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河口 宗道; 斉藤 淳一; 大道 博行*; 末元 徹*
UVSOR-47, P. 85, 2020/08
本研究は、真空紫外光が金属ナトリウムを透過する現象を理論的に解明するために、UVSORを利用して正確なスペクトルを取得するのが目的である。CaF窓の透過率を測定することでUVSORによる光学特性の測定結果の妥当性を確認した。しかしながら真空紫外光によるナトリウムの透過現象は確認できていないので今後ナトリウム試料を改良して測定を行う。
河口 宗道; 斉藤 淳一; 大道 博行*; 末元 徹*
UVSOR-46, P. 89, 2019/08
本研究は、真空紫外光が金属ナトリウムを透過する現象を理論的に解明するために、UVSORを利用して正確なスペクトルを取得するのが目的である。特別な容器を設計製作することにより、ナトリウム試料は測定時においても金属光沢を維持していることを確認した。UVSORの測定の結果から、MgF窓に真空紫外光を透過しにくい層が出来てしまった可能性が示されたので、今後解決して再測定を行う計画である。
板倉 隆二*; 熊田 高之; 中野 元善*; 赤木 浩*
High Power Laser Science and Engineering, 4, p.e18_1 - e18_5, 2016/06
被引用回数:4 パーセンタイル:23.37(Optics)周波数分解オプティカルゲート法(FROG)による真空紫外光の波形測定法を確立しその解析アルゴリズムを確立させた。高強度フェムト秒レーザー照射によって石英試料表面に生じたプラズマによりVUV反射率は急激な増大を示す。その反射VUV光の時間分解反射スペクトルを測定することによりVUV光の波形を決定することができる。
板倉 隆二; 熊田 高之; 中野 元善*; 赤木 浩
Optics Express (Internet), 23(9), p.10914 - 10924, 2015/05
被引用回数:17 パーセンタイル:64.64(Optics)強レーザー場によって励起された石英の時間分解反射分光に基づいた真空紫外パルス計測法を提案し、実証している。プラズマミラーを超高速スイッチとして用いて、周波数分解光ゲート測定が可能である。主成分一般化射影アルゴリズムを改良して、真空紫外波形の再構築を行うことができた。同時にプラズマミラー反射率の時間依存性も再構築可能である。
小池 雅人; 佐野 一雄*
第5版実験化学講座10; 物質の構造2,分光(下), 10, p.106 - 153, 2005/08
現代の若い世代に実際に役立つ「真空分光器」,「レイトレーシング」の知識を、参考文献を読まないでも一通りの理解が得られるように解説する。また、隣接する諸科学の専門家としての素養がある人々が読んで理解でき、分光実験が始められるような手引きとなるような内容を記述する。 内容の概略は「回折格子の基礎」,「回折格子の性質」,「収差論」,「回折効率」,「分光器の基礎」,「真空紫外平面回折格子分光器」,「真空紫外凹面回折格子分光器」,「軟X線平面回折格子分光器」,「軟X線凹面回折格子分光器」,「放射光分光ビームライン」,「光線追跡の基礎」,「光線追跡の応用」,「解析的設計法」,「ハイブリッド設計法」等である。
中川 和道*; 金子 房恵*; 大田 佳実*; 田中 真人*; 北田 朋*; 安居院 あかね; 藤井 健太郎; 横谷 明徳; 渡辺 一寿*; 山田 亨*
Journal of Electron Spectroscopy and Related Phenomena, 144-147, p.271 - 273, 2005/06
