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論文

Magnetic correlations and superconductivity in La$$_{1.93}$$Sr$$_{0.07}$$CuO$$_4$$ revealed by $$mu$$SR

石田 憲二*; 髭本 亘; 大石 一城; 幸田 章宏*; 佐藤 宏樹*; 門野 良典*; 藤田 全基*; 山田 和芳*

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.526 - 528, 2007/10

We have performed transverse field muon spin rotation experiments on a single-crystal La$$_{1.93}$$Sr$$_{0.07}$$CuO$$_4$$, which is close to the critical value $$x=0.06$$, in the field range from 1 to 60 kOe in order to investigate the relation between magnetism and superconductivity in an underdoped high-$$T_c$$ superconductor. The measured sample shows evidence of static magnetism at $$T_gsim$$ 4 K, far below the superconducting transition temperature $$T_c$$ = 17 K. We measured the shift and the linewidth of the fast-Fourier transform (FFT) spectra obtained in a high field of 60 kOe, both of which are dominated by Cu-3d spins. The temperature dependences of the shift and the linewidth indicate the development of modulated staggered correlations below 100 K. We conclude that the static staggered correlations coexist with superconductivity far below $$T_c$$.

論文

Resonant X-ray scattering of PrRu$$_4$$P$$_{12}$$

石井 賢司; 筒井 智嗣*; Hao, L.*; 長谷川 朋生*; 岩佐 和晃*; 坪田 雅己; 稲見 俊哉; 村上 洋一*; Saha, S. R.*; 菅原 仁*; et al.

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.e178 - e180, 2007/03

充填スクッテルダイトPrRu$$_4$$P$$_{12}$$は、$$T_{MI}$$=62Kで構造相転移を伴った金属絶縁体転移を示す。$$4f$$電子のないLaRu$$_4$$P$$_{12}$$が転移を示さないことから、Prの$$4f$$電子が転移に重要な役割を果たしていると考えられており、このようなPrの電子状態に関する知見を得るために、Prの$$L_2$$, $$L_3$$吸収端での共鳴X線散乱実験を行った。$$T_{MI}$$において、$$vec{q}=(1,0,0)$$に対応する超格子反射でエネルギーに依存しない格子ひずみに加えて共鳴散乱成分が観測された。したがって、単位胞内の2つのPr原子は、確かに異なる電子状態になっているといえる。さらに、散乱光の偏光を分離した実験を行ったところ、両吸収端とも偏光が変わるような散乱は非常に小さいことがわかった。これは、2つのPrの散乱テンソル(つまり、共鳴散乱の中間状態であるPrの$$5d$$電子状態)の差が等方的であることを意味している。

論文

Fractal dimension in percolating Heisenberg antiferromagnets

伊藤 晋一*; 梶本 亮一; Adams, M. A.*; Bull, M. J.*; 岩佐 和晃*; 阿曽 尚文*; 吉澤 英樹*; 竹内 徹也*

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part2), p.1549 - 1551, 2007/03

三次元パーコレーション・ハイゼンベルク反強磁性体RbMn$$_c$$Mg$$_{1-c}$$F$$_3$$における静的・動的性質を調べた。磁性イオン濃度がパーコレーション濃度$$c_P=0.312$$に近い試料を用いて、超格子点近傍をネール温度$$T_N$$より低い温度にて測定した。中性子回折実験により、弾性散乱成分の波数依存性は$$q^{-x}$$でよく表されることがわかった。さらに非弾性中性子散乱によって磁気フラクトンを測定したところ、観測されたフラクトンは$$q^z$$の分散関係を持つことがわかった。実験から求められた指数は$$x=2.43 pm 0.05$$及び$$z=2.5 pm 0.1$$であり、両者ともフラクタル次元$$D_f=2.48$$とよく一致する。

論文

NMR observation of quadrupolar order parameter in NpO$$_2$$

徳永 陽; 青木 大*; 本間 佳哉*; 神戸 振作; 酒井 宏典; 池田 修悟; 藤本 達也; Walstedt, R. E.*; 安岡 弘志; 塩川 佳伸*; et al.

