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須山 賢也
核データニュース(インターネット), (140), p.13 - 19, 2025/02
核反応の実測データのデータベースEXFOR(Exchange Format)に関するワークショップを2024年11月に開催したので、その概要と成果を報告する。
多田 健一; 川瀬 頌一郎*
核データニュース(インターネット), (140), p.26 - 46, 2025/02
2024年11月11日15日にウィーンのIAEA本部にて開催された、Technical Meeting on Nuclear Data Retrieval, Dissemination, and Data Portals(核データの検索、配布、データポータルに関する技術者会合)について報告する。本技術者会合の目的は、核データの検索、データの公開、データポータルについて議論し、新たな開発と将来の計画を発表することである。本稿では、本会合での発表資料の概要について紹介する。
岩本 修; 岩本 信之; 多田 健一; 片渕 竜也*
核データニュース(インターネット), (139), p.1 - 7, 2024/10
OECD/NEA/NSCが主催するWPEC(Working Party on International Nuclear Data Evaluation Co-operation)の第36回会合、傘下の専門家グループ(EG)及びサブグループ(SG)会合が2024年5月13日から18日にNEA本部とオンラインのハイブリッド形式で開催された。日本からは岩本(修)が現地で参加し、岩本(信之)、多田、片渕がオンラインで参加した。核データの測定や評価及びEGやSGの活動報告、新SGの提案がなされた。これらの概要については報告する。
安部 晋一郎
核データニュース(インターネット), (138), p.24 - 31, 2024/06
近年、ミューオンの応用研究が様々な分野で活発に進められており、ミューオン核データの整備も検討されている。放射線挙動解析コードPHITSには負ミューオン原子核捕獲反応モデルが搭載されているが、二次軽粒子生成を過小評価する課題があった。本研究では、PHITSの負ミューオン原子核捕獲反応モデルの改良として、JQMDモデルに表面合体モデル(SCM)を適用するとともに、励起関数にメソン交換流(MEC)の成分を考慮することで、高エネルギー核子放出および軽複合粒子放出の過小評価を改善した。また改良したモデルを用いてソフトエラーシミュレーションを行った結果、メモリアレイ周辺で負ミューオンが停止するような条件ではモデルの改良によってSEUイベント断面積が1050%程度増加することを明らかにした。
深堀 智生
核データニュース(インターネット), (137), p.1 - 10, 2024/02
EC/共同研究センターの依頼により、IAEA第67回総会で同時開催されるEU主催サイドイベント「未来の原子力ソリューションに最適な核データを提供する:課題と機会」にパネリストとして出席した。日本における核データ活動に係る展望について発表し、核データ活動の持続性及び活性化について議論した。また、本サイドイベントの円卓議論を踏まえて、核データセクションにおいて主にパネラによる会合を持ち、今後の対応について検討した。本稿では、サイドイベント及びその後のフォロー会合について報告し、筆者の考えるこれらの会合の背景等について議論したい。
岩元 洋介
核データニュース(インターネット), (137), p.54 - 61, 2024/02
2023年度の核データ研究会とPHITS研究会の合同研究会が、2023年11月1517日に東海村産業・情報プラザ「アイヴィル」で開催された。核データ研究会は、JENDL-1の発表の翌年1978年に当時の日本原子力研究所およびシグマ研究委員会の主催での開催に端を発する。2006年より日本原子力学会核データ部会の主催となり、JAEA、国内の大学、および他研究機関が年度毎に交代して開催する形式になっている。今年度は、原子力基礎工学研究センターが主体、著者が委員長として受け持つことになった。新たな取り組みとして、核データを基盤とするPHITSの研究会と合同開催を行うことにした。PHITS研究会は、例年PHITSユーザーと開発者が一同に集まり、PHITSを用いた放射線遮蔽・医療・宇宙分野等の応用研究に関する発表が行われる。相互の研究交流により、新たな研究視点が得られる良い機会となることを期待し、本合同研究会を企画した。研究会は、核データに関する講演14件、PHITSに関する講演12件、ポスター発表25件から構成された。本レポートでは、主に核データ研究会における講演について紹介する。
岩本 修; 岩本 信之; 木村 敦; 多田 健一; 横山 賢治
核データニュース(インターネット), (136), 6 Pages, 2023/10
OECD/NEA/NSC主催のWPEC(Working Party on International Nuclear Data Evaluation Co-operation)の本会合及び関連するサブグループ(SG)、専門家グループ(EG)会合が、2023年5月15日5月17日の日程で、NEA本部とWebでのハイブリッド形式によって実施された。日本からは2名(岩本(修)、多田)が対面で、その他がオンラインで参加した。日本を含め、米国や欧州、中国、IAEA、NEAから出席があり、対面でのWPEC本会合への参加は30名程度であった。以下に、核データ測定、評価及びEG、SGの活動状況について報告する。