被引用回数:13 パーセンタイル:49.65(Spectroscopy)円偏光と物質の相互作用の研究は、シンクロトロン放射の発展によって新たな発展の時期を迎えている。アミノ酸は鏡像体が容易に入手可能でありそれらが互いに反対の符号の円二色性を示すはずであるので、実験的にも理論的にも手堅い研究を可能にする研究素材である。われわれは、アミノ酸蒸着膜を試料として産総研TERASではVUV領域で、SPring-8では窒素・酸素K殻領域で円二色性測定を試み、SPring-8では、軟X線領域での円二色性検出に初めて成功した。産総研NIJI-2では固相で初めて不斉分解反応の検出に成功した。
金子 房恵*; 田中 真人*; 成田 悟*; 北田 朋*; 松井 貴弘*; 中川 和道*; 安居院 あかね; 藤井 健太郎; 横谷 明徳
Journal of Electron Spectroscopy and Related Phenomena, 144-147, p.291 - 294, 2005/06
被引用回数:19 パーセンタイル:63.84(Spectroscopy)宇宙空間など固相アミノ酸に紫外線や軟X線が照射された場合アミノ酸がたんぱく質へと化学進化するかどうか調べるためグリシン及びフェニルアラニン薄膜に軟X線を照射した。軟X線照射によりグリシン二量体,フェニルアラニン二量体が生成することがわかった。また、グリシン薄膜に860eVの軟X線を照射した場合でも同様に二量体が生成された。
海老沢 克之*; 安東 俊郎; A.E.Costley*; G.Janeschitz*; E.Martin*; 杉江 達夫
Review of Scientific Instruments, 70(1), p.328 - 331, 1999/01
被引用回数:2 パーセンタイル:27.38(Instruments & Instrumentation)ITERのダイバータ領域においては、Ne,Ar,DT燃料による100MW級の放射損失が生じる。放射スペクトルを観測して発光粒子の同定、粒子束の算出、放射位置の測定を行うことは、ダイバータの運転制御上重要である。真空紫外波長の分光からは原子の再結合、荷電交換に基づく放射損失の知見も得ることが可能なので、同波長向け計測装置の実現性を検討した。排気ポートからダイバータプラズマを直接観測する方法として、ダイバータカセット間の約10mmの間隙を利用してダイバータ板上半分とプラズマX点までを測定することとした。検出器をクライオスタット外部に置く案では、真空領域の延長を最少限にして二重壁で囲んだ。検出器は直入射回折格子とイメージセンサで小型化を図った。クライオスタット内部に置く場合は、検出器用磁気遮蔽体のほかの機器への影響、中性子、線遮蔽体の取り合いを検討し、従来と比較した。
海老沢 克之*; 安東 俊郎; A.Costley*; G.Janeschitz*; E.Martin*; 杉江 達夫
Diagnostics for Experimental Thermonuclear Fusion Reactors,2, p.337 - 343, 1998/00
ITERのダイバータプラズマは電子温度、密度が200-500eV、10/m
にも及ぶので、燃料及び不純物原子からの発光スペクトルは真空紫外領域まで広がる。この領域の放射スペクトルを測定して発光粒子の同定、粒子束の算定、放射位置の計測を行うことは、ダイバータの運転制御上重要である。本発表においては、ダイバータ交換ポートからダイバータプラズマを観測する装置の実現性を検討した結果を述べる。ダイバータカセット間の間隙からプラズマX点とダイバータ板上半分を測定するこの配置案は、隣接する可視光分光計測と組合せることにより、絶対較正が可能となる利点がある。また斜め入射ミラーとイメージセンサを一体化してカセット交換用レールの上に設置し、搬入、据付を容易にしている。光学機器、磁気しゃへい体の影響、ほかの機器との取り合いについても検討した。
小池 雅人
