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柿薗 俊英*; 大道 大輔*; 吉原 亮平; 長谷 純宏; 鳴海 一成
JAEA-Review 2008-055, JAEA Takasaki Annual Report 2007, P. 73, 2008/11
高度に抗酸化力を有するアスタキサンチン(ASX)は、ほとんどの種類の甲殻類,サーモンの肉色,タイの体表皮など海洋生物に広く分布するケトカロテノイドである。微細緑藻の栄養細胞のカロテノイド色素は少量であるが、栄養条件の悪化とともにシスト細胞と呼ばれる胞子嚢細胞へ形態変化し、アスタキサンチンを細胞重量比で2から3%の著量に生成する。そこで、本緑藻が太陽光によらずに暗所で酢酸を炭素源に従属栄養的に増殖し、ASX生成を行いうることに着目し、その大規模生産の可能性を検討している。イオンビーム変異導入法を用いて、酢酸耐性変異株等を広範囲にスクリーニング・単離することを目的に、イオンビーム強度を種々に変化させて変異細胞調製を行い、変異株を種々の酢酸濃度からなる液体培地又は寒天培地に塗布し、案諸条件で継代培養を検討してきた。その結果、寒天培地の方がシスト細胞に形態変化しやすいことがわかった。
柿薗 俊英*; 杉浦 俊浩*; 吉原 亮平; 長谷 純宏; 鳴海 一成; 田中 淳
JAEA-Review 2007-060, JAEA Takasaki Annual Report 2006, P. 91, 2008/03
高抗酸化力を有するアスタキサンチンは、ほとんどの甲殻類,サーモンの肉色,タイの体表皮など海洋生物に広く分布するケトカロテノイドである。微細緑藻の栄養細胞のカロテノイド色素は少量であるが、栄養条件の悪化とともにシスト細胞へ形態変化し、アスタキサンチンを細胞重量比で2から3パーセントの著量に生成する。本研究では、イオンビーム変異導入法により、緑藻ゲノムに染色体レベルの分断と再編成をもたらすことによって、従属栄養条件で旺盛に増殖し、アスタキサンチンを高生産する変異体を分離することを目的とした。本年度は、栄養細胞及びシスト細胞を照射試料として、イオンビームの適正線量を、変異致死率を指標として検討した。