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須山 賢也; 郡司 智; 渡邉 友章; 荒木 祥平; 福田 航大; 島田 和弥; 藤田 達也; 植木 太郎; Nguyen, H.
JAEA-Conf 2024-001, 40 Pages, 2024/07
第12回臨界安全性国際会議(ICNC2023)は2023年10月1日から10月6日に仙台国際センター(〒980-0856宮城県仙台市青葉区青葉山)において、日本原子力研究開発機構(原子力機構)の主催、日本原子力学会炉物理部会と経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)の共催によって開催された。最終的に査読を通過した224件の発表と273名のテクニカルセッション参加登録があり、同伴者を含めた総登録数は289名であった。テクニカルツアーもi)東京電力福島第一原子力発電所及び中間貯蔵工事情報センター、ii)原子力機構原子力科学研究所(STACY更新炉及びFCA)、iii)東北大学ナノテラス(放射光施設)及び東北電力女川原子力発電所の3コースで実施された。会議の概要とともに、発表された論文で予稿集掲載に合意されたものを本報告書に取り纏めた。
Nguyen, T.-D.*; Singh, C.*; Kim, Y. S.*; Han, J. H. *; Lee, D.-H.*; Lee, K.*; Harjo, S.; Lee, S. Y.*
Journal of Materials Research and Technology, 31, p.1547 - 1556, 2024/07
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Materials Science, Multidisciplinary)This study investigates the mechanical properties of a friction-stir-welded (FSW) AA6061-T6 aluminum alloy at ultra-low temperature (ULT) of 20 K. In-situ neutron diffraction and orientation imaging microscopy were employed to compare the tensile deformation behavior of the base metal (BM) and heat-affected zone (HAZ) in the FSW aluminum plate. The results demonstrate that compared to room-temperature (RT), ULT induces a significant improvement in tensile strength and ductility in both the BM and HAZ. The enhanced mechanical properties in BM at ULT result from a more homogeneous deformation than occurs at RT. On the other hand, HAZ at ULT exhibits an even lower yield strength than at RT, but the strain hardening rate (SHR) is the most significant among the alloys, leading to a tensile strength of 346 MPa and the highest ductility of 46.8%. The lowest yield strength corresponds to the lowest-hardness zones in HAZ, caused by dissolved/coarsened precipitates during the FSW process.
Nguyen, T. H.*; Le Ba, T.*; Tran, C. T.*; Nguyen, T. T.*; Doan, T. T. T.*; Do, V. K.; 渡邉 雅之; Pham, Q. M.*; Hoang, S. T.*; Nguyen, D. V.*; et al.
Hydrometallurgy, 213, p.105933_1 - 105933_11, 2022/08
被引用回数:15 パーセンタイル:85.77(Metallurgy & Metallurgical Engineering)ベトナム・イェンフー希土類精鉱浸出液からトリウム(Th)とウラン(U)を選択的に回収するための連続向流抽出法を系統的に研究した。抽出剤としては、イソパラフィンIP-2028希釈液で調製した一級アミンN1923を用いた。トリウムとウランは、連続ミキサーセトラエクストラクション,スクラビング,逆エクストラクションによって確立された湿式製錬サイクルで選択的に回収され、ラボスケールで実施された。有機相と水相の体積比(O/A比)を管理することにより、ThとUの所望の純度を達成することができる。逆抽出液とラフィネートからそれぞれ高純度のThとUを回収することができ、その後の核物質処理に十分な特性を有している。
青柳 登; Nguyen, T. T.*; 熊谷 友多; Nguyen, T. V.*; 中田 正美; 瀬川 優佳里; Nguyen, H. T.*; Le, B. T.*
ACS Omega (Internet), 5(13), p.7096 - 7105, 2020/04
被引用回数:4 パーセンタイル:13.19(Chemistry, Multidisciplinary)Rare-earth phosphates often appear as an accessory phase in igneous or metamorphic rocks; however, these rocks are composed of myriad chemical elements and nuclides that interfere with the qualitative or quantitative analyses of the rare-earth phosphates over a range of concentrations in the absence of a pretreatment. In addition, the limit of each analytical methodology constrains the approach as well as the usefulness of the results in geoscience applications. Here, we report the specific mineral characterization of rare-earth (RE)-containing ores from Yen Phu mine, Vietnam, using a range of state-of-the-art spectroscopic techniques in conjunction with microscopy: Mssbauer spectroscopy, infrared microspectroscopy, time-resolved laser-induced fluorescence spectroscopy (TRLFS), and scanning electron microscopy with energy-dispersive X-ray spectroscopy. Because the distribution of each element in the deposit differs, such combinatorial works are necessary and could lead to more plausible answers to questions surrounding the point of origin of rare-earth elements. The results of our Mssbauer spectroscopic analysis indicate that the three ores sampled at different locations all contain magnetite-like, hematite-like, and iron(III) salts other than hematite. In addition, we confirmed the presence of phosphate around the grain boundary in the magnetite-like mineral phase by infrared microspectroscopic analysis. The present analytical findings of trace amounts of europium(III) using TRLFS suggest that the europium ions generate identical luminescence spectra despite being embedded in three different matrices of iron minerals. This demonstration highlights the benefits of combinatorial spectroscopic analyses to gain insights into the effects of the environment of REs on their solid-state chemistry and shows the potential utility of TRLFS as a resource mining tool. Further applications of this approach in the analytical screening of rocks and minerals are feasible.
