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論文

Evaluation of the intake of radon through skin from thermal water

迫田 晃弘; 石森 有; Tschiersch, J.*

Journal of Radiation Research, 57(4), p.336 - 342, 2016/07

 被引用回数:6 パーセンタイル:40.54(Biology)

通常、ラドンによる被ばく評価で最も重要なのは、吸入されたラドン子孫核種の気道沈着に起因する線量である。これに比べて、ラドン自身の吸入による線量は低く、また皮膚吸収の経路が考慮されることもほとんどない。しかし、ラドン温泉のような環境では、温泉中のラドン濃度は空気中のそれに比べて数桁ほど高いという特徴がある。本研究では、経皮吸収を考慮した体内動態モデルを作成し、入浴などによる組織中ラドン濃度の変化等を検討した。また、各種被ばく経路による線量比較も行った。

論文

An Approach to discriminatively determine thoron and radon emanation rates for a granular material with a scintillation cell

迫田 晃弘; Meisenberg, O.*; Tschiersch, J.*

Radiation Measurements, 89, p.8 - 13, 2016/06

 被引用回数:2 パーセンタイル:14.27(Nuclear Science & Technology)

本研究では、粒状試料に対するトロン・ラドン散逸能の弁別測定方法について検討した。ここでは、試料を2つのフィルターの間に設置し、そこで散逸したトロンとラドンをZnS(Ag)シンチレーションセルへ送るという簡易な系を適用した。当検出器で核種弁別はできないため、測定系内でのトロンとラドンの挙動を表す数学モデルを作成・解析し、個別濃度を求めた。この結果、本方法でトロンとラドン散逸能を精度よく定量できることが示された。検出限界や不確かさについても検討しており、その結果、本弁別測定は$$^{224}$$Raより$$^{226}$$Raを高濃度で有する試料に対して有利であると結論された。

論文

Behavior of radon progeny produced in a scintillation cell in the flow-through condition

迫田 晃弘; Meisenberg, O.*; Tschiersch, J.*

Radiation Measurements, 77, p.41 - 45, 2015/06

 被引用回数:6 パーセンタイル:48.17(Nuclear Science & Technology)

シンチレーションセル検出器を用いてラドン($$^{222}$$Rn)測定を行うとき、解析方法によってはアルファ線放出核種($$^{222}$$Rn, $$^{218}$$Po, $$^{214}$$Po)毎の検出効率を要する。本研究では、フロー条件における検出効率の計算で必要となるパラメータ(ラドン子孫核種のセル壁への沈着率)を実験的に取得した。この結果、$$^{218}$$Poの沈着率は、流量(0.25-2 l/min$$^{-1}$$の範囲)に依存して指数関数的に減少することがわかった。実験結果に基づいて作成した流量と沈着率の経験式は、ラドン測定で広く利用されている当検出器の特性を理解するのに貢献する。また、同様の測定条件において、トロン($$^{220}$$Rn)子孫核種の挙動推定にも適用できると期待できる。

口頭

原子力科学研究所における福島第一原子力発電所事故に対する大気中放射性物質モニタリング結果の再評価

大倉 毅史; Feistenauer, P.*; Meisenberg, O.*; 篠永 妙子*; Tschiersch, J.*

no journal, , 

福島第一原子力発電所事故後に、原子力科学研究所で行われた大気中放射性物質モニタリングの結果について再評価を行った。事故直後の汚染環境下での測定におけるバックグラウンド(BG)評価について、Helmholtz Zentrum M$"u$nchen (ドイツ)での再測定結果との比較により検証した。被ばく評価に重要なレベルの濃度の試料では、不確かさの範囲内で一致し、BGの評価方法として適切であったことが確認できた。一部の相対的低濃度の試料で差異がみられた。大気中濃度が大きく変化するときに、より適切なBG評価が困難であり、差異を生じさせていると考えられる。塵埃捕集用ろ紙(HE-40TA)の後段に配置された活性炭カートリッジ(CHC-50)から、放射性セシウムが検出されたことの原因を、放射性セシウムの粒度分布とHE-40TAの特性に着目し検証した。放射性セシウムの粒度分布は、捕集された塵埃をHE-40TAから分離し、カスケードインパクターに捕集することにより実験的に求められた。放射性セシウムの粒度分布とHE-40TAの特性から、約1%から5%程度の放射性セシウムがHE-40TAを透過していると見積もった。

口頭

福島第一原子力発電所事故後に発電所から南南西120km地点で捕集された大気塵埃中放射性セシウムの粒度分布

大倉 毅史; Meisenberg, O.*; Feistenauer, P.*; 篠永 妙子*; Tschiersch, J.*

no journal, , 

福島第一原子力発電所事故時に原子力科学研究所で行われた大気中放射性物質モニタリングにより塵埃捕集用ろ紙(HE-40TA)に捕集された放射性セシウム塵埃の粒度分布の測定を行った。本実験では、HE-40TA上に捕集された放射性塵埃を蒸留水中に離脱させ、ネビュライザーを用いて溶液中の放射性塵埃を抽出し、カスケードインパクターに捕集した。放射性セシウム塵埃の粒度分布測定は、採取地点(3地点)、採取時期の違いに着目して行った。田畑に囲まれた環境での放射性セシウム塵埃の粒度分布は、事故直後には、0.3$$mu$$m付近にピークを持つ単峰型分布が見られ、時間が経過するにつれて、0.3$$mu$$m付近のほか1-2$$mu$$m付近にもピークを持つ二峰型分布が見られた。一方、樹木に囲まれた環境での分布は、事故直後も、事故からの時間が経過してからも0.3$$mu$$m付近にピークを持つ単峰型分布であった。オートラジオグラフィによる放射性塵埃の分布の様子、参考文献による大気塵埃の粒度分布の特性などを踏まえ、1- 2$$mu$$m付近のピークは、再浮遊による放射性塵埃と推定した。