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.735 - 737, 2007/03

f電子系化合物の示す複雑で豊かな物性の背後には、f電子が持つ多極子の自由度が隠されている。この多極子の自由度が最も顕著に現れるのが多極子秩序と呼ばれる現象である。通常、多極子秩序と言った場合、電気的な四極子モーメントによる秩序を指すことが多い。ところが最近、二酸化ネプツニウムにおいて、四極子よりもさらに高次の多極子である八極子に起因する新しい磁気秩序の可能性が指摘され注目を集めている。講演では現在われわれが行っている二酸化ネプツニウム単結晶を用いた核磁気共鳴研究の最新の成果を中心に、この新奇な秩序相について紹介する。

論文

Resonant X-ray magnetic diffraction experiments on SmB$$_2$$C$$_2$$

稲見 俊哉; 本間 徹生*; 筒井 智嗣*; 犬童 健太郎*; 小野寺 秀也*; 石井 賢司; 大和田 謙二; 葛下 かおり*; 中尾 裕則*; 村上 洋一*

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.748 - 750, 2007/03

われわれはSmB$$_2$$C$$_2$$$$T_{rm N2}$$=37Kと$$T_{rm N1}$$=51Kの逐次相転移を共鳴X線回折で調べた。強い共鳴回折がSmの$$L_3$$吸収端で$$T_{rm N2}$$以下では101反射に観測され、一方、中間相では、非整合な$${vec Q}$$=(1$$pmdelta$$, $$pmdelta$$,1)の位置に観測された($$delta$$=0.13)。したがって、SmB$$_2$$C$$_2$$の逐次相転移は整合-非整合磁気相転移であることがわかった。

論文

$$^{57}$$Fe M$"o$ssbauer spectroscopy of NpFeGa$$_{5}$$ in magnetic field

本間 佳哉*; 那須 三郎; 中村 彰夫; 青木 大*; 芳賀 芳範; 目時 直人; 酒井 宏典; 池田 修悟; 塩川 佳伸*; 大貫 惇睦

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.440 - 442, 2007/03

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Materials Science, Multidisciplinary)

NpFeGa$$_{5}$$の0.01kOeでの磁場中鉄-57メスバウアー分光測定を行った。その結果、70$$sim$$110Kの温度域で負の四重極分裂(QS)が増大することが明らかになった。より高温の常磁性領域では、そのようなQSはほとんど消失する。このような磁気秩序と電場勾配との間の相関は、超微細磁場の起源がネプツニウム(Np)の磁性による双極子磁場のみならず、鉄原子の磁性からのそれも関与したものであることを示唆する。

論文

High-quality single crystal growth and physical properties in a ferromagnet UIr

山本 悦嗣; 芳賀 芳範; 池田 修悟; 松田 達磨; 赤澤 輝彦*; 小手川 恒*; 小林 達生*; 大貫 惇睦*

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.e123 - e125, 2007/03

UIrは反転対称性のない単斜晶構造をとり、常圧ではキュリー温度が46Kのイジング型の強磁性体である。われわれはテトラアーク炉においてチョクラルスキー法で純良単結晶を育成し、単結晶インゴットを超高真空下において固相電解法によってアニールした。この純良単結晶において圧力下で強磁性と共存する転移温度0.14Kの超伝導が見いだされた。

論文

NMR/NQR study of the quadrupole orders in binary uranium-palladium intermetallic compound

藤本 達也; 芳賀 芳範; 酒井 宏典; 徳永 陽; 神戸 振作; 大貫 惇睦*

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.746 - 747, 2007/03

UPd$$_3$$は3つの温度($$T_{rm Q0}=7.5$$K, $$T_{rm Q1}=6.8$$K, $$T_{rm Q2}=4.5$$K)で磁気$$cdot$$四極子複合転移を示す。$$T_{rm Q0}$$は四極子自由度のみによる転移であり、偏極中性子回折(PND)や共鳴X線散乱(RXS)から準立方対称位置を占めるウラン副格子で(1/2,0,1/2)の周期性を持つ四極子秩序状態が実現していることがわかっている。一方、$$T_{rm Q1}$$以下の温度では、その秩序状態が解明されているわけではない。まずPNDによると、$$T_{rm Q1}$$の温度では$$ab$$面方向にTriple-$$q$$型の四極子秩序を持つと提案されているが、RXSによると(1/2,0,1/2)の周期性を保ったまま四極子モーメントが傾斜した状態にあると主張され、互いの意見が分かれている。さらに$$T_{rm Q2}$$以下になると非常に小さな磁気モーメント(0.01$$mu_{textrm{B}}$$)が反強磁性秩序を示すことが示唆されているが、その磁気構造等詳細は不明である。われわれは四極子秩序の局所対称性を同定することを目指して核磁気共鳴法(NMR),核四重極共鳴法(NQR)をUPd$$_3$$に適用し、この物質では世界で初めてとなる$$^{105}$$Pd核からのNQR信号を観測することに成功した。論文では$$^{105}$$Pd核の性質やそこから得られた四重極秩序状態の情報について報告する。

