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奥野 浩; 須山 賢也; 龍福 進*
JAEA-Review 2017-010, 93 Pages, 2017/06
使用済燃料を取扱う施設の臨界安全管理に対して、燃焼度クレジットを導入することが検討されている。本資料は、今後国内の使用済燃料を取扱う施設において燃焼度クレジットを採用することを目的として、使用済燃料の同位体組成と臨界性の予測に関する技術的現状、安全評価上考慮すべき点、そして規制に関する現状をまとめたものである。この報告書は、燃料サイクル安全研究委員会がJAERI-Tech 2001-055として日本語で刊行した「燃焼度クレジット導入ガイド原案」の英訳である。
須山 賢也; 望月 弘樹*; 高田 友幸*; 龍福 進*; 奥野 浩; 村崎 穣; 大久保 清志
JAEA-Data/Code 2009-002, 124 Pages, 2009/05
統合化燃焼計算コードシステムSWATは 我が国で広く利用される核計算コードSRACと、一点炉燃焼計算コードORIGEN2を組合せたシステムであり、使用済燃料中のウラン,プルトニウム,マイナーアクチニド,核分裂生成物の組成を評価するために利用されてきた。任意の幾何形状の燃料の燃焼を取り扱うことができ、実効断面積の作成にさまざまな近似を行う必要がない連続エネルギモンテカルロコードを燃焼計算に使用することには大きな利点がある。従来のSWATシステムの基本構想に基づいて、一点炉燃焼計算コードORIGEN2と我が国で広く利用されている連続エネルギモンテカルロコードMVPとMCNPを組合せた統合化燃焼計算コードシステムSWAT3.1を開発した。本レポートはSWAT3.1の概要と入力データの説明及び利用例を示す。
奥野 浩; 龍福 進*; 須山 賢也; 野村 靖; 外池 幸太郎; 三好 慶典
JAERI-Conf 2003-019, p.116 - 121, 2003/10
この論文は、臨界安全ハンドブック・データ集第2版のために準備しているデータの概要について記す。これらのデータは、目次案に沿って議論されている。燃料サイクルの臨界安全評価においてしばしば遭遇する11種類の燃料について核的パラメタ(k, M, D)を導き、未臨界判定図を描いた。臨界データの計算にあたっては、連続エネルギーモンテカルロ臨界計算コードMVPと日本の評価済核データJENDL-3.2の組合わせを用いたベンチマーク計算を行った。この組合わせに対する計算誤差を評価した。NUCEF施設を用いて得られた実験結果のデータ集第2版への採用は討議中である。このため、関連データを言及するに留めている。改訂データの探索が容易なようにデータベースを準備している。
横山 須美; 野口 宏; 龍福 進*; 佐々木 利久*; 黒澤 直弘*
JAERI-Data/Code 2002-022, 87 Pages, 2002/11
D-T燃焼核融合炉の燃料として使用されるトリチウムは、国際熱核融合実験炉(ITER)のような核融合実験炉の安全評価上最も重要な核種である。そこで、我が国における核融合実験炉の許認可申請や安全評価法の検討に資するため、施設の事故時に大気中に放出されるトリチウムに対する公衆被ばく線量評価コードACUTRIを開発した。ACUTRIは、トリチウム特有の環境中移行モデルと国際放射線防護委員会(ICRP)の線量評価モデルに基づき個人のトリチウム線量を評価するコードである。本コードは、従来の原子力施設に対する安全評価法との整合性を図るため、原子力安全委員会の指針に準じた気象に関する統計計算も可能となっている。トリチウムガス(HT)とトリチウム水(HTO)の大気拡散モデルにはガウスプルームモデルを使用した。本コードで考慮した内部被ばく経路は、施設から大気中に放出されたトリチウムの1次プルームからの吸入被ばく及び地表面に沈着した後、大気へ再放出したトリチウムの2次プルームによる吸入被ばくである。本報告書は、ACUTRIコードの概要,使用マニュアル,試算結果等についてまとめたものである。
龍福 廣
JAERI-M 82-031, 127 Pages, 1982/04
水素原子とイオンH,He,Li,Be,B,C,O,Ne0およびSi4との衝突における電荷移動の部分断面積を衝突エネルギーE=10keV/amu(実験系)に対して示した。断面積の計算は励起、電離チャネルを考慮したユニタリー化歪曲波近似法(UDWA)で行った。データは図および表で示した。
龍福 廣
Phys.Rev.,A, 25(2), p.720 - 736, 1982/00
