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高濃度酢酸条件下におけるイオンビーム変異導入法を用いた単細胞緑藻${it Haematococcus pluvialis}$からのアスタキサンチン高生産変異株のスクリーニング

Screening of higher astaxanthin producing mutants of a green unicellular alga ${it Haematococcus pluvialis}$ at elevated acetate concentrations by ion beam irradiation

柿薗 俊英*; 大道 大輔*; 吉原 亮平; 長谷 純宏; 鳴海 一成

Kakizono, Toshihide*; Omichi, Daisuke*; Yoshihara, Ryohei; Hase, Yoshihiro; Narumi, Issei

高度に抗酸化力を有するアスタキサンチン(ASX)は、ほとんどの種類の甲殻類,サーモンの肉色,タイの体表皮など海洋生物に広く分布するケトカロテノイドである。微細緑藻${it H. pluvialis}$の栄養細胞のカロテノイド色素は少量であるが、栄養条件の悪化とともにシスト細胞と呼ばれる胞子嚢細胞へ形態変化し、アスタキサンチンを細胞重量比で2から3%の著量に生成する。そこで、本緑藻が太陽光によらずに暗所で酢酸を炭素源に従属栄養的に増殖し、ASX生成を行いうることに着目し、その大規模生産の可能性を検討している。イオンビーム変異導入法を用いて、酢酸耐性変異株等を広範囲にスクリーニング・単離することを目的に、イオンビーム強度を種々に変化させて変異細胞調製を行い、変異株を種々の酢酸濃度からなる液体培地又は寒天培地に塗布し、案諸条件で継代培養を検討してきた。その結果、寒天培地の方がシスト細胞に形態変化しやすいことがわかった。

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