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野村 拓司; 五十嵐 潤一*
Journal of the Physical Society of Japan, 73(7), p.1677 - 1680, 2004/07
被引用回数:26 パーセンタイル:73.56(Physics, Multidisciplinary)擬1次元銅酸化物におけるCu1-4共鳴吸収に伴う非弾性X線散乱を理論的に解析した。おもにスペクトル形状の強い運動量変化依存性に焦点を当てて議論を行った。反強磁性的基底状態を平均場近似で記述し、そこからの電子励起を乱雑位相近似で扱った。電子相関を摂動的に考慮することにより、実験結果と半定量的に一致したスペクトルの運動量変化依存性が得られることを示した。
奥 達雄*; 石原 正博
Nuclear Engineering and Design, 227(2), p.209 - 217, 2004/01
被引用回数:32 パーセンタイル:87.07(Nuclear Science & Technology)黒鉛材料の寿命と黒鉛構造物の寿命はそれぞれ異なる観点から論じられ、しばしば材料研究者や設計者に混同されることがある。黒鉛材料の寿命は、照射による寸法収縮が初期値に戻る照射量を材料の寿命と考えている。一方、黒鉛構造物の寿命は、構造物に生じる発生応力が許容応力に達した照射量を構造物の寿命と考えている。そこで、HTTR黒鉛ブロックを一例として、黒鉛ブロックの発生応力から評価される構造物の寿命と照射誘起寸法変化から評価される材料の寿命についての比較検討を行った。その結果、黒鉛構造物の寿命は、発生応力と許容応力の関係からの制限及び照射誘起寸法変化の両者の短い方によって定義すべきことを明らかとした。
茅野 政道; 山澤 弘実; 飯田 孝夫*
Health Physics, 70(1), p.47 - 54, 1996/01
被引用回数:3 パーセンタイル:32.65(Environmental Sciences)大気境界層内でのラドンの移行についての一次元数値モデルを開発した。モデルは、乱流クロージャーモデルを含む流体力学モデルと、ラドンの拡散モデルから成る。前者は後者に、境界層内でのラドンの鉛直混合に影響を与える乱流状態を入力するためのものである。計算結果を、弱風で強い日射を含む晴天時や強風の曇天日等の種々の気象状態でのラドン濃度測定値と比較し、モデルが、ラドン濃度の典型的日変化をよく再現できることを示した。
G.R.Noghrehkar*; 川路 正裕*; A.M.C.Chan*; 中村 秀夫; 久木田 豊
J. Fluids Eng., 117, p.1 - 9, 1995/03
Furuya&Maekawaらの1次元2相流ポンプモデルを改良し、カナダのオンタリオハイドロ社で実施した実機ポンプ及び小型ポンプを用いた高温高圧の水/蒸気二相流試験結果につき、解析を行った。モデルの改良は、二相流時の解析安定性を向上する為、インペラ内での蒸発/凝縮率の予測項に含まれる仮想質量の気相密度を液相密度に換えることにより行った。LOCA時等に生じる二相流中でのポンプ水頭は、サクションボイド率がある値を越えると急速に劣化するが、実験では、実機ポンプは小型ポンプに比べ、高ボイド率で劣化が生じることが観察された。この、水頭劣化に対するポンプサイズの影響を、改良ポンプモデルを用いたパラメータ計算により調べ、大型のインペラ内では、気泡流からチャーン流への流動様式遷移がより大きなボイド率で生じると仮定することにより、劣化を生じるボイド率変化をよく予測できることがわかった。
森 貴正; 佐々木 誠*; 中川 正幸
JAERI-M 87-123, 55 Pages, 1987/08
一次元SnコードANISNの改良版を作成した。本コードは特に、核融合炉のニュートロニクス計算でみられるような強い非等方散乱断面積を持つ物質中での中性子輸送計算において有用である。本コードでは強い非等方散乱を精度良く取り扱うために、従来のルジャンドル展開に代って、多群二重微分型断面積(DDX)を用いている。その結果、散乱後のエネルギーと散乱角の相関が多群近似の範囲で正確に考慮されている。本コードはオリジナル版の持つ機能の他に、DDXライブラリーを用いた輸送計算(固定源問題及び固有値問題)、adjoint計算、及びDDXの縮約の機能を持っている。