完全チャネル系に基づくユニタリー化歪曲波近似法によりH,Li,B,CおよびSiイオンが水素原子に衝突した場合の電離、励起、電荷移動断面積を求めた。 電離チャネルを入射粒子に中心を置くクーロン波動関数で表すことにより、「連続状態への電荷移動」を考慮した。 得られた電荷断面積は入射粒子の電荷に対し二次関係よりゆるやかな依存性を示した。 電離・励起チャネルの導入は電荷移動断面積を、衝突エネルギー10keV/amu以上で入射粒子電荷の高い場合に、極めて減少させた。 電荷移動断面積に対するスケーリング則を新たに求め、0.01~500keV/amuのエネルギー範囲で、実験および他の理論と比較した。
龍福 廣; 佐々木 健; 渡部 力*
Phys.Rev.,A, 21(3), p.745 - 750, 1980/00
水素原子と部分的にストリップされた重イオンの低エネルギー衝突における電荷移動断面積の実験値を解析するために、入射粒子をある有効電荷をもった裸の核におきかえるというモデルを用いてUDWA計算を行なった。その結果、10keV/amu以下の低エネルギー領域において、断面積が有効電荷に対して強い振動依存性を示すことが分った。さらに、この振動依存性はジアバティクポテンシャル曲線の交差から来るものであり、低エネルギーにおいて、BayfieldおよびCrandall他によって観測された断面積が種々の元素(B,C,NおよびO)のイオンを衝突させた場合に非常に異なって来るという結果はこの断面積の振動的挙動に帰着することができることが分った。
龍福 廣; 沼宮内 弼雄; 宮坂 駿一; 南 多善*
JAERI-M 8171, 136 Pages, 1979/03
本プログラムはガンマ線スカイシャイン計算のために、輸送計算コードANISNおよびDOT、点積分核法計算コードG-33およびSPANを簡単かつ有効に使用するために作成された。各コードの入力形式は共通の形式に統一されており、入力方法の簡易化のために計算体系のパターン化および標準データファイルの採用などが行われている。また、複雑な線源および遮蔽条件を取り扱うために、各コードを互いに結合して使用する結合計算法が可能である。
龍福 廣; 佐々木 健; 渡部 力
Atomic Collision Research in Japan, Progress Report, p.38 - 40, 1979/00
水素原子と部分的にストリップされた重イオンとの低エネルギー衝突における電荷移動断面積の実験値を解析するために、入射粒子を一定の有効電荷をもった裸の核に置き代えたモデルを用いて、UDWA計算を行った。計算結果は、10keV/amuの低エネルギー領域において、有効電荷に対する断面積の強い振動依存性があることを示した。この振動性は非断熱ポテンシャル曲線の交差によることが分った。
龍福 廣; 渡部 力
Atomic Collision Research in Japan, Progress Report, p.41 - 45, 1979/00
水素原子にLi,Be,B,C,O,Ne,SiおよびCaイオンが衝突した場合の電荷移動断面積をUDWA(Unitarized distorted wave approximation)法で計算した。その結果を用いて、イオン電荷に対する断面積のスケーリング則=Z,=Zを導いた。ただし、,は断面積およびエネルギーで、,はスケーリングされた断面積およびエネルギーである。実験値との比較結果、100keV/amu以下のエネルギー範囲では妥当な方法であり、100keV/amu以上では多少過大評価となる方法であることが分った。
龍福 廣; 渡部 力
Atomic Collision Research in Japan, Progress Report, p.46 - 48, 1979/00
最近の実験装置の発展に伴って、電荷移動過程における捕獲電子の終状態の分布が測定されるようになった。われわれは、このような情況に応じて部分電荷移動断面積の計算を行ない、実験と比較するために結果の整理を行なった。
龍福 廣; 渡部 力
Phys.Rev.,A, 19(4), p.1538 - 1549, 1979/00
Li,Be,B,およびCイオンと水素原子との衝突における電荷移動断面積を、前に報告したDW法に基づくunitary化方式によって計算した。実験値および他の計算値との比較検討により、本法は2~100keV/amuのエネルギー範囲で極めて有効であり、100keV/amu以上のエネルギー範囲では多少過大評価の傾向があることが分かった。さらに、本法の計算結果を基にイオン電荷に対するスケーリング則を導出した。
龍福 廣; 渡辺 力*
Phys.Rev.,A, 20(5), p.1828 - 1837, 1979/00
ユニタリー化された歪曲波近似(UDWA)法を用いて、Ne+H,Si+HおよびCa+H衝突における全電荷移動断面積をイオン衝突エネルギーが各々0.025-2000,0.025-5000および0.1-10keV/amuの場合について計算した。また、これらの結果を基にイオン電荷に対する断面積のスケーリング則を導いた。入射粒子の個々の軌道への電子捕獲に対する部分断面積を調べた結果、次のことが分った。衝突エネルギーが100keV/amu以下の場合は、最も頻度の高い主量子数はエネルギーに無関係であるが、100keV/amu以上ではエネルギーと共に次第に減少する。また、各運動量量子数に対する終状態の分布には、レベルクロッシングおよび運動量移行の効果が現れていることが確かめられた。