論文

NMR study of magnetic fluctuations in 115 actinide compounds

神戸 振作; 酒井 宏典; 徳永 陽; 加藤 治一; 藤本 達也; Walstedt, R. E.*; 池田 修悟; 松田 達磨; 芳賀 芳範; 青木 大*; et al.

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.176 - 181, 2007/03

色々な基底状態を持つ5f-115化合物UFeGa$$_{5}$$常磁性,UPtGa$$_{5}$$, NpCoGa$$_{5}$$, NpFeGa$$_{5}$$反強磁性,PuRhGa$$_{5}$$超伝導のNMRを測定し、局所的磁気揺らぎの温度異存を常磁性状態でc軸平行と垂直で見積もった。磁気異方性はすべての化合物で見られた。これは強いLS結合によるもので、揺らぎが等方的な3d系の銅系高温超伝導体とははっきり異なっている。超伝導体PuRhGa$$_{5}$$の揺らぎはXY型が強いことがわかった。そのエネルギーは10meV程度で$$T$$$$_{rm c}$$1K程度の重い電子系(1meV)と高温超伝導体($$T$$$$_{rm c}$$100Kで100meV)のちょうど中間にあることがわかった。基底状態と磁気揺らぎの関係について議論する。

論文

Enhancement of relaxation rates in the normal state of superconductor PuRhGa$$_5$$:NQR relaxation study

酒井 宏典; 神戸 振作; 徳永 陽; 藤本 達也; Walstedt, R. E.*; 安岡 弘志; 青木 大*; 本間 佳哉*; 山本 悦嗣; 中村 彰夫; et al.

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.e118 - e119, 2007/03

超伝導体PuRhGa$$_5$$においてゼロ磁場核四重極共鳴(NQR)緩和率測定を行った。比較のため、同じ結晶構造を持つパウリ常磁性体であるLuCoGa$$_5$$においても同様の測定を行った。PuRhGa$$_5$$のNQR緩和率は、約30K以下で$$(T_{1}T)^{-1}$$一定の振る舞いを見せるが、その値は、非超伝導体LuCoGa$$_5$$のそれよりも増大していることが明らかになった。

論文

Effect of Hund's rule coupling on SU(4) spin-orbital system

大西 弘明; 堀田 貴嗣

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.790 - 792, 2007/03

二重縮退した軌道自由度のあるスピン軌道結合系において、同種の軌道間の電子ホッピングを考慮し、フント結合を無視した場合、スピンと軌道の自由度に対して高いSU(4)対称性が実現する。しかし、より現実的にはフント結合のために対称性が低下する効果が考えられる。そこで本研究では、SU(4)ハバード模型にフント結合を考慮して、クォーターフィリングの場合の強結合極限での有効スピン軌道模型を導出し、密度行列繰り込み群法によって解析を行った。スピン相関$$S(q)$$と軌道相関$$T(q)$$の振舞いを調べたところ、まず、フント結合がゼロの場合には$$S(q)$$$$T(q)$$の両者は一致して$$q$$=$$pi/2$$にピークを持つのに対して、そこからフント結合を大きくしていくと、$$S(q$$=$$pi/2)$$$$T(q$$=$$pi)$$の相関が増強され、$$T(q)$$のピーク位置が$$q$$=$$pi$$へと変化することがわかった。

論文

Magnetic structural characterization of Mg-Co-Cr ferrite by neutron diffraction

Yunus, S. M.*; 山内 宏樹; Zakaria, A. K. M.*; 井川 直樹; 星川 晃範; 石井 慶信

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part3), p.2722 - 2724, 2007/03

 被引用回数:2 パーセンタイル:11.94(Materials Science, Multidisciplinary)

