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遠藤 章; Petoussi-Henss, N.*; Zankl, M.*; Bolch, W. E.*; Eckerman, K. F.*; Hertel, N. E.*; Hunt, J. G.*; Pelliccioni, M.*; Schlattl, H.*; Menzel, H.-G.*
Radiation Protection Dosimetry, 161(1-4), p.11 - 16, 2014/10
被引用回数:2 パーセンタイル:17.08(Environmental Sciences)国際放射線防護委員会(ICRP)は、放射線防護に関する基本勧告を見直し、2007年にICRP Publication 103として公開した。この勧告では、放射線防護量として用いられる等価線量及び実効線量における放射線加重係数,組織加重係数を改訂するとともに、臓器線量の計算に用いる標準計算ファントムを新たに採用した。これらの改訂を受けて、外部被ばく評価に用いる新しい換算係数のデータセットが、ICRP第2専門委員会タスクグループDOCALによって取りまとめられ、ICRP Publication 116として出版された。本発表は、標準計算ファントムを用いて、新たに整備された外部被ばくに対する線量換算係数についてレビューする。計算された換算係数を、現在使用されているICRP Publication 74の換算係数と比較し、両者の違いをもたらす原因、新しい線量換算係数が放射線モニタリングに及ぼす影響についても検討する。
佐藤 達彦; 片岡 龍峰*; 保田 浩志*; 八代 誠司*; 桑原 孝夫*; 塩田 大幸*; 久保 勇樹*
Radiation Protection Dosimetry, 161(1-4), p.274 - 278, 2014/10
被引用回数:22 パーセンタイル:86.43(Environmental Sciences)航空機乗務員は、銀河宇宙線(GCR)に恒常的に被ばくするのみならず、巨大な太陽フレアが発生した場合、それに伴って放出される太陽高エネルギー粒子(SEP)にも被ばくする。そのSEPによる被ばく線量を評価するため、われわれは、放射線挙動解析コードPHITSをベースに構築したGCRが引き起こす空気シャワーシミュレーション技術をSEPに応用し、単色のSEPが大気に入射したときの各高度における放射線フラックスを計算するデータベースを作成した。そして、そのデータベースを開発中の航空機被ばく警報システム(WASAVIES)に組み込み、過去における巨大太陽フレア時の被ばく線量を推定した。本稿では、WASAVIESの概要について説明するとともに、空気シャワーシミュレーションの詳細について解説する。
八島 浩*; 関本 俊*; 二宮 和彦*; 笠松 良崇*; 嶋 達志*; 高橋 成人*; 篠原 厚*; 松村 宏*; 佐藤 大樹; 岩元 洋介; et al.
Radiation Protection Dosimetry, 161(1-4), p.139 - 143, 2014/10
被引用回数:2 パーセンタイル:17.08(Environmental Sciences)GeV領域までの中性子に対する放射化断面積は、加速器施設で生成される高エネルギー中性子の線量評価のために必要なデータである。しかし実験値の不足から、約20MeV以上のエネルギー領域において十分な精度を持つ放射化断面積データが整備されていない。本研究では、大阪大学核物理研究センター(RCNP)において開発した準単色中性子場を用いて、BiとCoの放射化断面積を測定した。使用した準単色中性子場は、386MeVのピーク成分と、より低エネルギーの成分を持つ。実験では、ビーム軸に対して0度と25度の2角度で照射を行い、25度のデータを差し引くことにより、低エネルギー成分を除去した。照射試料の放射能は、高純度ゲルマニウム検出器にて測定した。発表では、取得した実験値と同エネルギー領域における中性子及び陽子に対する他の実験値と比較する。また、汎用モンテカルロコードPHITSの計算値との比較結果も報告する。
谷村 嘉彦; 堤 正博; 吉澤 道夫
Radiation Protection Dosimetry, 161(1-4), p.149 - 152, 2014/10
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Environmental Sciences)放射線標準施設では、静電加速器を利用した単色中性子校正場を、8keVから19MeVのエネルギー範囲で開発している。このうち、144, 250, 565keV校正場では、LiFターゲットに陽子を入射して引き起こされるLi(p,n)
Be反応を利用して単色中性子を発生させている。ところが、これ以外の反応で発生した光子が、校正に影響を与える可能性があるため、この線量を評価する必要がある。そこで、中性子とターゲット・室内構造物との核反応で発生する光子をMCNP-ANTコードで計算した。そして、単色中性子に対する周辺線量当量H*(10)の比を評価した。
谷村 嘉彦; 堤 正博; 吉澤 道夫
Radiation Protection Dosimetry, 161(1-4), p.144 - 148, 2014/10
