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亀谷 宏美*; 齊藤 希巳江*; 菊地 正博; 小林 泰彦; 鵜飼 光子*; 等々力 節子*
日本食品科学工学会誌, 57(11), p.472 - 478, 2010/11
被引用回数:1 パーセンタイル:7.73(Food Science & Technology)電子スピン共鳴(Electron Spin Resonance: ESR)法,光刺激ルミネッセンス(Photo Stimulated Luminescence: PSL)法及び熱ルミネッセンス(Thermo luminescence: TL)法が照射ニンニクの検知に利用可能か否かについて検討した。線源はCo、線量は50180Gyとした。ESRスペクトルは、外皮の分析において=2.00の1本線信号が観測され、信号強度は線量とともに増大した。照射処理したニンニクのPSL発光積算値は、非照射試料の値と比較して増加した。照射ニンニクのTLの発光極大温度は180220C、非照射ニンニクは約300Cとなり照射ニンニクを判別することができた。また、TL比は積分温度範囲が150250Cのとき、照射ニンニクと非照射ニンニクが明確に区別された。以上のことから、ESR, PSL, TL法は照射ニンニクの判別に適用できる可能性が示唆された。特に、TL法は照射ニンニクの検知に実用的に有用であると結論した。
小林 泰彦; 菊地 正博; 等々力 節子*; 齊藤 希巳江*; 桂 洋子*; 亀谷 宏美*; 市川 まりこ*; 飯塚 友子*; 千葉 悦子*; 鵜飼 光子*
食品照射, 45(1-2), p.26 - 33, 2010/09
収穫から約2か月後の青森県産ニンニクに30Gy以上の線を照射することによってほぼ完全に萌芽と発根を抑制できることがわかった。現在行われている低温倉庫でのCA貯蔵と高温処理の組合せよりも、低コストでニンニクの品質保持と周年供給が可能になるかもしれない。照射時期が1か月遅くなると萌芽抑制の効果は若干低下した。照射後の貯蔵温度による影響も考えられる。我が国で照射によるニンニク芽止め処理を実用化するには、生産地での収穫から出荷までの貯蔵環境を模擬しつつ、現在行われている周年供給のための長期貯蔵法と、品質及びコストの両面で比較検討する必要がある。
中野 隆史*; 荒川 和夫; 桜井 英幸*; 長谷川 正俊*; 湯浅 和久*; 斎藤 悦子*; 高木 均*; 長嶺 竹明*; 草壁 孝彦*; 高田 久嗣*; et al.
International Journal of PIXE, 16(1&2), p.69 - 76, 2006/00
高度な加速器及びイオンビーム技術を利用して放射線腫瘍学,核薬学の新しい医学の科学の一分野を創出する新しい研究プログラムが開始され、その中の重要なテーマの一つである大気マイクロPIXE分析システムでは、マイクロビーム走査の範囲で厚みに変動のあるサンプルの元素マッピングの精度を向上するための高度化を行った。他方、本プログラムでは、癌に関する重要な生物医学課題にアプローチするため、本システムを使用して病気の発展に伴う微量元素の細胞内挙動を調べた。この論文では、このプログラムについて概説し、システム高度化の内容、及び課題に関する予備的な研究結果を示す。
石黒 秀治*; 小泉 勝三; 宮部 賢次郎*; 金盛 正至; 堀 和昭*; 篠原 邦彦*; 斉藤 節子*
PNC TN843 80-22, 143 Pages, 1980/11
従来の内部被爆線量評価法はICRP,Pub2とPubl0に基づいて行われてきたが,最近,ICRPから新しい勧告内容をもりこんだPub26とPub30が発行された。この検討会では各課における現在の内部被曝管理の現状,従来及び新しく勧告されたICRP報告書を中心とした線量評価法の概要,並びに計算例,さらに適用する際に問題となる点についてまとめた。
斉藤 節子*; 小泉 勝三; 大高 正*; 高塩 一教*; 石黒 秀治*
PNC TN841 79-13, 69 Pages, 1979/02
動燃東海事業所の放射線保健室鉄室内に設置されているホールボディカウンタを校正した。検出器は5″4″のNal(Tl)である。校正に使用した核種はK-40,Co-60,Ru-106,I-131,Cs-137,およびCe-144で,線エネルギー範囲で約0.14MeV1.5MeVである。ファントムには,人体と等価な吸収係数を持つ"ランドファントム"と,模擬臓器を有するプラスチック製の"レムカルファントム"および,9つの部分からなる全身箱型ファントムを使用した。K-40については全身,Co-60については肺と全身,Ru-106については肝臓と腎臓と全身,I-131については甲状腺,Cs-137については全身と肺の各核種と臓器についてそれぞれ校正した。校正結果は1970年にIAEAが提案した様式に従ってまとめた。校正結果から算出した検出限界は,上に述べた核種について,ICRPの最大許容身体負荷量の千分の1から2万分の1で,体内放射能を測定する検出器として充分な性能を有することを確認した。
