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論文

Research and development on membrane IS process for hydrogen production using solar heat

Myagmarjav, O.; 岩月 仁; 田中 伸幸; 野口 弘喜; 上地 優; 井岡 郁夫; 久保 真治; 野村 幹弘*; 八巻 徹也*; 澤田 真一*; et al.

International Journal of Hydrogen Energy, 44(35), p.19141 - 19152, 2019/07

 被引用回数:16 パーセンタイル:49.6(Chemistry, Physical)

Thermochemical hydrogen production has attracted considerable interest as a clean energy solution to address the challenges of climate change and environmental sustainability. The thermochemical water-splitting iodine-sulfur (IS) process uses heat from nuclear or solar power and thus is a promising next-generation thermochemical hydrogen production method that is independent of fossil fuels and can provide energy security. This paper presents the current state of research and development of the IS process based on membrane techniques using solar energy at a medium temperature of 600$$^{circ}$$C. Membrane design strategies have the most potential for making the IS process using solar energy highly efficient and economical and are illustrated here in detail. Three aspects of membrane design proposed herein for the IS process have led to a considerable improvement of the total thermal efficiency of the process: membrane reactors, membranes, and reaction catalysts. Experimental studies in the applications of these membrane design techniques to the Bunsen reaction, sulfuric acid decomposition, and hydrogen iodide decomposition are discussed.

報告書

地層処分実規模設備整備事業における工学技術に関する研究; 平成23年度成果報告(共同研究)

中司 昇; 佐藤 治夫; 棚井 憲治; 杉田 裕; 中山 雅; 澤田 純之*; 新沼 寛明*; 朝野 英一*; 斉藤 雅彦*; 吉野 修*; et al.

JAEA-Research 2013-027, 34 Pages, 2013/11

JAEA-Research-2013-027.pdf:5.84MB

原子力機構と原子力環境整備促進・資金管理センターは、原子力環境整備促進・資金管理センターが受注した「地層処分実規模設備整備事業」の工学技術に関する研究を共同で実施するため、「地層処分実規模設備整備事業における工学技術に関する研究」について共同研究契約を締結した。本共同研究は深地層研究所(仮称)計画に含まれる地層処分研究開発のうち、処分システムの設計・施工技術の開発や安全評価手法の信頼性確認のための研究開発の一環として実施されている。本報告は、上記の共同研究契約にかかわる平成23年度の成果についてまとめたものである。具体的成果としては、平成20年度に策定した全体計画に基づき、ブロック式緩衝材定置試験設備の一部を製作した。また、製作済みの緩衝材定置試験設備や実物大の緩衝材ブロック等の公開を継続するとともに、緩衝材可視化試験を実施した。

論文

The First electron bunch measurement by means of dast organic EO crystals

岡安 雄一*; 冨澤 宏光*; 松原 伸一*; 佐藤 尭洋*; 小川 奏*; 富樫 格*; 高橋 栄治*; 南出 泰亜*; 松川 健*; 青山 誠; et al.

Proceedings of 1st International Beam Instrumentation Conference (IBIC 2012) (Internet), 5 Pages, 2012/10

自由電子レーザー(FEL)は、自己増幅自発放射方式を用いているため、発振したレーザー光のスペクトルや時間波形がスパイク状構造になる欠点がある。この問題点を解決するために、短波長光源である高次高調波をFELにインジェクションし、スペクトルや時間波形にスパイク構造のない極端紫外領域のシード型FELの研究開発を進めている。高次高調波を発生させるドライブレーザーである高出力フェムト秒・チタンサファイアCPAレーザーシステムは、これまで原子力機構で培ったレーザー技術を設計に活かし、レーザーシステムの構築を行った。そして、このドライブレーザーをXeガス中に集光して得られる13次高調波(波長61.2nm)をシード光としてFELへインジェクションし、極端紫外領域でシード型FEL(波長61.2nm)の発振に世界で初めて成功した。開発したシード型FELのレーザー光を応用実験に用いるためには、高次高調波と電子ビームのタイミングドリフトとジッターを低減し、高安定にビーム供給する必要がある。このため、Electro-Optic(EO)法を用いて、タイミングドリフトとジッターを計測する手法の開発にも取り組んでいる。今回、EO法に使用する結晶の検討を行った結果を発表する。