濱田 和子; 千崎 雅生; 大窪 道章; 直井 洋介; 小林 直樹; Nguyen, N. H. V.*
Proceedings of INMM 53rd Annual Meeting (CD-ROM), 10 Pages, 2012/07
原子力機構は5年以上前から、アジアの核不拡散体制強化に向けた核不拡散基盤整備支援の活動を実施している。2010年12月に核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN)が設立された後には、同センターの主導により核セキュリティ分野も対象に含めた基盤整備・能力強化の支援プログラムを実施している。本稿は、ISCNの基盤整備支援活動の概念を説明し、特に優先支援対象国としてのベトナム支援についての実績を紹介し、さらに、本支援活動がアジアの核不拡散・核セキュリティ体制強化に資するためにどのような取組が求められるかについて考察を加えている。
Adare, A.*; Afanasiev, S.*; Aidala, C.*; Ajitanand, N. N.*; Akiba, Y.*; Al-Bataineh, H.*; Alexander, J.*; Aoki, K.*; Aphecetche, L.*; Armendariz, R.*; et al.
Physical Review D, 84(1), p.012006_1 - 012006_18, 2011/07
被引用回数:31 パーセンタイル:73.56(Astronomy & Astrophysics)重心エネルギー200GeVでの縦偏極陽子陽子衝突からのジェット生成のイベント構造と二重非対称()について報告する。光子と荷電粒子がPHENIX実験で測定され、イベント構造がPHYTIAイベント生成コードの結果と比較された。再構成されたジェットの生成率は2次までの摂動QCDの計算で十分再現される。測定されたは、一番低い横運動量で-0.00140.0037、一番高い横運動量で-0.01810.0282であった。このの結果を幾つかのの分布を仮定した理論予想と比較する。
Adare, A.*; Afanasiev, S.*; Aidala, C.*; Ajitanand, N. N.*; 秋葉 康之*; Al-Bataineh, H.*; Alexander, J.*; 青木 和也*; Aphecetche, L.*; Armendariz, R.*; et al.
Physical Review C, 83(6), p.064903_1 - 064903_29, 2011/06
被引用回数:189 パーセンタイル:99.42(Physics, Nuclear)200GeVと62.4GeVでの陽子陽子の中心衝突からのの横運動量分布及び収量をRHICのPHENIX実験によって測定した。それぞれエネルギーでの逆スロープパラメーター、平均横運動量及び単位rapidityあたりの収量を求め、異なるエネルギーでの他の測定結果と比較する。またやスケーリングのようなスケーリングについて示して陽子陽子衝突における粒子生成メカニズムについて議論する。さらに測定したスペクトルを二次の摂動QCDの計算と比較する。
江藤 剛治*; Dao, V. T. S.*; Nguyen, H. D.*; Fife, K.*; 呉田 昌俊; 瀬川 麻里子; 新井 正敏; 篠原 武尚
Proceedings of 2011 International Image Sensor Workshop (IISW), 4 Pages, 2011/06
本論文は、組み込み型CCD記録素子を有する超高速イメージセンサーの進展について概要を報告する。個々の画素を構成するCCD記録素子には、100を超えるCCDメモリ要素が組み込まれている。すべての画素が同時並行で光信号を記録することにより、時間方向に連続した画像を超高速で取り込むことを可能とした。
Adare, A.*; Afanasiev, S.*; Aidala, C.*; Ajitanand, N. N.*; 秋葉 康之*; Al-Bataineh, H.*; Alexander, J.*; 青木 和也*; Aphecetche, L.*; Aramaki, Y.*; et al.