口頭

Approach to discriminatively determine radon and thoron emanation fractions with a scintillation cell

迫田 晃弘; Meisenberg, O.*; Tschiersch, J.*

no journal, , 

近年、Ra-226に比べて非常に高いRa-224濃度を有する試料のトロン(Rn-220)散逸能の測定方法が報告された。試料をフィルターの間に設置し、そこから散逸したトロンをZnS(Ag)シンチレーションセルへ送るだけの簡易な方法ではあるが、(ラジウムの放射線によっては)数グラムの試料でも定量可能という特長を持つ。本研究では、当方法をラドン・トロン散逸能の弁別測定へ拡張するよう試みた。シンチレーションセルで核種弁別はできないため、まず、ラドンとトロンを両モデルの解説解フィッティングさせることで、ラドンとトロンの散逸を求めた。本発表では理論や手順を主に報告するが、実際の測定例やほかの検出器との比較検証等も合わせて紹介する。

口頭

Dose estimates from radon absorbed via skin and its progeny deposited on skin in radon therapy; Comparison with different exposure pathways

迫田 晃弘; 石森 有; Tschiersch, J.*

no journal, , 

これまで、ラドン療法施設におけるヒトによる実験研究が幾つか報告され、ラドンの皮膚吸収および子孫核種の皮膚沈着が検討されてきた。本研究では、このようなデータを用いて、皮膚に関わるラドン被ばくに起因する線量を計算した。まず、ラドンまたは子孫核種の体内挙動に係る数理モデルを作成した。次いで、必要なパラメータ(例えば、ラドンの皮膚-環境間の移行係数、ラドン子孫核種の皮膚沈着係数)の数値の最適化を行った。これより、ラドン療法の最中と事後の体内での放射能を推定し、線量係数を評価した。本発表では、これまでに報告のあった他の被ばく経路(例えば、子孫各種の気道沈着)との比較検討も行う。本研究結果は、様々な観点からラドン被ばくを理解するのに有用と考えられる。

口頭

ラドンの経皮吸収に関する検討

迫田 晃弘; 石森 有; Tschiersch, J.*

no journal, , 

通常、ラドンによる被ばく評価で最も重要なのは、吸入されたラドン子孫核種の気道沈着に起因する線量である。これに比べて、ラドン自身の吸入による線量は低く、また皮膚吸収の経路が考慮されることもほとんどない。しかし、ラドン温泉のような環境では、温泉中のラドン濃度は空気中のそれに比べて数桁ほど高いという特徴がある。本研究では、経皮吸収を考慮した体内動態モデルを作成し、入浴などによる組織中ラドン濃度の変化等を検討した。

口頭

Contribution of internal dose to the exposure in the Fukushima exclusion zone

Tschiersch, J.*; 吉村 和也; Spielmann, V.*; 飯島 和毅; 篠永 妙子*; 宮原 要

no journal, , 

Inhalation dose depends on the kind and amount of inhaled radionuclides, but also on the size of radioactive particles and the solubility of the radionuclides in the lungs. In the Fukushima exclusion zone large scale decontamination activities take place which influence amount and size distribution of resuspended material. Initial measurements during such works provide experimental data of the main parameters (including size distribution with activity median aerodynamic diameter (AMAD) and geometric standard deviation). Measured parameters are compared to ICRP default values. Variability is studied and the range of potential inhalation dose assessed.

口頭

Potential inhalation dose due to remediation activities in the Fukushima exclusion zone

Tschiersch, J.*; 吉村 和也; Spielmann, V.*; Hurkamp, K.*; 飯島 和毅; 篠永 妙子*; 宮原 要

no journal, , 

吸入被ばく線量は核種の種類や量のみならず、放射性浮遊じんの粒径分布や肺液への溶解性にも依存する。本研究では、除染中の浮遊じんを採取し、これらパラメータ(放射能中央粒径とその幾何平均値、擬似肺液への溶解性)を得た。得られたパラメータとIMBAコードを使用し、ICRP肺モデルによる吸入被ばく線量の計算を行った。本調査で得たパラメータ値とICRPのデフォルト値で計算された吸入被ばく線量を比較し、その不確実性を評価した。

口頭

Inhalation dosimetry; Physicochemical differences between primary plume and resuspended material

Tschiersch, J.*; Spielmann, V.*; 篠永 妙子*; Hurkamp, K.*; 吉村 和也; 大倉 毅史; 飯島 和毅; 宮原 要

no journal, , 

Radioactive aerosol ($$^{137}$$Cs) sampled after the Fukushima Daiichi accident at Tokai-mura are compared to aerosol of remediation actions in the Fukushima exclusion zone concerning on activity size distribution and solubility type. The solubility changed from the type Fast-Moderate for the primary plume to the type Moderate-Slow for the resuspended aerosol. The doses determined with the measured parameters were compared to those using ICRP default values. Variability was studied and the range of potential inhalation dose was assessed for both types of radioactive aerosol.

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