び停止後の$$gamma$$線輸送解析も併せて行い、停止後生体線量率の評価も行った。これらの核的応答の評価に加えて、詳細な3次元モンテカルロ解析により、2次元S$$_{N}$$解析に対する誤差評価も行った。モデル化の詳細な概要及び解析結果等を、本発表において報告する。

論文

Radiation analysis of the ITER neutral beam system

井上 多加志; 柴田 圭一郎*; E.DiPietro*; 藤原 幸雄; R.S.Hemsworth*; E.Hodgson*; 飯田 浩正; A.Krylov*; P.L.Mondino*; 奥村 義和; et al.

Fusion Technology 1998, 1, p.411 - 414, 1998/00

ITER EDA開始当初から中性粒子ビーム(NB)システムの放射線解析を行い、適当な遮蔽を組み込んで設計を行ってきた。その結果、(1)超伝導コイルに与える熱負荷は設計許容値以下、(2)クライオスタット内の炉停止後線量は300$$mu$$Sv/h程度であり、緊急時には人のアクセスも可能、(3)絶縁材・永久磁石等機能材料の機械・電気・磁気特性劣化はITERの寿命中には起こらない、ことが判明した。現ITER NBシステム設計の問題点の1つは、高電位(1MV)上におかれるイオン源と加速器を絶縁するガス中に流れる放射線誘導電流(RIC)である。放射線解析の結果、イオン源・加速器周囲の絶縁ガス中で約100kW、高電位給電管中で10kW程度のパワーロスがあることが明らかになった。この結果から、イオン源・加速器周囲の電気絶縁を真空絶縁方式とすること、また給電管中のガスを循環冷却することを提案する。

論文

Three-dimensional analysis of nuclear heating in the superconducting magnet system due to $$gamma$$-rays from $$^{16}$$N in the ITER water cooling system of shielding blanket

飯田 浩正; R.Pletenda*; Santoro, R. T.*; V.Khripunov*

Proceedings of 17th IEEE/NPSS Symposium Fusion Engineering (SOFE'97), 2, p.837 - 840, 1998/00

D-T反応を行う核融合装置においては、冷却水中に生じるN-16からの高エネルギー$$gamma$$線による極低温機器への熱負荷が過大とならないようにする必要がある。3次元モンテカルロ法により、詳細な熱負荷解析を行った。上部ポートの冷却配管からクライオスタット中に放出されるN-16$$gamma$$線出力は~60kWである。このうち60%は配管束に吸収され40%がクライオスタット中に漏洩する。クライオスタット中の高温機器に吸収されるもの、さらに外側に漏洩するものを除いた数%(~1.5kW)が極低温機器に吸収される。これは既に許容できる程度に十分低いが、配管束の周囲にガードパイプが施けられればさらに1/5程度に減少する。

報告書

Japanese contributions to IAEA INTOR Workshop, phase two A, part 3, chapter VIII; Blanket and first wall

小林 武司*; 飯田 浩正; 阿部 忠*; 安達 潤一*; 相沢 雅夫; 海老沢 克之*; 藤井 政治*; 深谷 清; 福原 昌志*; 福原 由雄*; et al.

JAERI-M 87-219, 336 Pages, 1988/01

JAERI-M-87-219.pdf:8.39MB

この報告書はIAEA主催のINTORワークショップ、フェーズIIA、パート3の日本の報告書の第VIII章(ブランケット/第一壁)に相当するものである。ここではトリチウム増殖ブランケット、第一壁、ダイバータ板、遮蔽体設計に係わる技術的重要検討課題の検討結果及びこれらに係わる新データベースについて述べてある。データベースとしてはセラミック増殖材、高熱負荷材、高熱負荷試験結果及び製作試験結果が含まれている。ブランケット概念の選定に当たっては幅広いスコーピング・スタディを実施し、その結果、優れたトリチウム増殖性能とトリチウム放出挙動よりLi$$_{2}$$Oを増殖材とする概念を標準案に採用した。第一壁に関しては、弾塑性破壊力学による寿命評価を行なうと共にアーマ無し概念とアーマ付き概念の構造検討を行なった。現在の不確かなディスラプション条件を考慮して修理交換が容易な部分的保護リミッタを第一案として提案した。ダイバータ板アーマ材は優れた熱衝撃特性と低スパッタリング特性よりタングステンを採用した。遮蔽検討としては鋼材及びタングステンについて内側遮蔽層を出来るだけ薄くするための最適化の検討を行なった。

17 件中 1件目~17件目を表示
  • 1