Physical Review C, 83(4), p.044912_1 - 044912_16, 2011/04
被引用回数:9 パーセンタイル:52.33(Physics, Nuclear)重いフレーバーのメソンの崩壊からの電子の測定は、このメソンの収量が金金衝突では陽子陽子に比べて抑制されていることを示している。われわれはこの研究をさらに進めて二つの粒子の相関、つまり重いフレーバーメソンの崩壊からの電子と、もう一つの重いフレーバーメソンあるいはジェットの破片からの荷電ハドロン、の相関を調べた。この測定は重いクォークとクォークグルオン物質の相互作用についてのより詳しい情報を与えるものである。われわれは特に金金衝突では陽子陽子に比べて反対側のジェットの形と収量が変化していることを見いだした。
Adare, A.*; Afanasiev, S.*; Aidala, C.*; Ajitanand, N. N.*; Akiba, Y.*; Al-Bataineh, H.*; Alexander, J.*; Aoki, K.*; Aphecetche, L.*; Armendariz, R.*; et al.
Physical Review D, 83(5), p.052004_1 - 052004_26, 2011/03
被引用回数:180 パーセンタイル:98.41(Astronomy & Astrophysics)RHIC-PHENIX実験で重心エネルギー200GeVの陽子陽子衝突からの, , と中間子生成の微分断面積を測定した。これらハドロンの横運動量分布のスペクトルの形はたった二つのパラメーター、、のTsallis分布関数でよく記述できる。これらのパラメーターはそれぞれ高い横運動量と低い横運動量の領域のスペクトルを決めている。これらの分布をフィットして得られた積分された不変断面積はこれまで測定されたデータ及び統計モデルの予言と一致している。
日高 興士*; 木村 徹*; Abdel-Rahman, H. M.*; Nguyen, J.-T.*; McDaniel, K. F.*; Kohlbrenner, W. E.*; Molla, A.*; 安達 基泰; 玉田 太郎; 黒木 良太; et al.
Journal of Medicinal Chemistry, 52(23), p.7604 - 7617, 2009/07
被引用回数:20 パーセンタイル:45.74(Chemistry, Medicinal)HIVプロテアーゼのS2'ポケットと相互作用する部位に着目し、アロフェニルノルスタチンを基本構造としてHIVプロテアーゼに対するさまざまな阻害剤を合成した。その中で、比較的小さいアリル基の導入が有効であり、既に臨床薬の候補となっている阻害剤KNI-764(JE-2147, AG-1776, SM-319777)と比較しても同等の活性があることがわかった。KNI-727にanilinic基を導入することで、水溶性と抗HIV活性を改善した。P2'の位置に-methallyl基を持つKNI-1689複合体のX線結晶構造解析の結果、KNI-764の場合と同じく疎水性のアミノ酸のAla28, Ile84, Ile50'と疎水性相互作用していることが明らかとなった。KNI-1689のアリル基中のメチル基の存在によって、KNI-764以上の抗HIV活性が示された。このことは、構造の最小化と膜透過性のための理論的な薬剤設計に関して重要な知見である。
Nguyen, H. T.; 渡邉 雅之; 木村 貴海
Solvent Extraction and Ion Exchange, 25(3), p.407 - 416, 2007/00
被引用回数:37 パーセンタイル:68.95(Chemistry, Multidisciplinary)市販の17種のケトンのニトロベンゼン溶液を用いて硝酸水溶液からのパラジウムの溶媒抽出を行った。その結果、幾種類かのケトンでは硝酸水溶液からパラジウムを効果的に抽出可能であることを見いだした。また、結果の特徴として、2-オクタノン,2-ノナノン,2-トリデカノンや2-ウンデカノンをはじめとする2-メチルアルキルケトンと5-ノナノン、5-デカノン,5-ウンデカノンや6-ウンデカノンなのアルキル基が対称的なケトンで特に効果的な抽出が可能であることを見いだした。特に2-トリデカノンと2-ノナノンについては、3.0モル濃度のケトンを用いることで2.0モル以上の硝酸水溶液からパラジウムを効果的に抽出可能である。
Do, Thi Mai Dung*; Ngarayana, I.*; Nguyen, H. D.*; 村上 健太*; 末松 久幸*; 小出 学*; 中島 邦久; 鈴木 恵理子; 逢坂 正彦
no journal, ,
福島の廃炉作業において、構造材表面に付着した放射性セシウムが問題となっており、ステンレス鋼に付着したセシウムについては、ケイ素と反応して水に溶けにくいCsSiOが生成すると考えられている。しかし、このような化学吸着挙動については、まだよくわかっていない。そのため、CsSiOを合成し、X線回折装置や元素分析機能付き透過型電子顕微鏡等を用いて、その化学的安定性等を明らかにするために必要となるCsSiOの結晶構造などを調べた。