報告書

幌延深地層研究計画平成22年度地下施設計測データ集

稲垣 大介; 澤田 純之; 常盤 哲也; 津坂 仁和; 天野 由記; 新沼 寛明*

JAEA-Data/Code 2012-019, 137 Pages, 2012/09

JAEA-Data-Code-2012-019.pdf:8.25MB
JAEA-Data-Code-2012-019-appendix(DVD-ROM)-1.zip:1396.83MB
JAEA-Data-Code-2012-019-appendix(DVD-ROM)-2.zip:876.34MB
JAEA-Data-Code-2012-019-appendix(DVD-ROM)-3.zip:1053.87MB
JAEA-Data-Code-2012-019-appendix(DVD-ROM)-4.zip:853.24MB
JAEA-Data-Code-2012-019-appendix(DVD-ROM)-5.zip:657.5MB

幌延深地層研究計画では、換気立坑,東立坑及び140m, 250m水平坑道の掘削とともに、第2段階の調査研究を実施している。本調査研究では、計測データを当該切羽や後続施工箇所の設計・施工にフィードバックする情報化施工プログラムを実施しており、毎掘削断面において、岩相及び割れ目などの壁面観察や、簡易弾性波探査・シュミットハンマー反発度試験・エコーチップ硬さ試験及び点載荷試験等の原位置試験を行い、特定断面では地中変位測定・ロックボルト軸力測定・吹付けコンクリート応力測定及び覆工コンクリート応力測定等のデータを取得している。また、第1段階で実施した地下施設の坑道掘削に伴う湧水量の予測解析結果の妥当性を確認することを目的とし、掘削工事の進行に伴う湧水量や水質の変化に関するデータを取得した。本報告書は、2010年度(平成22年度)に実施した東立坑(GL-210mから-250mまで)、並びに250m水平坑道で得られた調査・計測データをとりまとめたものである。

論文

炉内トリチウム

上田 良夫*; 大宅 薫*; 芦川 直子*; 伊藤 篤史*; 小野 忠良*; 加藤 太治*; 川島 寿人; 河村 学思*; 剣持 貴弘*; 斎藤 誠紀*; et al.

プラズマ・核融合学会誌, 88(9), p.484 - 502, 2012/09

特定領域科研費「核融合炉実現を目指したトリチウム研究の新展開」のレビューのうち第3章4節を執筆した。JT-60Uの30秒Hモード放電では外側ダイバータ板からの炭化水素の発生量が多いときに容器内に残留する水素量が増加することを示した。さらに外側ダイバータ板から発生した炭化水素がプラズマ中でどのような経路を輸送されるのかを調べるため、人為的に外側ダイバータから$$^{13}$$CH$$_{4}$$を注入する実験を行い、実験後にダイバータ・タイルを取り出しタイル上の堆積物を同定した。その結果、注入口のほぼ正面の内側ダイバータ・タイル上に$$^{13}$$Cが多量のHとともに検出された。この結果は、磁力線を横切った輸送が支配的であること、及び$$^{13}$$CとHが結合した形態で輸送された可能性が高いことを示しており、これらから中性の炭化水素、すなわち$$^{13}$$CH$$_{x}$$, x=1$$sim$$4の形態で外側ダイバータから内側ダイバータまで輸送されたと解釈される。

報告書

幌延深地層研究計画平成21年度地下施設計測データ集

稲垣 大介; 石井 英一; 新沼 寛明; 真田 祐幸; 津坂 仁和; 佐野 満昭*; 澤田 純之

JAEA-Data/Code 2010-027, 151 Pages, 2011/02

JAEA-Data-Code-2010-027.pdf:9.75MB

幌延深地層研究計画では、第2段階の調査研究として、換気立坑,東立坑及び140m, 250m水平坑道の掘削を進めている。本調査研究では、切羽や後続施工箇所の設計・施工にフィードバックする情報化施工プログラムを実施しており、毎掘削断面において、岩相及び割れ目などの壁面観察や、簡易弾性波探査・シュミットハンマー反発度試験・エコーチップ硬さ試験及び点載荷試験等の原位置試験を行い、特定断面では地中変位測定・ロックボルト軸力測定・吹付けコンクリート応力測定及び覆工コンクリート応力測定等のデータを取得している。また、第1段階で実施した地下施設の坑道掘削に伴う湧水量の予測解析結果の妥当性を確認することを目的とし、掘削工事の進行に伴う湧水量や水質の変化に関するデータを取得した。本報告書は、2009年度(平成21年度)に実施した東立坑(GL-140mから-210mまで)、並びに140m水平坑道で得られた調査・計測データを取りまとめたものである。

論文

Recent progress in the energy recovery linac project in Japan

坂中 章悟*; 明本 光生*; 青戸 智浩*; 荒川 大*; 浅岡 聖二*; 榎本 収志*; 福田 茂樹*; 古川 和朗*; 古屋 貴章*; 芳賀 開一*; et al.