岩元 洋介
核データニュース(インターネット), (136), p.7 - 13, 2023/10
原子炉、核融合及び加速器施設の構造材の照射損傷量の指標として、NRTモデル(Norgett, Robinson, Torrens model)で導出される原子あたりの弾き出し数(dpa: displacement per atom)が用いられる。一方、2018年にNordlundらから、分子動力学計算により導出された格子間原子と空孔からなる欠陥の非熱的な再結合補正(arc: athermal recombination correction)の研究成果が報告された。そこで著者らは、あらゆる放射線施設の材料の照射損傷量評価(NRT-dpaとarc-dpa)を可能にするため、粒子・重イオン輸送計算コードPHITSと核データライブラリJENDLを用いた、広いエネルギー範囲(eVTeV)の中性子、陽子、重イオン照射に対応する材料の照射損傷計算手法を開発した。また、計算手法の検証のため、極低温の照射装置を開発し、陽子照射に対するdpaに関連する弾き出し損傷断面積の測定を実施した。本成果について、2023年度日本原子力学会核データ部会と材料部会の合同企画セッションにおいて発表を行った。本レポートは発表内容について紹介を行う。
深堀 智生
核データニュース(インターネット), (135), p.19 - 25, 2023/06
設立当初、シグマ委員会は、表裏一体である日本原子力学会(原子力学会)シグマ特別専門委員会と日本原子力研究所(原研)シグマ研究委員会から成り立っていた。「委員会」の語感から感じられる「検討の場」というよりは核データの調査・評価・編集等の実際の作業(測定も加えて「核データ活動」と称する)を行っている点が独創的と言える。現在では、原子力学会のシグマ調査専門委員会と原子力機構のJENDL委員会は個別に活動しており、核データファイル作成の実作業はJENDL委員会が継承している。シグマ委員会の60周年にあたり、その歩みを概観し、参考文献に示された今までのシグマ委員会の歴史的な記述をレビューした。
多田 健一
核データニュース(インターネット), (135), p.1 - 10, 2023/06
2022年11月29日から12月2日の日程でIAEAが主催したTechnical Meeting on Nuclear Data Processing (核データ処理に関する技術者会合)についての会議の概要を国内の核データ関係者に向けて紹介するものである。本会議では各機関で開発中の核データ処理コードの開発状況や、核データ処理コード間の処理結果などについて報告があった。本稿では、これらの報告内容について詳しく説明する。
岩本 修
核データニュース(インターネット), (134), p.32 - 33, 2023/02
日本原子力学会シグマ委員会の60周年にあたり、JENDLを中心とする核データの研究開発について思うところを述べた。シグマ委員会の歴史は日本の核データ活動の歴史と重なり、その集大成であるJENDLもこの長い活動の結晶と言える。2021年末に公開したJENDL-5はこれまでの知見が集約されると共に、多くのデータに対して最新の測定データやこれまで培われてきた理論的な知見が反映されている。しかしながら、課題も存在し今後も地道な研究開発が必要となる。重要なインフラの一つとしての核データの発展に期待する。
小浦 寛之
核データニュース(インターネット), (134), p.82 - 96, 2023/02
2022年10月24-28日にオーストラリア国立大学(Australian National University、キャンベラ)にて技術会合「第24回核構造・崩壊データ評価者ネットワーク会議(24th Technical Meeting of the International Network of Nuclear Structure and Decay Data Evaluators)」が開催された。これは評価済み核構造ファイル(Evaluated Nuclear Structure Data File: ENSDF)の評価者(evaluator)の情報交換と、今後の活動について議論する技術会合である。今回、日本の評価者代表として参加し、日本の活動を報告するとともに、各国の活動状況について情報を収集した。
深堀 智生
核データニュース(インターネット), (134), p.34 - 45, 2023/02
日本原子力学会シグマ委員会の創立60周年にあたり、今後の活動の参考になるように歴史を記録して残すことを試みる。
河内山 真美
核データニュース(インターネット), (133), p.76 - 81, 2022/10
日本原子力学会2022年秋の大会での「シグマ」調査専門委員会と核データ部会の合同セッションにおける発表の概要を「核データニュース」誌に寄稿した。原子力機構では、研究施設等廃棄物の埋設処分に必要な研究炉の解体廃棄物の計算による放射能インベントリの評価手法を検討している。近年、JENDL-4.0及びJENDL/AD-2017などを基に作成したライブラリを導入して放射能評価計算を実施しており、その検討状況について紹介する。また、計算で得られた結果から、埋設事業に必要な埋設処分区分の判定や重要核種の選定の評価を行う方法について紹介した。
小浦 寛之
