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東條 隆夫
JAERI-M 82-074, 37 Pages, 1982/07
Nal(Tl)検出器12.318a/0および3.051a/0の標準金属ウラン試料を用いた多重シングル・チャネル・アナライザーによるウラン濃縮度測定を種々なアナライザー・ウインド設定条件で行い、得られた濃縮度ERをGe
線スペクトロメー夕による濃縮度ER
と比較・検討した。濃縮度が7.345,5.638および0.535a/0と測定された試料の濃縮度ER
とER
との差異(ER
-ER
)はそれぞれ-0.001,0.066および-0.009a/0であり、10分間計測時の統計誤差はそれぞれ0.23,0.29および1.9%であった。これらの測定では、185-keV
線(
U)のピーク計数率測定用のウインドは216~210keVに、バックグラウンド計数率測定用のウインドは216~291keVに設定された。この設定条件は、ここで用いた種々の設定条件の中で最も安定で、外部放射線の影響が少ない測定が可能であることが明らかになった。
柴田 薫; 高橋 伸明*; 川北 至信; 松浦 直人*; 富永 大輝*; 山田 武*; 中島 健次; 小林 誠*; 稲村 泰弘
no journal, ,
J-PARCセンター、物質・生命科学実験施設に設置されeVの高エネルギー分解能を実現したSi結晶アナライザー背面反射TOF型分光器DNAにおける広帯域エネルギースペクトル測定のための、パルス整形チョッパーの複数スリットを利用した同時多重入射バンドを用いる測定方法の開発を行った。コミッショニング測定および共用実験での適用例を交えて報告予定である。
柴田 薫; 川北 至信; 松浦 直人*; 富永 大輝*; 山田 武*
no journal, ,
J-PARCセンター物質・生命科学実験施設MLFに設置されている広帯域eV分解能TOF型分光器DNAは、現在大面積のSi111反射結晶アナライザー結晶を設置して
eV高エネルギー分解能で共用実験に供されている。Si111反射結晶アナライザー結晶でカバーする運動量移行範囲はQ=0.08-1.93[1/A]である。更に、高い運動量移行量Qmax=3.8[1/A]まで
eV高エネルギー分解能で測定を可能にするため、Si3111反射結晶アナライザーの開発・テストを実施した。テスト用に設置したSi3111反射結晶アナライザーを用いたコミッショニング測定の結果から、想定された性能が得られていることが明らかになった。講演ではコミッショニング測定結果を交えて発表予定である。
柴田 薫
no journal, ,
シリコン結晶アナライザーは、高エネルギー分解能の中性子非弾性後方散乱分光器の重要な分光デバイスで、その仕様は、分光器のエネルギー分解能とバックグラウンドを決定すると考えられている。エネルギー分解能を低下させることなく高S/N比のスペクトル測定を達成するために、構成するシリコンウエハの裏面に中性子吸収材料をコーティングした新しいシリコン結晶アナライザーを独自に新規開発・製作した。これを、J-PARCセンター物質生命科学実験施設のパルス中性子源に設置したダイナミクス解析装置DNA分光器の結晶アナライザーに使用して目的の性能を達成することが確認できた。