Proceedings of 1st International Particle Accelerator Conference (IPAC '10) (Internet), p.2338 - 2340, 2010/05

日本においてERL型放射光源を共同研究チームで提案している。電子銃,超伝導加速空洞などの要素技術開発を進めている。また、ERL技術の実証のためのコンパクトERLの建設も進めている。これら日本におけるERL技術開発の現状について報告する。

報告書

幌延深地層研究計画における第2段階の調査研究計画; H20-21

岩月 輝希; 佐藤 治夫; 棚井 憲治; 稲垣 学; 澤田 淳; 新沼 寛明; 石井 英一; 前川 恵輔; 戸村 豪治; 真田 祐幸; et al.

JAEA-Research 2009-002, 156 Pages, 2009/05

JAEA-Research-2009-002.pdf:12.86MB

「高レベル放射性廃棄物の地層処分基盤研究開発に関する全体計画」及び研究技術開発の現状に基づいて既往の研究計画を更新し、幌延深地層研究計画第2段階における平成20$$sim$$21年度の具体的な研究計画を作成した。計画検討にあたっては、施設建設工程などの制約条件を踏まえたうえで、深地層の科学的研究,地層処分研究開発にかかわる研究技術開発(地質環境特性調査評価技術,地下施設建設に伴う地質環境変化の調査評価技術,深地層における工学技術,地層処分に必要な工学技術,安全評価技術など)の今後の実施計画として、ボーリング調査計画やモニタリング計画,工学試験などの計画検討を行ったうえで、各課題の現中期計画終了時の達成目標を明確化した。

論文

Quest for the high-filed phase of CdCr$$_2$$O$$_4$$ using an X-ray diffraction technique

稲見 俊哉; 大和田 謙二; 坪田 雅己; 村田 悠人*; 松田 康弘*; 野尻 浩之*; 植田 浩明*; 村上 洋一*

Journal of Physics; Conference Series, 51, p.502 - 505, 2006/00

 被引用回数:16 パーセンタイル:97.58(Physics, Condensed Matter)

幾何学的フラストレーションのある立方晶スピネルCdCr$$_2$$O$$_4$$の31Tまでのパルス強磁場下単結晶X線回折実験を行った。この化合物は8Kで反強磁性秩序を示すと同時に正方晶への構造変化を起こし、これにより部分的にフラストレーションを解消する。28T以上で飽和磁化の半分の磁化を示す磁化プラトー相が実現し、ここでは、磁気構造に対応して結晶構造が菱面体晶か立方晶になると予想されている。この28Tでの構造変化を観測するためにSPring-8のBL22XUでX線回折実験を実行した。広大な逆空間で何処に現れるかわからない鋭いBraggピークを探すのは簡単な仕事ではない。われわれはこの目的に2次元検出器が有用であることを見いだした。X線シャッターとチョッパーで生成した短いX線パルスと磁場を同期させることにより、高磁場相の逆空間のみを観測した。これによりCdCr$$_2$$O$$_4$$の28Tでの磁場誘起構造変化を観測することに成功した。

論文

Measurement of the Thermal Neutron Capture Cross Section and the Resonance Integral of the$$^{109}$$Ag(n,$$gamma$$)$$^{110m}$$Ag Reaction

中村 詔司; 和田 浩明; Shcherbakov, O.; 古高 和禎; 原田 秀郎; 加藤 敏郎

Journal of Nuclear Science and Technology, 40(3), p.119 - 124, 2003/03

 被引用回数:11 パーセンタイル:59.38(Nuclear Science & Technology)