斉藤 節子*; 石黒 秀治*; 野田 喜美雄
PNC TN841 78-54, 55 Pages, 1978/10
線に感度のあるTLD素子として松下電器のUD-100M8(TLD材質CaSO4:Tm)を使用し,線吸収線量測定法の開発を行った。TLD素子3枚を組み合わせ各々の蛍光量を基に線及び線の混合被曝した場合の線吸収線量を分離測定することが可能になりまた同時に被曝線の最大エネルギも評価することが可能となった。線量に対する検出限界値は100mrad100%,300mrad50%であった。
斉藤 節子*; 小泉 勝三; 大高 正*
PNC TN841 78-47, 31 Pages, 1978/07
放射性粉塵の粒子径測定法として,ZnS(Ag)増感オートラジオグラフ法を取り上げ,この方法を日常の放射線管理に,より使い良いものとするため,曝射用カメラの製作と蛍光膜の特性試験を行なった。その結果,遮光構造を持つ曝射用カメラを使用することによって,全く暗室を必要としないで,オートラジオグラフを得ることが出来るようになった。また,オートラジオグラフに用いる蛍光膜としては,蛍光体に添加する樹脂成分は10w/o前後のものが,また,蛍光体の塗布厚さは10mg/cm2前後のものが実用性の点で良いことがわかった。さらに,蛍光体の平均粒子径が20m,樹脂添加率が7.4w/o,塗布厚さが13.2mg/cm2の蛍光膜について,線の曝射量とオートラジオグラフのスポット径の関係を校正した結果,崩壊数が100(disintegrations)の時に得られるオートラジオグラフのスポット径は0.42mmで,従来用いられて来た蛍光膜より高い感度を持つことがわかった。
福田 整司*; 斉藤 節子*; 野田 喜美雄; 小林 保*
PNC TN841 77-51, 23 Pages, 1977/10
TLD(UD-200S)を各施設に設置してバックグラウンド線量(以下BG線量とする)の測定を行い、設置日間に対するBG線量の関係を求めた。BG線量(DBG)はTLDの設置日間(d)に対し指数関数で近似できることがわかり、BG線量算出式DBG=0.28d (mR)が得られた。また、ガンマ線被曝線量の検出限界は線量計の着用期間により異なり、1ケ月着用を実施した場合は2.0mR、が得られた。
福田 整司*; 斉藤 節子*; 野田 喜美雄; 小泉 勝三
PNC TN843 77-07, 19 Pages, 1977/08
個人被曝線量測定の精度に影響を及ぼす要因のうちリーダーの感度変化について調査をし、リーダーの校正方法について考察を行った。
滝澤 大地*; 高木 均*; 蒔田 千香子*; 中島 有香*; 斎藤 悦子*; 大山 達也*; 市川 武*; 柿崎 暁*; 佐藤 賢*; 森 昌朋*; et al.
no journal, ,
C型肝炎は、日本における肝臓病死の最大の原因であり、その排除は肝硬変や肝癌の予防となることから、インターフェロン(IFN)や各種抗ウイルス薬による治療効果を高めることが急務である。これまでに、微量金属の亜鉛がC型肝炎ウイルス(HCV)に対して一定の抗ウイルス効果を有することを報告した。しかし、亜鉛のHCVに対する作用は十分解明されていない。そこで、そのメカニズムを明らかにするために、今回、in vitro HCV産生細胞(HCV replicon)でmicro-PIXE及びその他の定量系を用いてHCVと亜鉛とのかかわりを調べた。その結果、HCV存在下で細胞内の亜鉛濃度の増加を認めた。亜鉛はメタロチオネイン結合した状態で存在しており、亜鉛と同時にメタロチオネインの濃度にも増加を認めた。
小林 泰彦; 菊地 正博; 等々力 節子*; 齊藤 希巳江*; 桂 洋子*; 亀谷 宏美*; 市川 まりこ*; 飯塚 友子*; 千葉 悦子*; 鵜飼 光子*
no journal, ,
収穫から約2か月後の青森県産ニンニクに30Gy以上の線を照射することによってほぼ完全に萌芽と発根を抑制できることがわかった。現在行われている低温倉庫でのCA貯蔵と高温処理の組合せよりも、低コストでニンニクの品質保持と周年供給が可能になるかもしれない。照射時期が1か月遅くなると萌芽抑制の効果は若干低下した。照射後の貯蔵温度による影響も考えられる。我が国で照射によるニンニク芽止め処理を実用化するには、生産地での収穫から出荷までの貯蔵環境を模擬しつつ、現在行われている周年供給のための長期貯蔵法と、品質及びコストの両面で比較検討する必要がある。