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論文

Visual analysis of geospatial multivariate data for investigating radioactive deposition processes

高橋 成雄*; 櫻井 大督*; 佐々木 美雪; 宮村 浩子; 眞田 幸尚

Visual Computer, 37(12), p.3039 - 3050, 2021/12

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Computer Science, Software Engineering)

2011年の福島原子力発電所事故は、大気汚染の可能性に対するエアロゾル対策を提案する上で、放射性物質の沈着プロセスの重要性に対する認識を高めた。しかし、複雑な地形における放射性物質の沈着プロセスを特定することは困難な場合がある。本論文では、地形データとの視覚的相互作用を利用して、放射性堆積プロセスを特定するためのアプリケーション研究成果を紹介する。本アプリケーションは、空間位置と空間線量率との対応を、関連する属性とともに視覚的に調査し、ペアワイズ属性の散布図を構成することによって、散布図上に地形領域を投影し、属性の特定のパターンをインタラクティブに見つけることがでる。本研究では、事故後の福島原子力発電所周辺の取得した空間線量率分布データに対して、アプリケーションの適用を実施した。本論文の可視化技術は、異なる堆積プロセスに由来する汚染領域を明確に区別し、堆積プロセスの解明に役立つ。

論文

Interactive visualization for singular fibers of functions $$f$$:$$R^{3}$$ $$rightarrow$$ $$R^{2}$$

櫻井 大督; 佐伯 修*; Carr, H.*; Wu, H.-Y.*; 山本 卓宏*; Duke, D.*; 高橋 成雄*

IEEE Transactions on Visualization and Computer Graphics, 22(1), p.945 - 954, 2016/01

 被引用回数:6 パーセンタイル:45.25(Computer Science, Software Engineering)

単変量のトポロジーは、Morse理論の形をとって、科学技術現場でデータを解析及び可視化するための計算ツールを提供してきた。等値線間の接続性が変化する様子は、等値線を1点に縮約することで、Reebグラフとして表現できる。多変量データについては、等値線はファイバー(値域の点の逆像)に一般化され、そのためこの分野はファイバートポロジーとして知られている。しかしながら、ファイバートポロジーはMorse理論に比べれば未開拓の状態にあり、また現在の研究は人の手による可視化に頼っている。そのため本稿では、多変量関数$$f$$:$$R^{3}$$ $$rightarrow$$ $$R^{2}$$に含まれるファイバーの特異性を可視化するインターフェイスを紹介する。本インターフェイスはファイバートポロジーでの伝統的可視化作業に則っているが、Reebグラフを拡張したReeb空間に基づく3次元ビューをも新規に導入している。本インターフェイスの妥当性を評価するために、我々はいくつかのケースで検討し、支援可能かどうか検証を進めている。本発表では数学分野での利用を想定し、そのワークフローを支援できるかどうか、当該分野の専門の数学者と、経験の浅い数学者とを対象に検証したのでその結果について発表する。

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