長期照射のための中性子束モニタを開発するために、109Ag(n,$$gamma$$)110mAg反応の熱中性子吸収断面積($$sigma$$0)及び共鳴積分(I0)を放射化法にて測定した。高純度の銀箔を、立教大原子炉にてCd遮蔽管を用いない場合と用いた場合とで照射した。中性子束と熱外中性子指数をモニタするために、銀箔と一緒にCo/Al及びAu/Al合金線を照射した。高純度Ge検出器を用いて、照射済み試料からの$$gamma$$線を測定した。109Ag(n,$$gamma$$)110mAg反応の$$sigma$$0及びI0は、それぞれ4.12$$pm$$0.09(b)、67.9$$pm$$3.1(b)と求められた。$$sigma$$0は評価値4.7$$pm$$0.2(b)より12%小さく、I0は評価値72.3$$pm$$4.0(b)と誤差の範囲で一致した。

論文

Measurement of Thermal Neutron Capture Cross Section and Resonance Integral of $$^{90}$$Sr and $$^{166m}$$Ho

中村 詔司; 古高 和禎; 和田 浩明; 加藤 敏郎; 原田 秀郎; 馬場 務

Journal of Nuclear Science and Technology, 39(Suppl.2), p.258 - 261, 2002/08

放射性廃棄物の核変換に必要な基礎データを得るために、90Sr(n,$$gamma$$)91Sr反応及び166mHo(n,$$gamma$$)167Ho反応の熱中性子吸収断面積($$sigma$$0)及び共鳴積分(I0)を放射化法にて測定した。3.7$$times$$105Bqの90Srを含むSrCl2ターゲット京都大学原子炉実験所(KUR)の水圧輸送管にて10時間照射した。また、0.1mgのnatHo箔をKURの炉心内で長期照射し、165Ho(n,$$gamma$$)166mHo反応により166mHOを生成させた。さらに、長期照射済みHo箔を圧気輸送管にて短時間照射した。水圧輸送管及び圧気輸送管照射における照射位置での中性子束をAu/Al及びCo/Al合金線をSr及びHoターゲットと一緒に照射した。照射済みターゲット試料及び合金線からの$$gamma$$線を高純度Ge検出器にて測定した。ターゲット量、中性子束情報及び生成放射能から$$sigma$$0とI0を求めた。実験・解析手法とともに、得られた

論文

Measurement of the Thermal Neutron Capture Cross Section and the Resonance Integral of the $$^{90}$$Sr(n,$$gamma$$)$$^{91}$$Sr Reaction

中村 詔司; 古高 和禎; 和田 浩明; 原田 秀郎; 加藤 敏郎

Journal of Nuclear Science and Technology, 38(12), p.1029 - 1034, 2002/00

放射性廃棄物の核変換研究に必要な基礎データを得るために、90Sr(n,$$gamma$$)91Sr反応の熱中性子吸収断面積及び共鳴積分を放射化法にて測定した。3.7$$times$$105(Bq)の90Srを含むSrCl2ターゲットを京都大学原子炉の水圧輸送管にて10時間照射した。ターゲット位置での中性子束をモニターするために、2種類のモニター線、Co/Al及びAu/Al合金線をターゲットと一緒に照射した。共鳴積分を求めるためにカドミウム遮蔽管を用いた照射を10時間行った。照射後、試料を化学処理することにより、測定時に強大なバックグラウンドを生じる24Naを除去した。高純度Ge検出器を用いて照射済みターゲットとモニター線からのガンマ線を測定した。熱中性子吸収断面積と共鳴積分は、それぞれ10.1$$pm$$1.3(mb)、104$$pm$$16(mb)と得られた。

論文

Measurement of neutron capture cross sections for radioactive nucleus

原田 秀郎; 古高 和禎; 中村 詔司; 加藤 敏郎; 和田 浩明

KURRI Progress Report 1999, P. 38, 2001/09

本報告では、核変換技術開発の基盤データとして重要な長寿命FP核種の熱中性子吸収断面積に関する実験研究を報告する。本年度は、Tc-99, Cs-137の中性子吸収断面積の信頼性を高めるための実験を実施した。得られた核データの一部は、解析中である。本研究は、先進リサイクル研究開発の枠組みの中で核変換技術開発のために必要となる核断面積ライブラリーを整備するために実施されているものである。本報告は、京大原子炉実験所の共同利用報告として発表するものである。

論文

Measurement of resonance integral of the $$^{90}$$Sr(n,$$gamma$$) $$^{91}$$Sr reaction