核データニュース(インターネット), (133), p.44 - 48, 2022/10
2022年7月に米国サクラメントで開催された第15回科学と技術のための核データ国際会議(ND2022)の宇宙核物理(現地時間7月26日(火)9時30分、日本時間7月27日(水)1時30分開始)について報告を行った。全部で4講演あり、スイスPSIのNadine Mariel Chieraは長寿命の放射性核種を測定する研究を紹介し、天体における元素合成のうちs過程と呼ばれる元素合成に関わるSm-146, Gd-148, Dy-154の高精度測定について、PSIの測定システムERAWASTの紹介とともに報告した。同じくPSIのRugard DresslerはMn-53の中性子捕獲断面積測定について、ERAWASTシステムを用いた解析を報告した。英国エジンバラ大学Nikolay SosninはSe-77,78の中性子捕獲断面積についてスイスCERNのn_TOF実験施設を用いた測定について報告した。イタリアLaboratori Nazionali del SudのSimone Amaducciはやはりn_TOFを用いたCe-140の中性子捕獲断面積測定の報告を行った。どれもs過程に関わる実験であり、核データの地道な測定が天体各物類に貢献していることを示す成果であった。
岩本 信之
核データニュース(インターネット), (133), p.55 - 62, 2022/10
JENDL-5に収録された放射化断面積データは、中性子サブライブラリの派生データの一つで、794核種に対して基底状態やアイソマー状態の生成断面積を収録している。断面積は最大入射エネルギー20MeVでENDF-6フォーマットにより個別の反応チャンネルごとに整備された。本稿では、放射化断面積データの概要、JENDL-5崩壊データサブライブラリとの関係について説明する。
小浦 寛之
核データニュース(インターネット), (133), p.49 - 54, 2022/10
2022年7月に米国サクラメントで開催された第15回科学と技術のための核データ国際会議(ND2022)の「教育とアウトリーチ」セッション(7月25日(月)12時45分、日本時間7月26日4時45分開始)について報告を行った。マドリード工科大学のOscar Cabellosの「欧州連合における核データ教育」、筆者による「日本における核図表の教育普及活動」、米国エアロスペースコープのCatherine Romanoによる「米国の核データワーキンググループNDWGの活動」について講演が行われた。欧州では原子力に関するオンライン、オフラインのトレーニングプログラムについて紹介され、日本では紙版核図表の配布や3次元ブロック核図表の作成、およびクラウドファンディングを用いた高校への核図表配布、そしてそれらを用いた出張講演について紹介され、米国では核データに関するプロジェクトの推進および予算手当についての仕組みについて紹介された。
中山 梓介
核データニュース(インターネット), (133), p.88 - 99, 2022/10
第54回(2021年度)日本原子力学会賞論文賞の受賞対象となった論文の内容を紹介した。重陽子加速器を用いた中性子源の利用が様々な分野で提案されているが、その設計研究に適用できるだけの精度良い重陽子核反応データベースは、世界的に見ても整備されていない。この現状を受け、中性子源において重陽子ビーム照射標的の候補となる軽核(Li,
Be,
C)に対する重陽子核反応データベースJENDL/DEU-2020を開発した。核反応データの評価には、これまでに開発してきた重陽子核反応用計算コードDEURACSにさらに改良を加えたものを使用した。また、データベースの精度検証のため、標的核種や入射重陽子エネルギーを変えた様々な条件において、粒子輸送計算コードを用いたシミュレーションを実施し、実験データとの比較を行った。その結果、JENDL/DEU-2020を用いることで、他の核反応データベースや輸送計算コードに内蔵された核反応モデルを用いた場合よりも、幅広い条件において実験データの予測精度が大幅に向上することが分かった。
奥村 啓介
核データニュース(インターネット), (133), p.63 - 67, 2022/10
近年の評価済み核データを用いた原子炉廃止措置のための放射化計算における課題解決に向けて、以下を提言した。(1)微量不純物データの整備、(2)新しい放射化計算コードとデータライブラリの開発、(3)放射化感度解析、(4)放射化計算用データ・コードのV&V手法の確立
岩本 修; 岩本 信之; 木村 敦; 多田 健一; 菅原 隆徳; 横山 賢治
核データニュース(インターネット), (133), p.1 - 6, 2022/10
OECD/NEA/NSC主催のWPEC(Working Party on International Nuclear Data Evaluation Co-operation)の本会合及び関連するサブグループ(SG),専門家グループ(EG)会合が、2022年5月10日5月13日の日程で、パリのOECDカンファレンスセンターとWebでのハイブリッド形式によって実施された。WPEC本会合については、日本からの5名(岩本(修), 岩本(信), 木村, 多田, 東京工業大学・片渕氏)を含め、米国や欧州, 中国, IAEA, NEAから40名近い参加があった。アジアからの参加者はすべてオンラインであったが、米国からは現地での参加が多数あった。横山と菅原はSG-46会合へ参加した。本会合の概要を報告する。