平山 俊雄; 安積 正史
JAERI-M 86-023, 65 Pages, 1986/03
トカマクコードのライブラリ・システム化の一環として、汎用的な図形処理ユーティリティを開発した。本ユーティリティルーティンは、図形データを一定の形式で、ファイル出力するプリプロセッサ"GPREP"と、その図形データファイルからデータを読み取り図形出力する"LIBGR"から構成される。"GPREP"により作成されたデータファイルは、書き込み時の情報が無くても読み出すことが出来るようになっており、異なる属性のデータで混然一体となった大量のデータを処理する上で極めて有効である。
竹内 清*; 田中 俊一
JAERI-M 84-214, 77 Pages, 1984/11
1次元平板および球形状において中性子およびガンマ線の輸送計算を行うため、1981年に開発されたPALLAS-PL、SP-Brコードを改良、整備しPALLAS-1D(VII)を新たに作成した。本コードでは中性子、ガンマ線の他、特に中性子の核反応によって生じる2次ガンマ線、あるいは制動輻射線や消滅ガンマ線を含む2次ガンマ線の輸送計算が可能である。本報告書にはPALLAS-1D(VII)コードの理論式、コードの入出力データおよびコード使用に際し必要な情報に加え、種々の遮断計算についての入力例が述べられている。なお、本コードは公開コードとしてRSICに登録される予定である。
畑山 明聖*; 杉原 正芳; 平山 俊雄
JAERI-M 82-147, 25 Pages, 1982/11
トカマク型核融合炉における熱的不安定性に関して、密度摂動、粒子リサイクリング等、密度のダイナミックスの効果を考慮に入れることのできる解析手法を開発した。不安定性の成長率は、イオン密度及び電子・イオン温度に対する1次元輸送方程式を摂動について線形化して得られる固有値方程式を解くことによって計算される。この手法を、イントールスケーリング則の場合に適用し、密度-温度平面上における熱的不安定領域を明らかにした。また、捕捉イオン不安定則の場合、密度主体の熱的不安定性が励起されることが知られているが、ここではこの種の不安定性モードが粒子リサイクリングを考慮するとき完全に安定化されることを示した。さらに、以上の結果を1次元トカマクコードにより摂動の時間変化を直接追跡する方法を用いて確かめた。
竹内 清*; 田中 俊一
JAERI-M 9695, 87 Pages, 1981/09
一次元平板および球形状において中性子の輸送計算を行うために、以前開発されたボルツマン輸送計算コード、PALLAS-PL,SPが改良されPALLAS-PL,SP-Brコードが新たに作成された。後者のコードでは中性子の他にガンマ線の輸送計算、特に中性子の反応によって生じる2次ガンマ線や制動幅射線、消滅ガンマ線を含む2次ガンマ線の輸送計算が可能である。本報告には、PALLAS-PL,SP-Brコードの理論式、コードの入出力データおよびコード使用の際に必要な情報と幾つかの計算例が述べられている。
小山 謹二; 田代 晋吾; 南 多善*; 筒井 恒夫; 出田 隆士; 宮坂 駿一
JAERI-M 6954, 42 Pages, 1977/02
1次元輸送計算コ-ドANISNは、散乱の異方性を高次のルジャンドル展開頃まで扱う事ができ、遮蔽解析に広く使用されている。遮蔽計算への適応性を高め、使い易くするために、ANISNに 1)検出器のレスポンスから反応率の空間分布を計算する。2)中性子およびガンマ線のエネルギー・スペクトルの空間依存性を考慮し、任意の領域の平均断面積を作成する、そして3)エネルギー・スペクトル、反応率の空間分布の作図、などに代表される機能を追加した。この報告は、ANISN-JRのユーザー・マニュアルとして書かれたものであり、種々のオプションを使用するために必要な入力データと、その定義を纏めている。