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左右田 稔*; 古府 麻衣子; 河村 聖子; 浅井 晋一郎*; 益田 隆嗣*; 吉沢 英樹*; 古川 はづき*
Journal of the Physical Society of Japan, 91(9), p.094707_1 - 094707_5, 2022/09
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Physics, Multidisciplinary)The magnetic diffuse and the quasi-elastic scatterings of YBaCoO on alternating kagome and triangular lattices have been studied through neutron scattering measurement. In the wide temperature region, the quasi-elastic scattering is observed, and forms the hexagon shape by connecting the magnetic superlattice points. The quasi-elastic scattering has the strongest intensity and the sharp profile around the magnetic transition temperature. From the temperature dependence of the quasi-elastic scattering, the existence of the Z vortex transition is expected in YBaCoO.
中島 健次; 川北 至信; 伊藤 晋一*; 阿部 淳*; 相澤 一也; 青木 裕之; 遠藤 仁*; 藤田 全基*; 舟越 賢一*; Gong, W.*; et al.
Quantum Beam Science (Internet), 1(3), p.9_1 - 9_59, 2017/12
J-PARC物質・生命科学実験施設の中性子実験装置についてのレビューである。物質・生命科学実験施設には23の中性子ビームポートがあり21台の装置が設置されている。それらは、J-PARCの高性能な中性子源と最新の技術を組み合わせた世界屈指の実験装置群である。このレビューでは、装置性能や典型的な成果等について概観する。
梶本 亮一; 吉澤 英樹*
Radioisotopes, 65(9), p.393 - 401, 2016/09
立方ペロブスカイトMn酸化物AMnOはMnサイトへのホールの導入により巨大磁気抵抗効果が現れることで有名な物質であるが、スピン・軌道・電荷の自由度が絡み合うことで多彩な物性を示す代表的な系としてもよく知られている。この物質における各自由度の役割を明らかにする研究の中で中性子散乱は重要な役割を果たしてきた。AMnOの基本物性やこの物質が示す代表的な磁気・軌道秩序について概説し、本物質に特徴的なスピン間相互作用である二重交換相互作用や軌道秩序によって生じるスピン相関の様子を、非弾性中性子散乱によるスピン波の解析から調べた研究例を紹介する。
池田 陽一*; 植田 大地*; 吉澤 英樹*; 中尾 朗子*; 宗像 孝司*; 大原 高志
Journal of the Physical Society of Japan, 84(12), p.123701_1 - 123701_5, 2015/12
被引用回数:5 パーセンタイル:39.36(Physics, Multidisciplinary)特異な反強磁性秩序化を示すことが知られているheavy-electron超伝導体であるCeNiGeについて、MLFのSENJUを用いて単結晶中性子回折測定を行った。相転移温度の5K以下で測定を行ったところ、以前の粉末試料を用いた回折測定では伝搬ベクトルとして=(1,0,0)と=(0,0.41,1/2)が観測されたのに対して、単結晶試料を用いた測定では=(0,0.41,1/2)のみが観測された。このことから、CeNiGeの常圧における磁気特性は伝搬ベクトルのみによって特徴づけられることが示唆された。
伊藤 晋一*; 横尾 哲也*; 益田 隆嗣*; 吉澤 英樹*; 左右田 稔*; 池田 陽一*; 井深 壮史*; 川名 大地*; 佐藤 卓*; 南部 雄亮*; et al.
JPS Conference Proceedings (Internet), 8, p.034001_1 - 034001_6, 2015/09
Since the installation of the High Resolution Chopper Spectrometer, HRC, experiments using the HRC are being conducted to observe the dynamics in wide range of physics. Scientific results during the period since the initial construction are summarized.
羽合 孝文*; 南部 雄亮*; 大串 研也*; Du, F.*; 平田 靖透*; Avdeev, M.*; 上床 美也; 関根 由莉奈; 深澤 裕; Ma, J.*; et al.
