Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
嘉悦 勲; 吉田 勝; 大久保 浩; 吉井 文男; 林晃 一郎*
Radiation Physics and Chemistry, 14(3-6), p.737 - 745, 1979/00
筆者らのグループは放射線の特徴を活かして研究開発を行える分野としてガラス相重合を選び、その特徴を基礎的に解明するとともに、これを応用に強く結びつける研究を展開してきた。歪がなく精度のよい有機ガラスの効率的製造プロセス(成形重合)の開発はその一環として行ってきたものであり、このプロセスによって光学用途への素材となる無歪のプラスチック厚板や、大型のフンネルレンズなどを効率的に量産できる技術が可能となりつつある。また有機ガラス材料の欠点を補う技術として耐磨耗性や防曇性のコーティング材料を放射線を利用して開発した。こうした透明プラスチック材料分野での成形(注形)・被覆プロセスへの放射線利用について得られたこれまでの研究成果をとりまとめ、考察と展望を行う。
嘉悦 勲
化学と工業, 31(9), p.727 - 729, 1978/00
防曇性コーティングについて現状と展望の解説を行ったものである。これまで、界面活性剤や撥水剤タイプの液体皮膜を作る方法が知られていたが効果の持続性がなかった。樹脂皮膜の形成がこれに代わって研究されたが、ハイドロンなどの例にみられるように実用化の域に達していない。防曇コーティングで最大の問題点は、防曇性を与えることでなく、防曇性と他の性質たとえば特に耐摩耗性を両立させることである。防曇性自体は容易に付与することができるが、親水性によって防曇機能を出す場合、防曇性が大きくなるほど耐摩耗性特に吸水時のそれは低下する。原研の開発したコーティングはこの点に関して現存するものの中で最善のバランスを有するものであるが、実用化には尚一歩の改良が要求されている。防曇コーティングへの潜在的なニーズは非常に大きいとみられ、原研の発表を機に顕在化しつつある。