スピネル酸化物系Mg$$_x$$Co$$_{1-x}$$Cr$$_x$$Fe$$_{2-x}$$O$$_4$$($$x=0$$, 0.25, 0.50, 0.75, 1.0)の粉末中性子回折の温度依存性を調べた。データは10-810Kの温度範囲で測定し、リートベルト法を用いて結晶構造及び磁気構造を解析した。解析の結果、$$x$$の異なる5つの組成すべてにおいて副格子磁気モーメントの秩序化が見られた。置換による$$x$$の増加に伴って、秩序化した磁気モーメントの大きさは減少する傾向を示した。これは$$x$$の増加によりフェリ磁性秩序が徐々に弱まっていることを意味する。一方、組成$$x$$=1.0のキュリー温度以下での測定において、1,1,1ブラッグ反射の近傍に大きな散漫散乱が見られた。これは、短距離磁気スピンのクラスターが温度の変化に伴って成長していると考えられる。以上の特徴から、組成$$x$$$$leq$$0.75の範囲では磁気モーメントの傾いたフェリ磁性秩序が、組成$$x$$=1.0ではスピングラス様の転移が起きていると考えられる。

論文

Parisi function for the ising spin glass in cluster approximations

横田 光史

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part2), p.e518 - e519, 2007/03

イジングスピングラスをスピングラス転移温度近傍で調べた。さまざまなクラスター近似を用いて、秩序関数であるパリシ関数と、磁場中でのレプリカ対称性の破れを表すAT線を求めた。バビエラらによるクラスター近似,ベーテ近似、及びカクタス近似を用いて、レプリカ対称性に対する揺らぎの影響を調べた。揺らぎは、秩序関数の傾きを小さくして、レプリカ対称性の破れを大きくすることを示した。クラスター近似で求めたAT線の位置は、平均場近似から変化するが、その変化の仕方は、クラスターにループが含まれるかどうかに依存していることを示した。

論文

Magnetic penetration depth and self-induced irradiation effects in superconducting PuCoGa$$_5$$ probed by muon spin rotation

大石 一城; Heffner, R. H.; Morris, G. D.*; Fluss, M. J.*; Bauer, E. D.*; Morales, L. A.*; Sarrao, J. L.*; MacLaughlin, D. E.*; Shu, L.*; 伊藤 孝; et al.

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.566 - 568, 2007/03

PuCoGa$$_5$$$$f$$電子系超伝導体の中で最も高い超伝導転移温度${it T$_{rm c}$}$=18.5Kを有する。また、放射性元素であるPuの崩壊により自己照射効果を受けるという特徴を有する。われわれは試料作成から400日が経過した単結晶試料(${it T$_{rm c}$}$=15.5K)を用いて$$mu$$SR測定を行い、磁場侵入長$$lambda$$の温度依存性に対する自己照射効果の影響を調べた。その結果${it T}$=0Kでの磁場侵入長は、作成から25日後の単結晶試料(${it T$_{rm c}$}$=18.5K)に比べ、1.8倍増大することが明らかとなった。一方で磁場侵入長の温度依存性は25日後の試料で観測された結果と同様、温度に線形に増大することから、自己照射効果により${it T$_{rm c}$}$は約18%減少したにもかかわらず、依然として${it d}$波超伝導体の特徴が保持されていることを確認した。

論文

High-resolution photoemission study of the hybridization gap in the Kondo semiconductor CeRhAs

島田 賢也*; 東口 光晴*; 有田 将司*; 生天目 博文*; 谷口 雅樹*; 藤森 伸一; 斎藤 祐児; 藤森 淳; 高田 恭孝*; Shin, S.*; et al.

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.e57 - e58, 2007/03

近藤半導体CeRhAs及び半金属CeRhSbの電子状態を、40-5948eVの放射光を利用した光電子分光により調べた。光励起断面積のエネルギー依存性に基づき、これらの物質のp-d-f状態を明らかにした。

論文

Development of a hybrid-anvil type high-pressure device and its application to magnetic neutron scattering studies

長壁 豊隆; 加倉井 和久; 川名 大地*; 桑原 慶太郎*

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part3), p.2725 - 2727, 2007/03

中性子磁気散乱実験の上限である3GPaを超えた領域で実験を行うため、サファイアアンビル式の高圧力発生技術の開発を行っている。今回、片側のサファイアを、圧縮強度が同程度で抗折力や破壊靭性に優れる超硬(WC)に変更して、ハイブリッドアンビルとした。さらに超硬アンビルのキュレットに窪みを設けることによって試料空間が拡大し、同時にアンビルとガスケットとの摩擦が増大した。その結果、加圧試験において5GPaを安定して発生できた。このハイブリッドアンビルの応用として、充填スクッテルダイト化合物PrFe$$_{4}$$P$$_{12}$$について、3.2GPaまでの圧力下で中性子散乱実験を行った。その結果、この物質が臨界圧力2.4GPa以上の絶縁体相(臨界圧力以下では金属状態で、反強四極子秩序を示す。)で、Prイオンあたり1.8$$mu$$$$_{B}$$$$q$$=(1,0,0)の圧力誘起反強磁性秩序を示すことを発見した。