Physical Review B, 91(18), p.184416_1 - 184416_11, 2015/05
被引用回数:17 パーセンタイル:57.11(Materials Science, Multidisciplinary)梯子型鉄系化合物BaFeSeおよびCsFeSeの磁気構造を中性子回折を含む幾つかの実験から分析した。温度や組成の依存性について明らかにした。BaFeSeではブロック型といった磁気構造がみられるが、CsFeSeではモーメントの向きが異なるストライプ型といった構造が存在した。この系は多種多様な反強磁性秩序をとったり、電荷秩序のない混合原子価化合物であるにも関わらず絶縁性が強いことなど、独特の物性をもつ。
志風 義明; 谷村 嘉彦; 三枝 純; 堤 正博; 内田 芳昭*; 吉澤 道夫; 原野 英樹*; 松本 哲郎*; 水橋 清
JAEA-Review 2010-065, JAEA Takasaki Annual Report 2009, P. 158, 2011/01
20MeV以上の中性子に対する中性子校正場は、国内で未整備である。そこで、原子力機構・高崎量子応用研究所TIARAの数十MeV領域の高エネルギー準単色中性子照射場を利用して、校正場の開発を行った。この校正場の中性子フルエンスを直接モニタするために、透過型フルエンスモニタを開発した。整備予定の3エネルギー点でモニタの特性評価を行い、透過型モニタの計数率と照射中性子強度との相関が良好であることを確認できた。また、各測定ごとのモニタ計数値、及び、ビームタイム中のビーム強度の変動を表示・記録できる計測システムを整備し、運用を開始した。また、絶対測定データをもとに基準検出器の値付けを行い、実験ごとにフルエンスモニタに値を移す手順を取り決めた。これらにより中性子フルエンスのモニタ技術を確立し、高エネルギー中性子校正場を確立した。
梶本 亮一; 佐賀山 基*; 佐々井 健蔵*; 福田 竜生; 筒井 智嗣*; 有馬 孝尚*; 廣田 和馬*; 三井 由佳利*; 吉澤 英樹*; Baron, A. Q. R.*; et al.
Physical Review Letters, 102(24), p.247602_1 - 247602_4, 2009/06
被引用回数:12 パーセンタイル:58.46(Physics, Multidisciplinary)TbMnO exhibits a spontaneous electric polarization along concomitantly with a spiral spin ordering modulated along below = 28 K. We have performed inelastic X-ray scattering measurements on a single crystal of TbMnO to clarify whether phonon anomalies related to the ferroelectricity exist. We measured transverse modes, especially the Mn-O-Mn bending mode polarized along and propagating along , which we expect is most relevant to the ferroelectricity. However, no anomaly was found in the phonon dispersion below 50 meV across . The present result suggests that the mechanism of ferroelectricity in TbMnO is different from that of a conventional displacive-type ferroelectric. The weak coupling between electric polarization and lattice in TbMnO strongly suggests that the ferroelectricity is mainly derived from the spiral spin ordering.
伊藤 晋一*; 梶本 亮一; Adams, M. A.*; Bull, M. J.*; 岩佐 和晃*; 阿曽 尚文*; 吉澤 英樹*; 竹内 徹也*
Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part2), p.1549 - 1551, 2007/03
三次元パーコレーション・ハイゼンベルク反強磁性体RbMnMgFにおける静的・動的性質を調べた。磁性イオン濃度がパーコレーション濃度に近い試料を用いて、超格子点近傍をネール温度より低い温度にて測定した。中性子回折実験により、弾性散乱成分の波数依存性はでよく表されることがわかった。さらに非弾性中性子散乱によって磁気フラクトンを測定したところ、観測されたフラクトンはの分散関係を持つことがわかった。実験から求められた指数は及びであり、両者ともフラクタル次元とよく一致する。
梶本 亮一; 望月 秀記*; 吉澤 英樹*; 新谷 寛*; 木村 剛*; 十倉 好紀*
Journal of the Physical Society of Japan, 74(9), p.2430 - 2433, 2005/09