中村 詔司; 古高 和禎; 原田 秀郎; 加藤 敏郎; 和田 浩明

JAERI-Conf 2001-006, p.126 - 130, 2001/03

放射性廃棄物の核変換研究に必要な基礎データを得るために、90Sr(n,$$gamma$$)91Sr反応の共鳴積分(I0)を放射化法で測定した。3.7$$times$$105(Bq)の90Srを含むSrCl2ターゲットを京都大学原子炉実験所の水圧輸送管にて10時間照射した。ターゲット位置での熱中性子束と熱外中性子成分(Westcott指数)を得るために、2種類のモニタ線、Co/Al及びAu/Al合金線をターゲットと一緒に照射した。共鳴積分を求めるためにカドミウム遮蔽管を用いた照射を10時間行った。高純度Ge検出器を用いて照射済みターゲットとモニタからのガンマ線を測定した。今回得られた熱中性子断面積と共鳴積分の結果とともに、過去の報告値との検討を報告する。

論文

MEASUREMENT OF THE THERMAL NEUTRON CAPTURE CROSS SECTION AND THE RESONANCE INTEGRAL OF THE 109Ag(n,$$gamma$$)110mAg REACTION

中村 詔司; 和田 浩明; 古高 和禎; 原田 秀郎; 加藤 敏郎

JAERI-Conf 2001-006, p.131 - 135, 2001/03

中期中性子照射における複数放射化法による中性子束モニタの開発のために、109Ag(n,$$gamma$$)110mAg反応の熱中性子吸収断面積($$sigma$$0)及び共鳴積分値(I0)の測定を行った。高純度Ag箔をターゲットとして用いて立教大原子炉にて照射した。109Ag(n,$$gamma$$)110mAg反応により生じた110mAgからの$$gamma$$線を測定することによりその反応率を求めた。また、Agターゲットと一緒にAu/Al及びCo/Al合金線を照射し、ターゲット位置での中性子束をモニタした。Agの反応率と中性子束の情報から109Ag(n,$$gamma$$)110mAg反応の熱中性子吸収断面積及び共鳴積分を求め、それぞれ$$sigma$$0=4.13$$pm$$0.07(b)、I0=69.2$$pm$$1.4(b)を得た。我々の$$sigma$$0の値は、評価値より14%小さい結果となったが、I0は誤差の範囲で一致した。

論文

Production of the Isomeric State of $$^{138}$$Cs in the Thermal Neutron Capture Reaction $$^{137}$$Cs(n,$$gamma$$)$$^{138}$$Cs

和田 浩明; 原田 秀郎; 中村 詔司; 古高 和禎; 加藤 敏郎

Journal of Nuclear Science and Technology, 37(10), p.827 - 831, 2000/10

放射性核種137Csの熱中性子吸収断面積の高精度なデータを得るため、137Cs(n,$$gamma$$)138Cs反応から138Csアイソマーが生成される確率を測定した。照射試料は約0.37MBqの137Csを使い、照射実験は京都大学原子炉実験所で行った。得られた結果は、138Csアイソマーの生成確率が75+-18%となり、Huizenga-Vandenbosch模擬による予測値(11$$sim$$34%)よりも大きな値となった。また、熱中性子吸収断面積は$$sigma$$0=0.27+-0.03bとなり、従来の138Csアイソマーの生成による寄与が含まれていない断面積よりも9+-2%大きな値となった。