論文

Magnetic property of neptunyl (+2) complex NpO$$_{2}$$(C$$_{6}$$H$$_{7}$$O$$_{2}$$)$$_{2}$$(C$$_{5}$$H$$_{5}$$N)

中村 彰夫; 中田 正美; 中本 忠宏*; 北澤 孝史*; 竹田 満洲雄*

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part2), p.1447 - 1449, 2007/03

窒素置換した表記2価のネプツニル(+2)錯体を磁化測定法により調べた。先に報告した本系の$$^{237}$$Npメスバウアースペクトルはほかの1価,2価の酸素配位錯体と似通った常磁性緩和スペクトルを示したが、その磁気的性質は前者とは大きく異なることを明らかにした。例えば、本系の磁化率-温度曲線は、磁場に強く依存する非常磁性的振舞いを示すのみならず、低温においては、異常に大きな磁気緩和現象を示すことが明らかとなった。また、その磁化の値が、SQUIDによる磁化測定そのものに大きく影響されて変化することも見いだした。このような本系の異常な磁気的挙動は、アイジングータイプの個々のネプツニル単分子磁石の集合体としての本系中に、準安定的で時間及び空間的に大きく揺らいでいる磁気的(軌道及びスピンの両者を含めた)状態が存在していることを示唆する。

論文

Magnetism, superconductivity and fermi surfaces of plutonium compounds

芳賀 芳範; 青木 大*; 山上 浩志*; 松田 達磨; 中島 邦久; 荒井 康夫; 本間 佳哉*; 塩川 佳伸*; 山本 悦嗣; 中村 彰夫; et al.

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.e149 - e151, 2007/03

プルトニウム化合物PuRhGa$$_5$$及びPuIn$$_3$$の単結晶育成に成功した。PuRhGa$$_5$$では超伝導上部臨界磁場の異方性の決定に成功し、伝導電子の有効質量に異方性があることを指摘した。一方、PuIn$$_3$$では、プルトニウム化合物としては初めてドハース・ファンアルフェン振動の観測に成功し、フェルミ面を実験的に観測した。これにより、5f電子が遍歴電子となって動いていることを示した。

論文

Two-fluid model of heavy fermion formation and $$mu$$SR knight shift measurements in UBe$$_{13}$$

Heffner, R. H.; MacLaughlin, D. E.*; Sonier, J. E.*; Fundley, M. F.*; Thompson, J. D.*

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.e6 - e8, 2007/03

最近重い電子状態形成に対して、局在モーメント及び重い電子状態による2成分の帯磁率に基づく2流体モデル的な考察が進んでいる。これに対して現象的には$$mu$$SRによるナイトシフト測定による研究が有効な手段である。通常ナイトシフトはバルクの磁化率に比例するが、重い電子状態の形成に伴いその比例関係からのずれを示すようになる。これまでわれわれは、U$$_{1-x}$$Th$$_x$$Be$$_{13}$$においてそのようなずれを観測しており、超微細構造定数が温度変化するものと解釈していた。今回この結果を上記の2流体モデルに基づき再考を行った。その結果、2流体モデルで提案されているスケーリング則との良い一致を示すことがわかった。講演では抵抗やNMR緩和率など、関連する物性量とともに考察を行う。

論文

Cu NMR study in a heavy-electron system, CaCu$$_3$$Ru$$_4$$O$$_{12}$$

加藤 治一*; 鶴田 拓也*; 西岡 孝*; 松村 政博*; 酒井 宏典; 神戸 振作

Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.251 - 253, 2007/03

f電子を含まないが重い電子系的な振る舞いを示すCaCu$$_3$$Ru$$_4$$O$$_{12}$$においてCu NMR測定を行った。磁場掃印スペクトルは、軸対称性のない場合の核四重極相互作用による粉末図形として理解できることが明らかとなった。Cu核の電気四重極パラメータとナイトシフトが導かれた。

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