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大久保 努; 岩村 公道; 末村 高幸*; 平賀 富士夫*; 村尾 良夫
Transactions of the American Nuclear Society, 62, p.662 - 663, 1990/11
原研で提案している扁平二重炉心型高転換軽水炉の熱水力設計の一環として事故解析を実施した。そのなかから、大破断LOCAとATWSの結果をまとめた。大破断LOCA解析は、37本模擬燃料棒テスト部を用いた実験及びJ-TRACコードを用いた計算により行なった。再冠水実験により、広い条件範囲に渡って炉心冷却が達成される事を確認した。また、上の炉心のクエンチが下の炉心のそれと同時に進行して炉心冷却を促進する事が明らかになった。一方、J-TRACによる解析では、燃料棒表面の最高温度が1,172Kとなり、安全基準値にくらべ300K低い事が示された。また、外部電源喪失ATWSに対するJ-TRACによる解析では、一次系内の最高圧力が18.7MPaとなり、現行のPWRに対する許容最高圧力値である20.6MPaを越えないことが示された。これらの結果から、対象としている炉は、上述の事故事象に対して、現行の安全基準の下で十分成立可能であると考えられる。
阿部 豊; 秋本 肇; 村尾 良夫
Transactions of the American Nuclear Society, 62, p.719 - 720, 1990/11
気液対向二相流は、軽水炉の冷却材喪失事故における最も重要な現象の一つである。現在の二流体モデルコードの対向流に対する予測精度を調べるために、Bharathanらによる垂直単管での実験データを用いた評価計算を行なった。その結果、RELAP5やTRAC-PF1の相関式を用いた計算では、対向流における落水流量が過大評価されることが分かった。そこで、定常の環状流を仮定した解析モデルにより、対向流状況下における剪断応力を評価したところ、TRAC-PF1で用いられている並向流でのWallisの式が対向に対して拡張できていないこと。RELAP5で用いられているBharathanらの式では、無視されている壁面剪断応力が界面剪断応力に比較して無視できるほど小さくなく、現在の二流体モデルが対向流条件での落水を過大に評価するのは、壁面剪応力の過小評価に原因があることを明らかにした。
鵜飼 重治
1990 ANS Winter Meeting, ,
万一燃料ピンが破損した後、継続運転を行った場合の破損ピン挙動やプラントへの影響を系統的に評価するため日米共同RBCB実験を1981年より1986年まで実施した。phaseIとして太径ピン(7.4mm)、ブランケット燃料を含む18試験を実施し、そのうち8試験についてはBFTFで照射することによって燃料放出量を直接測定した。その結果、燃料Na反応が破損ピンの挙動を支配する主要因子であり、その反応の飽和性から破損ピンはきわめて安定であることが示された。また反応生成物によって破損口が閉塞されるため燃料放出量も無視出来る程度である。ただし特殊な運転を行った場合には、有意な燃料放出が測定された。本試験を通じてRBCB運転に関する基礎的知見が得られ、実機における破損後継続運転の可能性が示された。
白方 敬章
The ANS 1990 Winter Meeting, ,
我が国における高速増殖炉の炉物理研究の過去10年の歩みと現状をレビューした。国家的プロジェクトである高速増殖炉開発を支える研究開発として炉物理研究が実施されてきた。核定数の分野では炉定数のベンチマーク・テストおよびJUPITER実験値による調査が行われてきた。解析法の分野では燃料集合体の2重非均質構造、制御棒集合体の構造などが詳細解析できるようになった。また、3次元輸送計算コードTRITACを開発した。炉心設計研究では軸方向非均質炉心の特性が他の炉心概念と比較検討されてきた。模擬臨界実験ではJUPITER計画による全炉心模擬実験、FCAによる部分模擬実験が行われてきた。「常陽」ではフィードバック反応度の成分同定、燃焼に伴う出力係数低下の原因究明が行われている。新型炉心設計研究では、金属、炭・窒化物燃料炉心、TRU添加炉心等が研究されている。
白方 敬章
The ANS 1990 Winter Meeting, ,
我が国における高速増殖炉の炉物理研究の過去10年の歩みと現状をレビューした。国家的プロジェクトである高速増殖炉開発を支える研究開発として炉物理研究が実施されてきた。核定数の分野では炉定数のベンチマーク・テストおよびJUPITER実験値による調整が行われてきた。解析法の分野では燃料集合体の2重非均質構造、制御棒集合体の構造などが詳細解析できるようになった。また、3次元輸送計算コードTRITACを開発した。炉心設計研究では軸方向非均質炉心の特性が他の炉心概念と比較検討されてきた。模擬臨界実験ではJUPITER計画による全炉心模擬実験、FCAによる部分模擬実験が行われてきた。「常陽」ではフィードバック反応度の成分同定、燃焼に伴う出力係数低下の原因究明が行われている。新型炉心設計研究では、金属、炭・窒化物燃料炉心、TRU添化炉心等が研究されている。