被引用回数:38 パーセンタイル:79.71(Physics, Multidisciplinary)A型反強磁性秩序を示すPrMnOと長距離磁気秩序を示すTbMnOのマグノン励起を中性子非弾性散乱実験によって調べた。LaMnOの結果(K. Hirota )も合わせて議論することでイオンの違いによるスピン交換相互作用の系統的な変化を明らかにした。イオンの半径が小さくなるにつれて面内の最近接サイト間の交換相互作用は急激に減少し、TbMnOでは有限の次近接サイト間交換相互作用が存在する。対照的に軸方向の交換相互作用の依存性は非常に小さい。これらの結果は、MnOにおける磁気構造の変化は最近接サイト間相互作用と次近接サイト間相互作用の競合によって引き起こされるという説(T. Kimura )と整合している。
梶本 亮一; 吉澤 英樹*; 川崎 隆一*; 野田 耕平*; 桑原 英樹*
Journal of the Physical Society of Japan, 74(1), p.502 - 503, 2005/01
被引用回数:2 パーセンタイル:19.59(Physics, Multidisciplinary)NdSrMnOにおけるC型反強磁性スピン波の分散関係を中性子散乱実験によって決定した。スピン交換相互作用は大きな異方性を示し、d軌道が軸方向に整列した軌道秩序状態が形成されているためと解釈できる。軸方向の交換相互作用はかなり大きく、強磁性金属相での値と同程度である。このことは軌道秩序方向に沿って有限の電荷のホッピングが存在することを示唆する。
Ye, F.*; 松田 雅昌; 片野 進; 吉澤 英樹*; Belanger, D. P.*; Seppl, E. T.*; Fernandez-Baca, J. A.*; Alava, M. J.*
Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 272-276, p.1298 - 1299, 2004/05
被引用回数:8 パーセンタイル:40.46(Materials Science, Multidisciplinary)強磁場下の中性子散乱実験を行い、その散乱曲線からイジングスピン系のランダム磁場効果として、磁気クラスターによるフラクタル構造の証拠を得た。計算機シミュレーションを別途行った結果、実験との良い対応が得られた。
長壁 豊隆; 神木 正史*; 岩佐 和晃*; 久保田 正人*; 吉澤 英樹*; 芳賀 芳範; 鈴木 孝*
Physica B; Condensed Matter, 281-282, p.434 - 436, 2000/06
被引用回数:5 パーセンタイル:32.22(Physics, Condensed Matter)高圧下でのCeAsに対する中性子回折により、CeAsの圧力-温度相図がCePのそれと極めて良く似ていることを初めて明らかにした。ある臨界圧力値以上でどちらの物質も状態と状態の(007)Ce面が規則正しく積層した特異な長周期磁気構造が現れるが、この臨界圧力がCePでは約0.3GPaであるのに対し、CeAsでは約1.2GPaであることが明らかになった。このことは、それぞれの物質のキャリア数の違いとp-f混成効果の性質により理解できる。
増田 明彦*; 松本 哲郎*; 原野 英樹*; 吉富 寛; 谷村 嘉彦; 志風 義明; 倉島 俊; 清藤 一; 吉澤 道夫
no journal, ,
原子力機構高崎量子応用研究所・イオン照射研究施設(TIARA)のサイクロトロン加速器を用いて開発中の20MeV以上の高エネルギー中性子標準には、校正における本来の目的である高エネルギー単色ピークに加えて目的外の低エネルギー領域まで続く連続成分が混在している。この混在する連続成分は、校正において大きな不確かさの原因となり得る。そこで、連続成分のスペクトラルフルエンスを把握するため、2種類のシンチレーション検出器を使った中性子飛行時間(TOF)法を高度化するとともに、高エネルギー中性子場でのアンフォールディング法向けに放射化ボナー球スペクトロメーターを開発し特性を評価した。
志風 義明; 谷村 嘉彦; 堤 正博; 吉澤 道夫; 原野 英樹*; 松本 哲郎*; 水橋 清
no journal, ,
20MeV以上の中性子に対する校正場は、国内で未整備である。そこで、原子力機構・高崎量子応用研究所・TIARAの数十MeV領域の高エネルギー準単色中性子場を利用し、標準校正場の開発を進めている。このために、まず、照射野の測定を行い、中性子ビームの空間分布を把握した。次に、有機液体シンチレータを用いたエネルギースペクトル測定を行った。また、高効率の反跳陽子カウンターテレスコープを開発し、校正点のフルエンスを精度よく絶対測定した。さらに、透過型フルエンスモニタ及び計数の表示・記録システムを開発し、また、モニタの安定した運用のための校正方法を決定した。これらにより、国内唯一の数十MeV領域の高エネルギー中性子校正場が完成した。
志風 義明; 谷村 嘉彦; 三枝 純; 堤 正博; 内田 芳昭*; 吉澤 道夫; 原野 英樹*; 松本 哲郎*; 水橋 清
no journal, ,
20MeV以上の中性子に対する中性子校正場は、国内で未整備である。そこで、原子力機構・高崎量子応用研究所TIARAの数十MeV領域の高エネルギー準単色中性子照射場を利用して、校正場の開発を行った。この校正場の中性子フルエンスを直接モニタするために、透過型フルエンスモニタを開発した。整備予定の3エネルギー点でモニタの特性評価を行い、透過型モニタの計数率と照射中性子強度との相関が良好であることを確認できた。また、各測定ごとのモニタ計数値、及び、ビームタイム中のビーム強度の変動を表示・記録できる計測システムを整備し、運用を開始した。また、絶対測定データをもとに基準検出器の値付けを行い、実験ごとにフルエンスモニタに値を移す手順を取り決めた。これらにより中性子フルエンスのモニタ技術を確立し、高エネルギー中性子校正場を確立した。