Nguyen, H.; 渡邉 友章; 郡司 智; 須山 賢也
no journal, ,
JENDL-4.0とJENDL-5を用いたSTACY更新炉の解析において中性子実行増倍率に有意な差が示された。この差の理由は新STACYの実験計画にとって本質的な問題となる。本研究の目的は、この差異に大きく寄与する核種、反応、及びエネルギー領域を示すことである。本研究ではSerpentコードを用いて調査を行った。この不一致に大きく寄与する核種を特定するために、各核種についてJENDL-5をその他についてはJENDL-4.0を用いてSTACY更新炉の反応度を評価した。影響の大きい反応の種類とエネルギー領域を示すために、寄与の大きい核種の各反応について、実効増倍率の感度係数とJENDL-4.0とJENDL-5の断面積の差の乗算により実効増倍率の相対変化を求めた。計算の結果、U-235, U-238, O-16, H-1及び熱中性子散乱ライブラリーがJENDL-4.0とJENDL-5による新しいSTACY解析の差に大きく寄与することが示された。
Nguyen, H.; 須山 賢也
no journal, ,
異なるシナリオにおける損傷炉心の臨界特性を理解することは、将来の臨界事故を防止するために不可欠である。本研究では、JENDL-5ライブラリを用いたSerpentコードを用いて、異なる事故シナリオにおけるPWR炉心の予備的検討を行った。炉心構成は、VERA炉心物理ベンチマークに記載されているワッツバー1号炉をベースとした。損傷した炉心は、燃料集合体の異なる層をそれぞれ冷却材、ボイド、均質なデブリに置き換えて模擬した。その結果、破損集合体の数、破損燃料の交換材料、燃料濃縮度、冷却材中のホウ素濃度、冷却材と燃料の温度などのさまざまなパラメータがシステムの臨界特性に及ぼす影響を示した。
青柳 登; 中田 正美; 熊谷 友多; 渡邉 雅之; Nguyen, T. T.*; Nguyen, V. T.*; Nguyen, T. H.*; Le, B. T.*
no journal, ,
ベトナムのレアアース鉱山開発サイトである、Yen Bai省のYen Phu鉱山で採掘された鉱床を、メスバウアー及びレーザー等分光手法によって分析した。この鉱床は、全体的に鉄分を多く含有する。したがって、レアアースの効率的な回収には、脱鉄を十分行うことが求められる。これには、レアアースが鉄とどのように相互作用するかを調べることが有効である。そこで、本研究では、鉱床中のレアアース挙動の理解のため、母岩である鉄鉱物の状態をメスバウアー分光によって把握し、レアアースの状態をレーザー分光によって観測することを目的とした。その結果、種々の鉄鉱物相が存在することを確認した。さらに、その中で微量に存在するユウロピウムが検出でき、ユウロピウム原子近傍の構造は一定の形態をとっていることが分かった。
Nguyen, T. H. T.; 岩本 信之; 佐波 俊哉*
no journal, ,
The experimental and theoretical photoneutron angular distributions for Ta and Bi at 13 and 17 MeV photon energies will be compared in this study. This presentation will encompass the analysis of the angular distribution of two sets of experimental data obtained using linearly and circularly polarized photons, in addition to the results of the CCONE code. Detailed results will be shared during the upcoming meeting.
青柳 登; 中田 正美; 熊谷 友多; 渡邉 雅之; Nguyen, T. T.*; Nguyen, V. T.*; Nguyen, T. H.*; Le, B. T.*
no journal, ,
ベトナムにおける新たなレアアース鉱山開発サイトのひとつである、Yen Bai省のYen Phu鉱山で採掘された鉱床を、種々の分光手法によって分析した。この鉱床は、全体的に鉄分を多く含有するため、レアアースの効果的な回収のためには、鉄分を効率よく除去する必要がある。そこで、本研究では、鉄の酸化状態を把握し、鉱床中におけるレアアースの状態を観測するために、メスバウアー分光および時間分解型レーザー誘起蛍光分光法などの手法を用いて、Yen Phu鉱山の鉱床試料を分光学的に分析した。その結果、微量に存在するユウロピウム、テルビウムなどの元素の状態は、レーザー分光により計測可能であり、異なる酸化鉄相に混入しているにもかかわらず、近傍の構造は保持されていることが分かった。