被引用回数:9 パーセンタイル:58.71(Environmental Sciences)ロングカウンタ(LC)は、広いエネルギー範囲で中性子フルエンスに対する応答が平坦であるため、フルエンスモニタとして広く用いられている。通常のLCは重量が50kg程度あり、異なる場所に移動させるのが大変である。そこで、重量15kgの可搬型LCを開発した。可搬型LCは、He又はBF
計数管と円筒型減速材を組合せた構造である。通常のLCは、低エネルギー中性子感度向上用に減速材の入射面に穴を空けているが、可搬型LCでは小型化を図ったため、そのスペースがない。そこで、ポリエチレン減速材の一部を低水素密度で減速能力が低いポリスチレンに置き換えることにより、入射面の穴と同様の効果を持たせて、低エネルギー中性子の感度を向上させた。これにより数eVから数MeVの間で平坦な応答を実現した。
古渡 意彦; 谷村 嘉彦; 吉澤 道夫
Radiation Protection Dosimetry, 161(1-4), p.166 - 170, 2014/10
被引用回数:2 パーセンタイル:17.08(Environmental Sciences)原子力科学研究所放射線標準施設棟において、X3型SUS製密封Am-Be線源を用いて中性子校正場を構築・運用している。中性子校正場構築上、校正点での中性子フルエンスは正確に決定される必要がある。フルエンスを精度よく決定するために、中性子が非等方的に放出される割合を実験的に決定することが国際規格で求められている。現在運用中の中性子校正場にかかわる非等方係数F
(90)は、1.054
0.004であるが、線源からの非等方性は1.0に近い方が、距離の逆2乗則に従った中性子フルエンスの推定が容易となる。本報告では、
Am-Be線源を用い、外側にかぶせる保護ケースの材質及び形状について検討し、線源からの中性子放出の非等方性が低減可能か試みた。計算シミュレーションにより、
Am-Be線源の外側にかぶせる保護ケースには、Al製球形保護ケースが適切であることを見いだした。Al製球形保護ケースを試作して実際に測定し、非等方係数F
(90)は、1.006
0.003と決定され、中性子放出の非等方性を低減できることを示した。また、外側にかぶせる保護ケースのサイズ及び材質によって、中性子スペクトルに大きな変化が見られないことは、計算で確認できた。
佐藤 達彦; 仁井田 浩二*; 松田 規宏; 橋本 慎太郎; 岩元 洋介; 岩瀬 広*; 野田 秀作; 小川 達彦; 中島 宏; 深堀 智生; et al.
no journal, ,
原子力機構が中心となって開発している放射線挙動解析コードPHITSは、任意の体系内におけるさまざまな放射線の挙動を解析可能なため、工学・医学・理学など多様な分野で幅広く利用されている。その最新版には、(1)最新の核内カスケードモデル、(2)統計マルチフラグメンテーションモデル、(3)高エネルギー光核反応、(4)JENDL-4.0を用いて再評価した核データライブラリ、(5)メモリ共有型並列計算機能、(6)インストーラーなどのユーザー補助ツール など、多様な新機能が搭載されている。発表では、それらの新機能について詳しく解説するとともに、PHITSを中性子や重イオン線量評価に応用した例を幾つか紹介する。
Mares, V.*; Pioch, C.*; 岩元 洋介; 萩原 雅之*; 畑中 吉治*; 岩瀬 広*; 増田 明彦*; 松本 哲郎*; Rhm, W.*; 嶋 達志*; et al.
no journal, ,
異なる大きさのHe比例計数管付属ボナー球(BS)の校正測定を大阪大学核物理研究センターの準単色中性子場で行った。
Li(p,n)
Be反応により生成する134及び197MeVのピークエネルギーを持つ中性子を利用した。場の2MeV以上の中性子スペクトルは、液体シンチレーション検出器(NE213)を用いた飛行時間法(TOF)により実測した。BSの実測に基づく中性子スペクトルは、中性子アンフォールディングコードMSANDBを用いて、ピークエネルギーから熱エネルギーの範囲において求めた。モンテカルロコードGEANT4とMCNP/LAHETを用いて、さまざまな大きさのBSに対する応答関数を計算した。BSの校正において、アンフォールディングされたフルエンス率と計算による応答関数を用いて、10MeV未満の中性子の寄与を補正した。測定による中性子の計数率を、TOFによるスペクトルと計算による応答関数を用いて導出された計数率と比較したところ、実験誤差の範囲内でよく一致することがわかった。
萩原 雅之*; 岩元 洋介; 岩瀬 広*; 八島 浩*; 佐藤 大樹; 松本 哲郎*; 増田 明彦*; 中根 佳弘; 民井 淳*; 畑中 吉治*; et al.
no journal, ,
大阪大学核物理研究センター(RCNP)において、130-400MeVのエネルギー範囲のLi(p,n)反応を用いた準単色中性子照射場が開発され、検出器の校正や中性子遮蔽実験等に活用されている。この照射場の利用者に対しては、液体有機シンチレータNE213と飛行時間法(TOF)を用いて測定された中性子エネルギースペクトルが提供される。シンチレータ内の核反応や光出力のメカニズムが不明確である理由により、NE213の検出効率はこのエネルギー範囲でより不確かなため、その測定精度は、検出効率の決定における精度である約15%程度が限界となっている。そこで本研究では、既知の中性子-陽子の微分断面積を活用した反跳陽子テレスコープを用いて、中性子スペクトルの精度良い絶対値測定を行った。この測定により137, 200, 300MeVのピーク中性子の強度を導出し、TOFにより得られた強度と比較した結果、よく一致することがわかった。