志風 義明; 谷村 嘉彦; 三枝 純; 堤 正博; 吉澤 道夫; 原野 英樹*; 松本 哲郎*; 金子 広久
no journal, ,
20MeV以上の中性子エネルギーに関しては、中性子校正場が国内で整備されていない。そこで、原子力機構・高崎量子応用研究所TIARAの数十MeV領域の高エネルギー準単色中性子照射場を利用して、標準校正場の開発を進めている。校正場を開発するうえで、フルエンスを精度よくモニタする必要がある。そこで、新たに薄厚プラスチックシンチレータからなる透過型フルエンスモニタのプロトタイプを開発した。TIARAの中性子照射場において照射試験を行い、その性能を評価した。
目時 直人; 山内 宏樹; 綿貫 竜太*; 河村 聖子; 吉田 雅洋*; 吉澤 英樹*
no journal, ,
NdBは幾何学的なフラストレーションが期待される2次元直交ダイマーを伴う結晶構造をもつ。その磁気秩序相は直交した面内成分と弱いc軸成分が誘起された複雑な構造をとる。この秩序機構と秩序変数を明らかにする目的で、中性子非弾性散乱実験により電子状態を決定した。常磁性状態では強い一軸性の結晶場に伴う準二重項を示すことが明らかになり、これは逐次転移に伴い放出されるエントロピーをよく説明する。また、秩序相ではピークのシフトと同時に4つの一重項に分裂する様子が捉えられた。スペクトルの温度変化を磁気および四極子の相互作用とそれらの結合項を用いて解析した。その結果から転移のメカニズムを明らかにすることができたので、報告する。
梶本 亮一; 松田 雅昌; 武田 全康; 加倉井 和久; 三井 由佳利*; 吉澤 英樹*; 木村 剛*; 十倉 好紀*
no journal, ,
TbMnOはKでスピンが軸方向を向いて波数で変調するcollinearなサイン波的磁気秩序を示すが、K以下では面内で回転するらせん配列へと変化する。このとき、スピン変調の振幅の大きさは異方的で楕円形のらせん秩序を形成していると言われている。一方、以下では自発電気分極を生じ、磁性との関係が注目されている。われわれはTbMnOにおけるスピン配列のサイン波秩序かららせん秩序への変化を詳細に調べるため、三次元偏極中性子解析装置CRYOPADを用いた偏極中性子回折実験を行った。磁気Bragg 反射での中性子の偏極率(入射中性子のスピンの向きが、散乱中性子のスピンの向きがのときの偏極率。)を観測した結果、TbMnOではcollinearなスピン秩序がで一度にらせんになるのではなく、温度の低下とともに徐々に「膨らんで」らせん秩序に変化していることがわかった。その変化の様子は以下での自発電気分極の発達と対応しており、非常に興味深い。そして、楕円形のらせん秩序とは、完全な(円形の)らせん秩序になりきれなかったもの、と見ることができる。
梶本 亮一; 松田 雅昌; 脇本 秀一; 武田 全康; 加倉井 和久; 三井 由佳利*; 吉澤 英樹*
no journal, ,
TbMnO is a typical example of multiferroic compound, where ferroelectric transition takes place accompanied by spin ordering. Spontaneous ferroelectric polarization appears when the spin structure transforms from a sinusoidal structure into a cycloidal spiral structure below . Interestingly, the amplitude of the spin modulation in the spiral phase is asymmetric, forming an elliptical spiral ordering. Detail of the magnetic structure should be important to understand the mechanism of the ferroelectricity. Accordingly, we have performed spherical neutron polarimetry on a single crystal of TbMnO using CRYOPAD. By analyzing the polarization of the incident and scattered neutron beam, we were able to obtain detailed information about the magnetic structure including the chirarity of the spiral ordering, the ratio of the major axis and the minor axis of the elliptical spiral, and the angle of the axes of the ellipse relative to the crystalline axes.