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論文

生分解性材料の放射線橋かけによる改質とその応用

吉井 文男

防菌防黴誌, 32(8), p.405 - 412, 2004/08

生分解性材料は、資源循環型材料として今後ますます研究が進み実用化が盛んになると期待している。放射線橋かけは、室温の照射によリ高分子材料を改質できるため、環境に調和した材料開発に有効な技術である。本報告では、放射線橋かけが難しい生分解性プラスチックと多糖類に橋かけ構造を導入する技術開発を行い、以下の事実を見いだした。(1)ポリブチレンサクシネート(PBS)は無機物(活性炭や二酸化ケイ素)の添加により、橋かけ効率の向上と生分解性が促進できた。(2)PBSはトリメタアリルイソシアンレートの1%という極めて低い濃度により効果的に橋かけ反応が起き、耐熱性が著しく改善できた。(3)ポリ乳酸は、トリアリルイソシアンレートの添加により橋かけが効果的に起き、耐熱性が向上し、熱収縮材に応用できた。(4)天然高分子では、多糖類誘導体のカルボキシメチルセルロースやカルボキシメチルキトサンがペースト状で効果的に放射線橋かけ反応が起き、医療・福祉の分野や環境保全材料への応用が可能になった。

論文

放射線法における殺滅菌効果

渡辺 宏

防菌防黴誌, 30(10), p.683 - 690, 2002/10

放射線による殺滅菌効果は、微生物の種類や各種照射条件などによって変化する。それら微生物の放射線感受性を修飾する要因について、その基本的反応を解説するとともに、複雑に変化する感受性を統一的に理解するためには、DNAの損傷とその修復機構の理解が必要であることを述べる。特に実用的観点から問題となる細菌胞子の放射線抵抗性について、抵抗性の原因と抵抗性になるメカニズムについて解説した。本稿は「講座: 放射線殺滅菌技術」の連載の一環として、微生物の放射線感受性の基本的原理を解説したものである。

論文

放射線殺菌技術の利用, 1; 食中毒菌対策

伊藤 均*

日本防菌防黴学会誌, 29(8), p.533 - 540, 2001/08

世界的に食品照射が注目されている分野は食中毒対策と植物防疫である。食中毒対策として期待されているのはサルモネラ菌や病原大腸菌O157,ブドウ球菌,カンピロバクター,リステリア菌,腸炎ビブリオ菌の殺菌である。肉類や食鳥肉は食中毒性細菌の汚染が著しい食品類であり、低温照射では1.5~3kGy、凍結下では4~7kGyで殺菌される。肉類は高線量照射すると悪臭が発生するが、脱酸素下または凍結下で照射すると10kGy以上でも食味劣化が起こらない。魚貝類の場合、腸炎ビブリオ菌による食中毒が起こりやすいが、低温下で1kGy,凍結下3kGyで殺菌できる。香辛料などに汚染している耐熱性のセレウス菌,ボツリヌス菌は7~10kGyで殺菌できる。香辛料の香りや抗菌活性などの成分は50kGyでも変化しない。なお、微生物が産出する毒素は放射線に著しく耐性のため、微生物による腐敗が著しい食品は照射の対象としてはならない。

論文

制動放射X線によるBacillus属芽胞の滅菌

伊藤 均; 大木 由美*; 渡辺 祐平; 須永 博美; 石垣 功

防菌防黴誌, 19(4), p.161 - 166, 1991/00

制動放射X線の滅菌条件を明らかにすることを目的としてBacillus pumilus E601株、B.subtilis IAM1069株、B.megaterium S31株、B.brevis S5株の芽胞について制動放射X線、$$gamma$$線、電子線の放射線感受性の比較を行なった。ガラス繊維濾紙上で添加物が無い状態で乾燥した場合、各菌株の放射線感受性はX線、$$gamma$$線、電子線でほとんど差がなく、D$$_{10}$$値はB.pumiluで1.5~1.6kGy、B.subtilisで1.4~1.5kGy、B.megateriumで1.9~2.0kGy、B.brevisで1.6~2.0kGyとなった。ガラス繊維濾紙上で添加物のペプトン2%+グリセリン1%で乾燥した場合、各菌株の電子線での感受性は、$$gamma$$線と比べ若干低下した。添加物共存下での放射線抵抗性の増加はX線でも認められそれは$$gamma$$線と電子線の中間であった。セルロース濾紙の場合、添加物による放射線抵抗性はB.megateriumとB.brerisのみ増加した。

論文

放射線による稲藁製品の消毒殺菌

伊藤 均; 大木 由美*; 石垣 功

防菌防黴誌, 19(11), p.577 - 583, 1991/00

海外からの稲藁製品の検疫処理に適用させることを目的として、植物病原性微生物、特に糸状菌のガンマ線と電子線による殺菌効果を調べた。稲藁中の総細菌数は1g当り3$$times$$10$$^{7}$$~3$$times$$10$$^{8}$$個検出され、主にPseudomonas,Flarobacterium, Arthrobacter,Erviniaなどで占められていた。稲藁の主要ミクロフローラを形成している細菌類は5kGyで殺菌されてしまうが、5~12kGyでDeinococcus proteolyticusとPseudomonas radioraが生残していた。また、変敗糸状菌の一種であるDimorphosporaも8kGyでも生残していた。稲藁から分離した26株の乾燥系でのD$$_{10}$$値は0.067M燐酸緩衝液中でのD$$_{10}$$値に比べて1.1~2.5倍になりInduction doseは1.5~10倍になった。稲藁中の植物病原性糸状菌を1g当り10$$^{-4}$$以下に減らすのに必要な線量はガンマ線で7~8kGy、電子線で10kGyであることを明らかにした。

