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若狭 幸*; 石山 達也*; 廣内 大助*; 松多 信尚*; 藤田 奈津子; 越後 智雄*
Geomorphology, 468, p.109497_1 - 109497_8, 2025/01
被引用回数:0東北日本の北部太平洋沿岸における海岸隆起の長期的な速度を推定するために、露出した岩盤表面の陸域原位置宇宙放射性核種年代測定に基づいて、海成段丘と河成段丘の表面露出年代を決定した。海成段丘と河成段丘の再解釈に基づき、三陸沿岸北部と南部から試料を採取した。測定されたBe/Be比から計算された石英中のBe濃度から得られた地表露出年代は、海成段丘と河成段丘の中期から後期更新世の年代と、中間のタイムスケールにおける緩やかな海岸隆起速度を共通して示唆している。この結果は、沈み込む太平洋プレートの上にある東北日本弧北部における地殻の異なる歪適合様式を示している。
牧野 美月*; 安江 健一*; 廣内 大助*; 松多 信尚*; 藤田 奈津子; 道家 涼介*; 佐藤 義輝*; 水谷 光太郎*
no journal, ,
神城断層は、糸魚川-静岡構造線断層帯の北部区間に属しており、長野県小谷村南部から大町市の木崎湖南部にかけて南北に走る東傾斜の逆断層型の活断層である。本研究では、活断層の上下変位で隆起した段丘面上で実施したピット調査において、副次的な断層の変位を確認した。地層の観察と放射性炭素年代測定の結果から、活動時期について検討することができた。しかし、本ピットでは、幅が狭くて深さが浅いことから、複数の活動に伴う変位・変形を詳しく把握することができていない。本研究で確認した断層をまたぐようにトレンチ調査等を行い、活動について詳細に把握する必要がある。さらに、その成果を踏まえて、副次的な断層から主断層の活動について検討する必要がある。
廣内 大助*; 松多 信尚*; 石山 達也*; 安江 健一*; 杉戸 信彦*; 竹下 欣宏*; 藤田 奈津子; 澤 祥*; 水谷 光太郎*; 谷口 薫*
no journal, ,
2014年に発生した長野県北部の地震(神城断層地震)で地表地震断層が現れた神城断層の活動履歴や断層構造の解明を目的としたトレンチ掘削調査を、白馬村北城塩島地区において実施した。調査では、2014年に最大変位が出現した断層崖を横切る方向で、長さ約15m、幅約5m、深さ最大で約3mのトレンチ調査溝を掘削し、明瞭な活断層による地層の変形や活動履歴解明に資する構造を確認した。本調査から、2014年を含めて3回の断層活動を読み取ることができた。
若狭 幸*; 石山 達也*; 廣内 大助*; 松多 信尚*; 藤田 奈津子; 越後 智雄*
no journal, ,
東北日本太平洋側に位置する三陸海岸沿いには複数段の海成段丘面が広く分布しており、長期的に隆起傾向にある。海成段丘面の形成年代については、Toyaなどの広域テフラを指標として推定されている。しかし、年代指標に乏しいため、これらの形成年代については不確実性が大きい。また、段丘形成やそれと関連する長期的地殻変動のメカニズムに関しては不明な点が多い。そこで、本研究では、三陸海岸沿いに形成された海成段丘面の形成メカニズムとそれと関連する長期的地殻変動を明らかにするために、段丘面の分布の再検討と形成年代の推定を行った。
若狭 幸*; 石山 達也*; 廣内 大助*; 松多 信尚*; 藤田 奈津子; 越後 智雄*
no journal, ,
東北地方太平洋沿岸における形成年代と沿岸隆起の長期速度を推定するために、Be-10年代測定に基づいて海洋段丘および河川段丘の表面被曝年齢を決定した。
廣内 大助*; 松多 信尚*; 石山 達也*; 杉戸 信彦*; 竹下 欣宏*; 水谷 光太郎*; 安江 健一*; 藤田 奈津子; 澤 祥*; 道家 涼介*; et al.
no journal, ,
神城断層は糸魚川-静岡構造線活断層帯の最北部を構成する活断層であり、地表で確認できる長さは小谷村南部から大町市北部の木崎湖南までの約27kmに及ぶ。神城断層では2014年にM6.7の長野県北部の地震が発生し、白馬村北城から神城の約9kmに渡って断続的に地表地震断層が出現し、その上下変位量は最大で約1mに達した。発表者らは2014年に出現した地震断層やその延長部において、神城断層の過去の活動履歴を調査し、累積変位を示す完新世の変動地形の情報と合わせて、神城断層が過去にどのような地震を引き起こしてきたのかを明らかにすることを目的とした調査を実施している。その中で2014年地震のような規模の地震が、いわゆる固有地震とどのような関係にあるのか、また今回活動しなかった区間を含めた活動時期や地震規模を議論することを目指している。平成29年度は白馬村北城の白馬駅東方地点において、トレンチ掘削調査を実施した。
水谷 光太郎*; 廣内 大助*; 松多 信尚*; 石山 達也*; 杉戸 信彦*; 安江 健一*; 竹下 欣宏*; 藤田 奈津子; 澤 祥*; 道家 涼介*; et al.
no journal, ,
2014年11月22日に発生した神城断層の一部を震源とする長野県神城断層地震(M6.7)は断層のおよそ北半分において最大変位量約1mに及ぶ地表地震断層を出現させた。地震後、変位量調査やトレンチ掘削調査などが行われ、一つ前の地震は1714年の小谷地震の可能性が高いことなど徐々に明らかになっている。一方で、断層南半部の活動履歴など断層の活動履歴などは断層北半部と比較してまだ十分ではない。本研究では、神城断層における空中写真判読、変動地形の記載を行い、またトレンチ掘削調査を実施した。青木湖南岸では2条の断層が指摘されるが最も東側の断層の北延長において、新たに左屈曲した尾根や河谷を見出した。尾根は湖成層によって構成されるバルジであり約2万年前(2133090yrBP)の年代値が得られた。また、他の層として、腐植層最下部の試料からは472030yrBPの年代値が得られ、約4700年前以降少なくとも2-3回のイベントが認められた。今後その他イベントの年代に関わる試料の年代測定を進めていく。