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佐々木 祐二; 小澤 正基; 木村 貴海; 大橋 弘三郎*
Solvent Extraction and Ion Exchange, 27(3), p.378 - 394, 2009/05
被引用回数:36 パーセンタイル:69.86(Chemistry, Multidisciplinary)メチルイミノビスジオクチルアセトアミド(MIDOA)は新しいTc用の抽出剤として開発された。MIDOAはTODGA(テトラオクチルジグリコールアミド)と類似の骨格を持ち、窒素原子が酸素原子に代わってアルキル基中に導入されている。MIDOAは高い疎水性を持ち硝酸-ドデカン系で抽出に利用できる。Tc(VII), Cr(VII), Re(VII), Mo(VI), W(VI), Pd(II), Pu(IV)分配比が高く、MIDOAにより抽出できることを明らかにした。一方、分配比は硝酸濃度増加とともに減少し、また1:1錯体を形成することも確認した。また、MIDOAの誘導体(メチルイミノビスジドデシルアセトアミド,イミノビスジドデシルアセトアミド)もMIDOAと同様な抽出性能を示すことを明らかにした。
目黒 義弘; 扇柳 仁*; 富岡 修; 井村 久則*; 大橋 弘三郎*; 吉田 善行; 中島 幹雄
Proceedings of 2nd International Symposium on Supercritical Fluid Technology for Energy and Environment Applications (Super Green 2003), p.175 - 179, 2004/00
超臨界流体抽出の最大の特色の一つは、圧力によって金属の分配挙動を制御できることである。この溶媒効果を理論的に解析することによって、金属抽出における最適な条件を推定することが可能となる。硝酸溶液/リン酸トリブチル(TBP)系の超臨界二酸化炭素抽出におけるウラン(VI)とプルトニウム(IV)の分配比(D)及び塩酸溶液/2-メチル-8-キノリノール(HMQ)系の抽出におけるパラジウム(II)の分配比を、種々の圧力で測定した。疎水性の抽出剤であるTBPを用いるウランとプルトニウムの抽出において、分配比の対数値(log D)と二酸化炭素の溶解パラメーターとの間に、負の傾きを持つ直線関係が観察できた。一方、親水性抽出剤であるHMQを用いるパラジウムの抽出では、log Dと溶解パラメーターとの間に、正の傾きを持つ直線関係が観察できた。正則溶液論を用いて、この直線関係を理論的に導出することに成功した。
扇柳 仁; 目黒 義弘; 吉田 善行; 大橋 弘三郎*
Analytical Sciences (CD-ROM), 17(Suppl.), p.717 - 720, 2002/03
1.0M(H,Na)Cl及び0.01M 2-メチル-8-キノリノール(HMQ)を含む水溶液と超臨界二酸化炭素(SC-CO)間のPd(II)の分配比(
)を45
,8.5~23MPaの圧力範囲で測定した。モノクロロ酢酸pH緩衝剤を用いたSC-CO
抽出では、
は圧力によらず一定値を示した; log
=0.11
0.04(n=3,pH2.77),0.66
0.11(n=16,pH2.89),0.88
0.03(n=5,pH2.96)。一方pH緩衝剤を用いないSC-CO
抽出では、高圧になるほど水相へのCO
の溶解度が増大することからpHが酸性側にシフトし(SC-CO
のself-buffering効果)、その結果
は減少した。本研究で抽出剤として用いたHMQは、pH2~5の水溶液中でたやすくプロトン付加して水に可溶なH
MQ
となり、高い抽出効率を得るのに十分な高濃度の抽出剤を用いるSC-CO
抽出プロセスを可能にする。その結果、塩酸溶液中のPd(II)を高効率でSC-CO
抽出できることがわかった。
佐々木 祐二; 北辻 章浩; 木村 貴海; 大橋 弘三郎*
no journal, ,
使用済みのウラン燃料中に存在する長半減期の放射性元素であるTcを分離回収し核変換することが検討されている。これまでに抽出剤としてキサントゲン酸やフェナントロリン等のイオウ,窒素を含む配位子が報告されたが、これらは分離プロセスに利用する無極性溶媒中での利用に向かない。そこで、ソフトドナーを含む新たな配位子、2,2-メチルイミノビス-ジオクチルアセトアミド(MIDOA)を合成し、Tcの抽出剤としての利用を検討した。MIDOAを用いTcの溶媒抽出を行った結果、0.1M MIDOA/
-ドデカン,0.1M HNO
の条件で非常に高いTcの分配比を得た(1000程度)。この値は硝酸濃度の増加とともに減少するが、2M HNO
の条件でも18と高く、多段抽出により定量的にTcの回収が可能である。抽出剤濃度と分配比の測定結果より、Tcは有機相中で1:1(=金属:MIDOA)の錯体を形成することを明らかにした。またMIDOAは、Cr, Mo, Pd, W, Re, Puなどの元素に高い分配比を示した。
佐々木 祐二; 木村 貴海; 大橋 弘三郎*
no journal, ,
使用済みのウラン燃料中に存在する長半減期の放射性元素であるTcを分離回収し核変換することが検討されている。Tcは水溶液中でオキソ酸の陰イオンとして存在するため、抽出剤を利用して有機相に回収することは難しい。そこで、ソフト配位原子を含むジアミド系3座配位子を用いるTc抽出を検討した。アクチノイド抽出に非常に有効なジグリコールアミド化合物のエーテル酸素を窒素で置き換えた新規な化合物、メチルイミノビスジオクチルアセトアミド(MIDOA)を開発し、硝酸溶液からドデカンへのTc(VII)抽出についての性能を調べた。Tcを抽出した結果から、MIDOAはTODGAより高いTc分配比を示す。最も高い値で1000程度であり、その値は硝酸濃度増加とともに減少した。抽出剤濃度と分配比の測定結果より、Tcは有機相中で1:1(=金属イオン: MIDOA)の錯体を形成する。またMIDOAは、Tc以外にCr(VI), Mo(VI), Pd(II), W(VI), Re(VII), Pu(IV)などの元素にも高い分配比を示した。