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佐藤 達彦; 遠藤 章; 仁井田 浩二*
Advances in Space Research, 52(1), p.79 - 85, 2013/07
被引用回数:5 パーセンタイル:37.46(Engineering, Aerospace)宇宙飛行士の宇宙線被ばくリスクを適切に評価するためには、各臓器の吸収線量のみならず、放射線の違いによる被ばくリスクの違いを表す線質係数を計算する必要がある。その線質係数として、国際放射線防護委員会(ICRP),国際放射線単位測定委員会(ICRU)及び米国航空宇宙局(NASA)がそれぞれ独自の関係式を提案してきたが、これまでその相互比較は行われていなかった。報告者らは、PHITSとボクセルファントムを組合せ、さまざまな放射線が人体に入射したときの各臓器内の平均線質係数を、ICRP, ICRU及びNASAが提案するそれぞれの関係式を用いて計算した。その結果、NASAが提案する線質係数は、他の線質係数と比較して20%程度大きいことが判明した。これらの成果は、報告者らが作成しているICRP宇宙放射線防護指針において、極めて重要なデータとなる。
太田 周也; Sihver, L.*; 小林 進悟*; 長谷部 信行*
no journal, ,
銀河宇宙線によって月面に生成される中性子は、月面中の線生成に主要な役割を果たす。これらの
線が月面から放出される際、測定を行うことで、月面の元素分布を調べることができ、近年有力な月研究の手段となっている。本研究では、月面中に生成された中性子のフラックスや深さ依存性を見積もり、近年、月周回衛星に搭載されている
線分光計のデータ解析に役立てることを目指した。計算は、原子力機構が開発したPHITS放射線輸送コードを用いて行い、最新の核データファイルであるJENDL-HEを取りこんで精密な計算を行うことで、過去にApollo17号が月面で実測した中性子深さ分布を再現することができた。これにより、PHITSコードを用いた月面の中性子情報の計算の信頼性も確認することができた。
佐藤 達彦; 片岡 龍峰*; 保田 浩志*; 八代 誠司*; 桑原 孝夫*; 塩田 大幸*
no journal, ,
巨大な太陽フレアが発生した場合、太陽から放出される高エネルギー太陽放射線(SEP)の影響により航空機高度の被ばく線量は短時間で劇的に上昇する。そのような場合、1飛行あたりの被ばく線量が1mSvを超えることがあり、被ばく線量の時間変化を予測して適切な対応をとる必要が生じる可能性がある。しかし、太陽フレアの発生や時間変化を予測することは科学的に極めて困難であり、そのような予報システムは未だ完成していない。本発表では、航空機被ばく線量予測の観点から宇宙天気予報の必要性をレビューするとともに、報告者らが取り組んでいるSEPによる航空機被ばく警報システムWASAVIESの開発の現状について報告する。