Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
奥田 哲治*; 岸本 泰造*; 宇都 数馬*; 外園 貴久*; 小野瀬 佳文*; 十倉 好紀*; 梶本 亮一; 松田 雅昌
Journal of the Physical Society of Japan, 78(1), p.013604_1 - 013604_4, 2009/01
被引用回数:26 パーセンタイル:75.65(Physics, Multidisciplinary)Dimensional crossover from anisotropic-3-dimensional (3D) to 2D low-energy magnetic excitations was found in delafossite oxide CuAgCrO having a spin-3/2 antiferromagnetic (AF) triangular lattice. The crossover is evidenced by a decrease in AF transition temperature (), distinct 2D magnetic excitations above for CuAgCrO, a disappearance of a peak of magnetic specific heat () around , and a successive change from to dependence of low- accompanying a low- shift of magnetic entropy. These results may suggest a gradual change from AF to spin-liquid like states with an increase in .
新井 栄揮; 玉田 太郎; 岡村 好子*; 一二三 恵美*; 宇田 泰三*; 黒木 良太
no journal, ,
インフルエンザウイルスの感染は、ウイルス表面の糖蛋白質・ヘマグルチニン(HA)が宿主細胞膜上のガングリオシドやシアル酸含有糖蛋白質受容体へ結合することで始まる。HAは非常に変異しやすく、これがインフルエンザ予防を困難にしている。われわれは、H1型(スペイン風邪,ソ連風邪)やH2型(アジア風邪)ウイルスにおけるHAのアミノ酸配列中に変異しない保存領域を見いだし、その領域に特異的に結合・分解するHA1-2モノクローナル抗体(HA1-2mAb)を開発した。この抗体は抗原を特異的に認識し分解する酵素活性を有しており、「抗体酵素」として新規医薬品・検査診断薬・バイオセンサ開発などへの応用を進めている。われわれはHA1-2mAbの触媒機構を明らかにするために、HA1-2mAb由来Fabと抗原ペプチドの複合体のX線結晶解析を行った。抗体をパパイン消化しFabを調製した後、抗原ペプチド(HAのアミノ酸配列保存領域を含み、18アミノ酸残基から成る)を混合して複合体を調製し、結晶を作製した。X線回折測定では最大分解能2.9, completeness 96.8%, R-merge 6.6%の回折データを取得した。このデータを用いて分子置換法による構造解析を行ったところ、(1)抗体酵素由来のFabは他のFabとほとんど同じ立体構造をとることや、(2)FabのH鎖とL鎖間のCDR領域付近にペプチドが存在することが確認された。現在触媒基の候補となるアミノ酸残基の同定を実施している。
梶本 亮一; 松田 雅昌; 岸本 泰造*; 宇都 数馬*; 外園 貴久*; 奥田 哲治*
no journal, ,
デラフォサイト酸化物CuCrOは二次元三角格子の一つとして古くから研究され、反強磁性転移温度=26K以下でCrスピンが120構造をとることがわかっている。ところが近年CrサイトにMgをドープすると帯磁率の変化を伴って電気伝導度が著しく変化することや、CuサイトにAgをドープすると転移温度の変化とともに磁気比熱の振る舞いが三次元相関的なものから二次元相関的なものへとクロスオーバーすること等が明らかになった。そこで、本研究では中性子散乱実験によりCuCrOの磁気相関がMg, Agドープによってどのように変化するか調べた。その結果、Mgドープした場合ではスピンの向きは変化するものの磁気構造は大きくは変化しないのに対し、Agドープした場合では特に以上で顕著な二次元的相関が観測され、それがスピンの動的揺らぎによるものであること等が明らかになった。
梶本 亮一; 松田 雅昌; 岸本 泰造*; 宇都 数馬*; 外園 貴久*; 奥田 哲治*
no journal, ,
デラフォサイト酸化物CuCrOは二次元三角格子の一つとして古くから研究され、=26K以下でCrスピン()が120構造をとることがわかっている。ところが近年CrサイトにMgをドープする、あるいはCuサイトにAgをドープすることで伝導特性や磁気特性が大きく変化することがわかった。そこで、本研究では中性子散乱実験によりCuCrOの磁気相関がMg, Agドープによってどのように変化するか調べた。その結果、特にAgドープ系(CuAgCrO)において、磁気反射の位置が結晶格子に対して非整合となることや、非弾性成分から成る顕著な二次元的散乱などの興味深い現象が観測された。これらは、Agドープによって面間の相関が乱されたことにより面内のスピン構造も変調を受け、二次元性も高まったためと解釈できる。