Vacuum Ultraviolet Spectroscopy II, 32, p.1 - 20, 1998/00
直入射真空紫外線分光器とこれを用いた放射光ビームラインについて概説する。内容は1.1球面回折格子分光器、1.1.1瀬谷-波岡型分光器、1.1.2Wadsworth型分光器、1.1.3Eagle型分光器、1.1.4高分解能アンジュレータビームライン、1.1.5偏向電磁石高分解能分光器/分光計ビームライン、1.2平面回折格子分光器である。出版元はAcademic Press社である。この本は約30年前に出版されたSamson著「Vacuum Ultraviolet Spectroscopy」の改訂版に当たるもので、光源、回折格子等の最近の進歩を取り入れ、斯界におけるハンドブック的な内容を旨としている。
横谷 明徳; 小林 克己*; 宇佐美 徳子*; 山田 裕子*; 檜枝 光太郎*; 石坂 昭三*
真空紫外線(50nm以上)による核酸損傷誘発機構の総合的研究, p.56 - 59, 1992/03
本研究は、真空紫外線(VUV)領域でのアマノ酸の分解過程を調べることを目的とした。イオウを含むアミノ酸に、60nm(20.7eV)と120nm(10.3eV)の単色化したシンクロトロン放射を真空中で照射し、分解生成物をHPLCで分離・同定した。得られた結果は、2.5KeVの軟X線領域の結果と比較・検討された。真空紫外線照射により12種の生成物が観測され、その生成物分布は二つの波長で異なった。真空紫外領域では、フォトン吸収に続く主要なインベントが、励起から電離へ移行すると考えられる。生成物分布の波長依存性は、この移行を反映している可能性が高い、また2.5KeVの単食X線照射による生成物の分布は、60nmのそれとほぼ同じであったことから、60nmでは、アミノ酸の分解に寄与する主要なイベントが、電離である可能性が示された。
北谷 文人; 植田 憲一*
PNC TJ8627 91-001, 376 Pages, 1991/03
自由電子レーザー(FEL)用の光共振器の特質を考慮した高耐力ミラーを開発するための基礎的研究として、レーザー用光学素子の品質測定法の開発とその応用を本研究の目的とした。また、FELの開発状況を調査するとともに、新しいFELの応用分野を提案した。代表的な成果を以下に挙げる。1)光音響法により、光学薄膜内部の多光子吸収、レーザー損傷を高感度に計測した。2)波長掃引2次元反射率分布計測法を開発し、光学薄膜の膜厚不均一性の測定感度を飛躍的に高めた。3)電子ビーム励起イオンエキシマの理論、実験的な研究を推進し、真空紫外のエキシマ発光を観測した。4)海外のFEL研究動向を調査した。5)FEL研究会を電通大で開催し、国内の研究状況を把握した。
高島 教一郎; 加藤 金治
分析化学, 39, p.533 - 538, 1990/00
紫外・可視領域のスペクトル線を用いて、ICP-AESでZr中のSn及びAlの直接定量を試みると、Snでは感度が不足し、AlではZrやOHバンドの著しい分光干渉を受ける。そこで、真空紫外領域のスペクトル線を用いてこれらの元素を直接定量する方法を検討した。発光スペクトル線には共に最高感度のSnII189.99及びAlII167.08nm線を用いた。四種類のICP分析装置を用いてBEC、検出限界などを比較し、最高装置を選定した。検量にはマトリックスマッチング検量線法を用いた。特に、Alの定量ではFeの近接線の影響を評価して、補正検量線を作成した。本法をJAERI及びNBSのZr及びZr合金標準試料に適用し、14~221ppmのSn及び21~71ppmのAlをそれぞれ相対標準偏差18.4~6.1及び2.8~0.8%の精度で感度よく良好に定量できた。
久保 博孝; 逆井 章; 西野 信博*; 小出 芳彦; 赤岡 伸雄*; 原 誠*; 千葉 真一; 杉江 達夫; 竹内 浩; 横溝 英明; et al.
