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迫田 晃弘; Meisenberg, O.*; Tschiersch, J.*
Radiation Measurements, 89, p.8 - 13, 2016/06
被引用回数:2 パーセンタイル:19.46(Nuclear Science & Technology)本研究では、粒状試料に対するトロン・ラドン散逸能の弁別測定方法について検討した。ここでは、試料を2つのフィルターの間に設置し、そこで散逸したトロンとラドンをZnS(Ag)シンチレーションセルへ送るという簡易な系を適用した。当検出器で核種弁別はできないため、測定系内でのトロンとラドンの挙動を表す数学モデルを作成・解析し、個別濃度を求めた。この結果、本方法でトロンとラドン散逸能を精度よく定量できることが示された。検出限界や不確かさについても検討しており、その結果、本弁別測定はRaよりRaを高濃度で有する試料に対して有利であると結論された。
迫田 晃弘; Meisenberg, O.*; Tschiersch, J.*
Radiation Measurements, 77, p.41 - 45, 2015/06
被引用回数:8 パーセンタイル:55.62(Nuclear Science & Technology)シンチレーションセル検出器を用いてラドン(Rn)測定を行うとき、解析方法によってはアルファ線放出核種(Rn, Po, Po)毎の検出効率を要する。本研究では、フロー条件における検出効率の計算で必要となるパラメータ(ラドン子孫核種のセル壁への沈着率)を実験的に取得した。この結果、Poの沈着率は、流量(0.25-2 l/minの範囲)に依存して指数関数的に減少することがわかった。実験結果に基づいて作成した流量と沈着率の経験式は、ラドン測定で広く利用されている当検出器の特性を理解するのに貢献する。また、同様の測定条件において、トロン(Rn)子孫核種の挙動推定にも適用できると期待できる。
大倉 毅史; Meisenberg, O.*; Feistenauer, P.*; 篠永 妙子*; Tschiersch, J.*
no journal, ,
福島第一原子力発電所事故時に原子力科学研究所で行われた大気中放射性物質モニタリングにより塵埃捕集用ろ紙(HE-40TA)に捕集された放射性セシウム塵埃の粒度分布の測定を行った。本実験では、HE-40TA上に捕集された放射性塵埃を蒸留水中に離脱させ、ネビュライザーを用いて溶液中の放射性塵埃を抽出し、カスケードインパクターに捕集した。放射性セシウム塵埃の粒度分布測定は、採取地点(3地点)、採取時期の違いに着目して行った。田畑に囲まれた環境での放射性セシウム塵埃の粒度分布は、事故直後には、0.3m付近にピークを持つ単峰型分布が見られ、時間が経過するにつれて、0.3m付近のほか1-2m付近にもピークを持つ二峰型分布が見られた。一方、樹木に囲まれた環境での分布は、事故直後も、事故からの時間が経過してからも0.3m付近にピークを持つ単峰型分布であった。オートラジオグラフィによる放射性塵埃の分布の様子、参考文献による大気塵埃の粒度分布の特性などを踏まえ、1- 2m付近のピークは、再浮遊による放射性塵埃と推定した。
大倉 毅史; Feistenauer, P.*; Meisenberg, O.*; 篠永 妙子*; Tschiersch, J.*
no journal, ,
福島第一原子力発電所事故後に、原子力科学研究所で行われた大気中放射性物質モニタリングの結果について再評価を行った。事故直後の汚染環境下での測定におけるバックグラウンド(BG)評価について、Helmholtz Zentrum Mnchen (ドイツ)での再測定結果との比較により検証した。被ばく評価に重要なレベルの濃度の試料では、不確かさの範囲内で一致し、BGの評価方法として適切であったことが確認できた。一部の相対的低濃度の試料で差異がみられた。大気中濃度が大きく変化するときに、より適切なBG評価が困難であり、差異を生じさせていると考えられる。塵埃捕集用ろ紙(HE-40TA)の後段に配置された活性炭カートリッジ(CHC-50)から、放射性セシウムが検出されたことの原因を、放射性セシウムの粒度分布とHE-40TAの特性に着目し検証した。放射性セシウムの粒度分布は、捕集された塵埃をHE-40TAから分離し、カスケードインパクターに捕集することにより実験的に求められた。放射性セシウムの粒度分布とHE-40TAの特性から、約1%から5%程度の放射性セシウムがHE-40TAを透過していると見積もった。
迫田 晃弘; Meisenberg, O.*; Tschiersch, J.*
no journal, ,
近年、Ra-226に比べて非常に高いRa-224濃度を有する試料のトロン(Rn-220)散逸能の測定方法が報告された。試料をフィルターの間に設置し、そこから散逸したトロンをZnS(Ag)シンチレーションセルへ送るだけの簡易な方法ではあるが、(ラジウムの放射線によっては)数グラムの試料でも定量可能という特長を持つ。本研究では、当方法をラドン・トロン散逸能の弁別測定へ拡張するよう試みた。シンチレーションセルで核種弁別はできないため、まず、ラドンとトロンを両モデルの解説解フィッティングさせることで、ラドンとトロンの散逸を求めた。本発表では理論や手順を主に報告するが、実際の測定例やほかの検出器との比較検証等も合わせて紹介する。