龍福 廣; 渡辺 力*
Atomic Collision Res.in Jpn.,Prog.Rep., (4), p.36 - 38, 1978/04
電荷移動過程O+H(1s)O+Hに対する断面積を0.025~200keV-amuのエネルギー範囲について計算した。計算方法として、動的分子軌道を基底とするS-マトリックス形式化による方法を用いた。S-マトリックスの評価においては、「ユニタリー化DW法」と「吸収モデル化法」の二通りについて検討し、前者が妥当な方法であることが分かった。計算結果は中高エネルギー領域において極めて妥当であり、本法が有効であることを示した。
龍福 廣; 渡部 力
Phys.Rev.,A, 18(5), p.2005 - 2015, 1978/00
電荷移動過程O+H(1s)O+Hをエネルギー範囲0.025~200keVで、動的原子軌道を基底とするS-マトリックス形式により取り扱った。S-マトリックスの計算には、ユニタリー化モデルと吸収モデルの二つの極端なモデルを用いた。断面積の数値計算結果には0.5keV/amu以上のエネルギー範囲において両者の間にほとんど差はなく、0.5keV/amu以下のエネルギー範囲で最大2倍の違いがあった。これらの結果から、本計算法は、従来の方法では精確な計算が出来なかった10keV~100keV/amuのエネルギー範囲で妥当な結果を与えることが分った。
龍福 廣; 中戸 喜寄; 備後 一義; 立田 初己; 福田 整司; 南 賢太郎
JAERI-M 7354, 59 Pages, 1977/11
種々の形状をもつ線源からの皮膚線量率をCrossの表を基に計算する方法について述べた。40種類の核種について、点状および面状線源からの線量率を、線源と皮膚表面との間隔、不感層の厚さ、面状線源の半径などをパラメータとして計算した結果を表および図で示した。さらに、本法の適用限界の検討および従来の方法との比較について述べた。
龍福 廣; 渡辺 力*
Journal of the Physical Society of Japan, 41(3), p.991 - 996, 1976/03
被引用回数:3対称共鳴電荷移動過程 X+X(1s) X(1s)+X において、核間クーロン相互作用を考慮した場合の断面積を求めた。 半古典的取扱いにより計算した結果、入射エネルギーが0.1Z(Z-1)keV以下になると、核間クーロン斥力の効果が現われ、断面積が小さくなることが分った。
龍福 廣
JAERI-M 6274, 50 Pages, 1975/10
原子衝突過程における電荷移動断面積をBorn近似、歪曲波の方法、PSS法および衝突係数法により数値計算する方法についてまとまた。衝突係数表示を用いることにより従来の近似法の構造を明らかにした。また、水素原子または粒子が水素原子に衝突する過程について計算した結果を実験と比較検討した。
龍福 廣
JAERI-M 5875, 94 Pages, 1974/10
中性子計測に多検出器法を応用した場合の最適評価法を確立することを目的とし、多検出器法の理論的究明、データの最適処理法の確立、具体的検出器系への応用、種々の中性子場における本法の有効性の実証を行なった。本研究においては、従来の方法と異なり、多検出器法一般に適用できる基礎原理を厳密に誘導することより始め、それを基にデータの最適処理法を確立した。本法を減速型中性子検出器および核分裂片飛跡検出器へ応用し、中性子線量当量率、吸収線量、平均エネルギーおよびエネルギー分布の評価法を導びいた。Am-Be中性子線源を用いた減速装置、重水炉、再処理試験施設、FCAおよびバンデグラーフ施設における中性子線に対して実測を行い、検討した結果、従来の方法では極めて過小評価となる場合でも、本法は合理的な結果を与えることが分った。本法を線および線計測に適用した場合についても検討し、本法がこれらの分野においても有効であることが確められた。
龍福 廣; 安達 俊美*; 小谷 恒之*
放射線物理研究, 3(1), p.1 - 23, 1970/00
剛体球による散乱模型を例にとり,衝突径数による表現について数値的に解析した。全断面積を=2P(b}bdb(bは衝突径数)と表わしたとき,P(b)の物理的意味を明らかにするため,回折散乱と古典的散乱とに寄与する部分との対応関係を論じた。その結果,ADACHI-KOTANIが出した表現は古典力学に訃ける衝突径数表現との対応関係で,はっきりした結論を出すに到らなかった。もっと詳しく調べる必要があり場合によっては修正を必要とするかもしれない。