報告書

電磁遷移確率の厳密解とFPアイソマー準位遷移確率に関する研究

和田 浩明

JNC TN8400 2000-015, 37 Pages, 2000/03

JNC-TN8400-2000-015.pdf:0.8MB

本報告は、博士研究員として平成9年10月から平成12年3月までに行なった研究内容をまとめたものである。本報告は、大きく2つの内容に分かれている。すなわち、1つは、高エネルギー光による電磁遷移過程の遷移率の厳密解を求める研究である。2つめの研究は、 $$^{137}$$Cs(n,$$gamma$$) $$^{138}$$Cs熱中性子吸収反応で $$^{138}$$Csのアイソマー($$^{rm 138m}$$Cs)が生成される確率の測定である。(1)最近の高エネルギービーム技術の発展により、高エネルギー光の研究に対する関心が高まっている。本研究では、高エネルギー光に対する電気的遷移(El遷移)厳密なものを使い、原子核の波動関数として調和振動子型波動関数を使った。(2)放射性核種 $$^{137}$$Csの熱中性子吸収断面積を高精度化するため、$$^{137}$$Cs(n,$$gamma$$) $$^{138}$$Cs反応で$$^{rm 138m}$$Csが生成される確率を測定し、$$^{rm 138m}$$Cs生成の寄与を含む断面積を求めた。$$^{rm 138g}$$Csと$$^{rm 138m}$$Csの両方の崩壊から放射される1436KeV$$gamma$$線の時間変化から、$$^{rm 138g}$$Csと$$^{rm 138m}$$Csが熱中性子吸収反応で生成される割合を求めた。その結果、$$^{rm 138m}$$Csが生成される確率は0.75$$pm$$0.18となった。この場合、$$^{rm 138m}$$Cs生成が熱中性子吸収断面積に与える寄与はこれまでの実験値を9$$pm$$2%上方修正させ、熱中性子吸収断面積として$$sigma$$0=0.27$$pm$$0.03bが得られた。

論文

Measurement of thermal neutron capture cross section and resonance integral of the $$^{90}$$Sr(n,$$gamma$$)$$^{91}$$Sr reaction

中村 詔司; 古高 和禎; 原田 秀郎; 加藤 敏郎; 和田 浩明

INTERNATIONAL CONTERENCE ON NUCLEAR DATA FOR SCIENCE AND TECHNOLOGY, 0 Pages, 2000/00

放射性廃棄物の核変換研究に必要な基礎データを得るために、90Sr(n,$$gamma$$)91Sr反応の共鳴積分(I0)を放射化法で測定した。3.7$$times$$105(Bq)の90Srを含むSrCl2ターゲットを京都大学原子炉実験所の水圧輸送管にて10時間照射した。ターゲット位置での熱中性子束と熱外中性子成分(Westcott指数)を得るために、2種類のモニタ線、Co/Al合金線をターゲットと一緒に照射した。共鳴積分を求めるためにカドミウム遮蔽管を用いた照射を10時間行った。高純度Ge検出器を用いて照射済みターゲットとモニタからのガンマ線を測定した。今回得られた熱中性子断面積と共鳴積分の結果とともに、過去の報告値との検討を報告する。

論文

Measurement of Effective Neutron Capture Cross Section of 166mHo using Two Step Irradiation Technique

原田 秀郎; 古高 和禎; 中村 詔司; 加藤 敏郎; 和田 浩明

Journal of Nuclear Science and Technology, 37(9), p.821 - 823, 2000/00

 被引用回数:5 パーセンタイル:37.66(Nuclear Science & Technology)

本論文では、核変換技術開発の基盤データとして重要な長寿命FP核種の熱中性子吸収断面積に関する実験研究を報告する。これまで測定データの少ないHo-166m(半減期1200年)に対し、2段階照射法を適用した放射化法により熱中性子吸収断面積を得た。放射化法による測定データは、本測定が世界的にも初めてのものである。本結果をロシアの共鳴パラメータの測定から計算された核断面積値と比較した結果、それよりも3倍小さな値であることが判明した。本研究は、先進リサイクル研究開発の枠組みの中で核変換技術開発のために必要となる核断面積ライブラリーを整備するために実施されているものである。

論文

ガンマ線分光による核変換研究用中性子断面積の測定-137Cs(n,$$gamma$$)138Cs熱中性子吸収反応におけるアイソマー(138mCs)の生成率-

和田 浩明; 中村 詔司; 古高 和禎; 原田 秀郎; 加藤 敏郎

ガンマ線核分光と短寿命核のフロンティア(研究会報告書), , 

137Csの熱中性子吸収反応137Cs(n,$$gamma$$)138Csの断面積のより高精度なデータを得るため、138Csアイソマー準位の生成量の測定を平成11年9月より京都大学原子炉実験所で行った。予備的な解析によると、アイソマー準位が熱中性子反応で生成される割合は70+-20%となった。この値は、Huizenga-Vandenbosch模型による予測値(11$$sim$$34%)よりも大きい。本内容は平成11年12月9日に日本原子力研究所(東海研究所)で行われた「ガンマ線核分光と短寿命核のフロンティア」研究会で発表済みであり、本原稿は研究会報告書のためのものである。

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