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北郷 鉄也*; 成田 敦*
JNC TJ7420 2005-124, 29 Pages, 1989/06
本報告書は,東濃鉱山周辺の水理機構を把握するため,HN-1号孔において低圧岩盤透水試験を実施した結果を取りまとめたものである。
舟木 泰智; 吉村 和也; 佐久間 一幸; 成田 哲也
no journal, ,
(1)緒言: 貯水池での放射性セシウム(Cs)の移動・堆積挙動を把握するとともに、今後の移動・堆積挙動予測手法を開発することを目的として、浜通り地域に位置する5つのダムと大熊町と双葉町の13の小規模なため池でCsの動態調査を進めている。本報では、請戸川水系の中腹に位置する大柿ダムの底質調査、セディメントトラップ調査および水質調査から流域を移動する粒子のCs濃度の時間変化について報告する。(2)方法: 柱状採泥器およびセディメントトラップを用いて貯水池の底質および沈降粒子を採取した。また、採水器等を用いて放流水を採取した。底質・沈降粒子は、Ge半導体検出器により放射能濃度を測定するとともに粒度試験を行った。放流水は0.45mのメンブレンフィルターでろ過後、Ge半導体検出器により浮遊懸濁物質(SS)の放射能濃度を測定した。(3)結果・考察: 底質および沈降粒子は、既往の土壌試料などの調査結果と同様に粒径が小さい画分ほどCs濃度が高い傾向を示した。一般に比表面積(粒径)とCs濃度の関係はべき乗の関数で表現できるとされ、大柿ダムの底質および沈降粒子から推定された指数値は0.22であった。求められた指数値は事故から5年程度の期間においてほとんど変化しないため、今後もダム湖へ供給される粒子の比表面積(粒径)とCs濃度の関係は、概ね上記の関数で説明できるものと考える。一方、放流水中のSSと粒径やCs濃度などが類似していると考えられるダム湖の放流工付近で採取した底質のCsの蓄積履歴を復元し、粒径ごとのCs濃度の時間変化について検討した結果、Cs濃度は時間に依存して指数関数的に減少することがわかった。加えて、底質の採取後から継続的に捕捉している沈降粒子と放流水中のSSのCs濃度の時間変化は、上記の底質のCsの蓄積履歴から推定した濃度の減少傾向と概ね一致した。以上のことから貯水池の底質は、流域を移動するSSのCsの濃度変化の履歴を保持しており、定期的に実施されている河川のモニタリング等を補完する上でも有効な情報を提供する。
舟木 泰智; 吉村 和也; 佐久間 一幸; 成田 哲也
no journal, ,
陸水域での放射性セシウム(Cs)の移動挙動を把握するとともに、今後の移動挙動予測手法を開発することを目的として、福島県浜通り地域に位置する5つのダムと13の小規模なため池でCsの動態調査を進めている。調査対象の貯水池流域は、いずれも福島第一原子力発電所の事故により環境中へ放出された放射性物質によって、比較的高濃度に汚染されている。本報では、このうち請戸川水系の中腹に位置する大柿ダム(流域面積約110km)の底質調査、セディメントトラップ調査および水質調査から得られた懸濁態および溶存態として流域を流下するCs濃度の時間変化について報告する。
舟木 泰智; 吉村 和也; 佐久間 一幸; 成田 哲也
no journal, ,
貯水池での放射性セシウム(Cs)の移動・堆積挙動を把握するとともに、今後の移動・堆積挙動予測手法を開発することを目的として、浜通り地域に位置する5つのダムと大熊町と双葉町の13の小規模なため池でCsの動態調査を進めている。本報では、請戸川水系の中腹に位置する大柿ダムの底質調査、セディメントトラップ調査および水質調査から流域を移動する粒子のCs濃度の時間変化について報告する。