Photon Factory Activity Report, P. 277, 1989/00
直入射分光器の絶対感度較正を、高エネルギー物理研究所Photon Factoryのシンクロトロン輻射を用いて、350-1250の波長範囲で行った。較正した分光器は、AlにMgF
をオーバー・コートした回折格子(曲率半径0.4m、2400本/mm、ブレーズ角6.9゜)と多チャンネル・ディテクターにより構成されている。シンクロトロン輻射を、瀬谷・波岡型分光器で単色光にし、入射光の絶対強度はNational Institute of Standards and Technology(USA)で感度較正されたフォト・ダイオートで測定した。較正結果に含まれる誤差は、13-35%と評価され、これは通常の輝線を用いた方法より高精度であり、JT-60トカマクの不純物挙動診断に要求される精度を十分に満たす。
逆井 章; 小出 芳彦; 久保 博孝; 杉江 達夫; 赤岡 伸雄*; 西野 信博*; 竹内 浩
核融合研究, 59(SPECIAL ISSUE), p.169 - 188, 1988/00
JT-60のイオン温度計測のために製作し稼動しているイオン温度測定用分光システムについて、計測装置として性能、現在までの主要成果等を中心に記述した。本論文は以下の各節から構成される。序言、1)直入射型真空紫外分光器、1.1)概要、1.2)原理と方法、1.3)実験結果例、2)結晶分光器、2.1)概要、2.2)原理と方法、2.3)実験結果、3)ビーム分光用可視分光器、3.1)概要、3.2)設計内容、4)まとめ。
板倉 隆二; 熊田 高之; 中野 元善*; 赤木 浩
no journal, ,
強レーザーパルスを固体に照射すると多くの電子が励起し、自由に動くようになる。固体中の電子密度が閾密度を超えると励起固体はプラズマミラーとして高反射率を持つようになる。電子励起ダイナミクスをモニターするため、真空紫外領域の時間分解反射率分光器を開発した。周波数分解ゲート法を用いて、真空紫外パルスの時間波形とともに、高強度近赤外パルスを照射された石英の時間分解反射率も得ることができる。
星野 正光*; 藤田 泰生*; 宮崎 康典; 鈴木 善一*; 足立 純一*
no journal, ,
本研究では、気相で光電子分光実験を行うための固体試料用加熱ノズルを開発し、尿素分子に対する真空紫外光電子分光実験を行った。今回測定された光電子スペクトルと比較するため、Gaussian09を用いたSAC-CI general-R法による孤立尿素分子の垂直イオン化エネルギーの計算と、CMS-X法による非対称パラメータ
(E)の計算を行い、実験値をよく再現する結果を得た。医療分野で求められる尿素分子の広範囲な波長領域での電子状態に関する分光研究としてまとめた成果を報告する。
板倉 隆二; 熊田 高之; 中野 元善*; 赤木 浩
no journal, ,
本研究は、高強度フェムト秒レーザーパルスによって生成されたプラズマミラーがVUV領域において超高速光スイッチとして利用できることを示し、VUVパルスの周波数分解光ゲート(FROG)測定が可能であることを実証した。同時に、レーザープラズマ生成の追跡も可能であり、新しい超高速計測法として期待される。
長弘 陽*; 藤田 泰生*; 宮崎 康典; 足立 純一*; 星野 正光*
no journal, ,
近年、高エネルギーの電離放射線による細胞損傷機構を原子分子レベルで解明する試みが行われている。その1つとして生体構成分子に対する電離放射線の直接エネルギー付与があり、二次電子を生成する電離過程や放出電子の衝突過程など、電子・分子が対象となる後続過程が注目されている。本研究では、腎臓で生成される生体分子の1つ、尿素を標的とした高分解能真空紫外光電子分光実験を行い、高精度量子化学計算による電離エネルギーの見積りと帰属を行った。
星野 正光*; 藤田 泰正*; 宮崎 康典; 鈴木 善一*; 足立 純一*
no journal, ,
近年、光学機器の進歩や少量での精密分析が可能となっている医療分野では、腎機能の指標として広く利用される尿素の新しい検出方法が求められている。本研究では、尿素の詳細な分光学データを取得するため、加熱気化により真空導入する加熱ノズルを用いて、固体粉末試料である尿素分子の真空紫外光電子分光実験を行った。得られた光電子スペクトルと量子化学計算、特にSAC-CI general-R法による孤立尿素分子の垂直イオン化エネルギーを比較することで、電子構造を帰属した。さらに、CMS-X法による非対称パラメータの計算を行い、光電子スペクトルの電離状態と非対称パラメータの入射光エネルギーに依存性があることを明らかにした。今後、非対称性パラメータの生じる要因を考察するとともに、医療現場で使用可能なデータとしてとりまとめるものである。