論文

滅菌指標菌Bacillus pumilus E601株の電子線に対する感受性

渡辺 祐平; 伊藤 均; 石垣 功

防菌防黴誌, 17(7), p.311 - 317, 1989/00

医療用具の電子線滅菌を実用化するために、B. pumilus E601株の芽胞の電子線に対する基本的性質について$$gamma$$線の場合と比較し、検討した。照射前のB. pumilus芽胞を乾燥状態で保存した場合には、安定した放射線感受性を与えたが、高温度下では保存中に菌数が減少するほか、放射線感受性も増大した。一方、照射芽胞は乾燥状態で保存しても不安定であり、見掛けの感受性は貯蔵期間が長くなるにつれて増大した。

論文

食品照射と放射線殺菌に対する国際的並びにわが国の現状

伊藤 均

防菌防黴, 14(5), p.223 - 232, 1986/00

食品の衛生化並びに貯蔵技術の開発は食生活の国際化が進むなかで重要な課題となってきており、食品照射は最先端技術として特に注目をあびている。食品の放射線処理には誤解が残っているが、放射線の生物作用のほとんどは・OHラジカルによって起こり、DNAがことに損傷を受けやすい。しかし・OHによる反応は生体内など自然界に広く存在しており放射線特有の反応ではない。放射線処理は発芽防止とか殺虫、病原菌や変敗菌の殺菌など広範囲の応用分野があり、凍結下でも殺菌できるという特徴がある。食品照射が実用化になっている国はオランダやベルギー、米国、ソ連、フランス、ハンガリー、南アフリカなどであり、日本はかつての先進国から脱落している。米国は特に食品照射の実用化に熱心であり、薬剤処理の代替として放射線処理を考えている。わが国では、放射線処理のメリットはないとの意見もあるが省エネルギーの手段として放射線処理は有効である。

論文

滅菌指標菌のガンマ線および電子線での感受性の比較

伊藤 均; 田村 直幸

防菌防黴, 13(7), p.299 - 305, 1985/00

本研究では滅菌指標菌の$$gamma$$線及び電子線に対する感受性を比較し滅菌線量評価の検討を行った。Bacillus pumilus E601 株を燐酸緩衝液に懸濁し、好気的条件下で$$gamma$$線を照射するとD$$_{1}$$$$_{0}$$値は0.16Mradとなり、窒素ガス飽和下では0.33Mradとなった。また、濾紙乾燥下でもD$$_{1}$$$$_{0}$$値は0.16Mradとなり、乾燥血清ペースト中では0.41Mradとなった。Streptococcus faecium A$$_{2}$$l 株を血清ペースト中に乾燥した場合にはD$$_{1}$$$$_{0}$$値は0.28~0.35Mradとなり、乾燥度が高いほど抵抗性が増加した。電子線を2MeV及び3MeVのエネルギーで照射した場合のB.pumilus の乾燥濾紙片の生存曲線は小さな肩を有するシグモイド型となり、D$$_{1}$$$$_{0}$$値は0.16Mradとなった。また、2MeVのエネルギーでプラスチック板の厚さ約0.6cmまで有効に滅菌でき、3MeVのエネルギーでは1.25cmまで有効に滅菌できた。St.faeciumも電子線で抵抗性が若干増加した。

論文

微生物汚染とその障害防止対策としての放射線照射

飯塚 廣*; 渡辺 宏

防菌防黴, 11(5), p.247 - 253, 1983/00

放射線殺菌は他の従来の方法にはない特徴といくつかの利点を持っている。その利点を生かして医療器具の殺菌や無菌動物用飼料の殺菌などがすでに実用化されているが、まだ十分に活用されているとはいいがたい。そこで、日本防菌防黴学会の創立10周年記念特集号の中で、放射線による殺菌作用の機構と、これまですでに実用化されている医療分野や食品照射分野以外への放射線殺菌の応用の可能性、およびその研究開発状況などについて解説した。

論文

放射線照射によるウインナーソーセージの貯蔵とミクロフローラ

伊藤 均

防菌防黴, 6(2), p.69 - 75, 1978/02

わが国においてウインナーソーセージ(以下VSと略す)は肉加工品の中で生産量の多い食品である。しかし、保存性が劣るため長期保存のための研究が検討されてきている。ここでは著者らが行なってきた放射線照射による貯蔵効果等について解説することにする。VSのネト発生は10$$^{circ}$$Cでは製造後2~4日で発生する。市販品は保存料が添加してあるためネト原因菌は主に乳酸菌と酵母菌である。ところが、保存料無添加VSにはそのほかMicyococusやBacillus,MA菌、Flarobacteuium,Enterobacteaia類も増殖してくる。放射線を300~500krad照射するとMA菌と酵母菌が主に発生してくるがネト発生を1週間近く遅らせることができる。さらに酸素透過度の少ない包装フィルムで窒素ガス置換包装すればさらにネト発生を抑制できる。食味変化は500krad以下では無視できる程度である。

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