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小嶋 拓治; 須永 博美; 瀧澤 春喜*; 花屋 博秋; 橘 宏行*
Radiation Physics and Chemistry, 68(6), p.975 - 980, 2003/12
被引用回数:2 パーセンタイル:18.63(Chemistry, Physical)低LET放射線に対する特性が明らかになっている4種のフィルム線量計を3-45MeV/uのイオンビームに応用した。低LET放射線を基準とした線量計の相対応答は、いずれもおよそ1から10MeV/(mg/cm)であり、阻止能が高くなるにしたがって徐々に小さくなる。特性を明らかにしたこれらの線量計によるイオンビーム線量測定における不確かさは、フルエンス測定における不確かさを
2%含んで
5%(1
)より良かった。特性を明らかにしたGaf線量計を用いることにより、それぞれ1及び10
mより良い空間分解能で平面及び深度方向の線量分布測定ができることがわかった。
岡安 悟; 笹瀬 雅人; 北條 喜一; 知見 康弘; 岩瀬 彰宏; 池田 博*; 吉崎 亮造*; 神原 正*; 佐藤 浩行*; 浜谷 祐多郎*; et al.
Physica C, 382(1), p.104 - 107, 2002/10
被引用回数:29 パーセンタイル:74.88(Physics, Applied)新超伝導物質MgBの超伝導特性を改善するために照射効果を調べた。電子線照射は焼結体試料の粒界結合を損なうため、超伝導特性は悪くなる。一方、高エネルギー重イオン照射は、臨界電流密度ならびに不可逆磁場を改善する。また、高温超伝導体における円柱状欠陥生成メカニズムについて熱スパイクモデルを改良したTime-dependent Line Sourceモデルを適用して解析した。その結果、高速イオンが電子系に与えるエネルギーSeのうち1/4~1/3の値しか円柱状欠陥生成に寄与していないことがわかった。
小嶋 拓治; 須永 博美; 滝沢 春喜; 橘 宏行
IAEA-TECDOC-1070, p.197 - 202, 1999/03
TIARA AVFサイクロトロンからの5~20MeV/amuイオンビームを対象とした吸収線量測定を目的として、ファラデーカップ、全吸収型熱量計及びフィルム線量計といった測定システムの開発を行った。リアルタイムのビームモニタに用いるファラデーカップによる粒子フルエンス測定における不確かさを、粒子エネルギー公称値をもとに算出した評価値と実測値
を比較することにより評価し、数10pA/cm
(電荷測定値にして数nc/cm
)レベルの低フルエンスであっても、平均の
/
は1.02であることを明らかにした。このフルエンス測定に基づき、アラニンフィルム及びラジオクロミック(FWT-60)測量計のイオンビームに対する線量応答特性を調べた。低LET放射線の場合に比べ、これらの線量計の相対線量応答は線量計素子中の変化を考慮して求めた平均質量衝突阻止能が約100MeV/g/cm
以上から減少する傾向を示した。
栗林 勝*; 富満 広; 侘美 克彦*; 井上 哲*; 石田 興太郎*; 相澤 一也; 岡安 悟; 富田 博文*; 数又 幸生*; Y.C.Jiang*; et al.
Japanese Journal of Applied Physics, Part 1, 36(12A), p.7296 - 7301, 1997/12
被引用回数:6 パーセンタイル:36.56(Physics, Applied)高エネルギー(80~230MeV)の重イオン(Ni,Cu,Au)を、(111)表面を有するSi単結晶板に打込み(1~5010
/cm
)、結晶中に生じた照射損傷を、X線回折(三結晶法)で観察した。解析は動力学的理論で行い、結晶中の歪み分布を決定した。その結果、結晶表面付近には損傷がなく、深い部分にだけ歪みが生じること、その分布は、「イオン停止位置」(Stopping Powerによる計算)ではなく、むしろ「はじき出し損傷率分布」に近いこと、照射量と歪み分布の大きさが比例すること、等が明らかになった。なお、照射は原研タンデム加速器で、X線回折はKEKのPF等で行った。
Goppelt-Langer, P.*; 山本 春也; 青木 康; 竹下 英文; 楢本 洋
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 118(1), p.7 - 10, 1996/09
被引用回数:7 パーセンタイル:54.99(Instruments & Instrumentation)Nイオンと
Hとの共鳴核反応を利用した水素のプロファイリングの研究で重要になる6MeV領域の
Nイオンの阻止能とストラグリングの効果を実験的に測定し、今までの測定値に大きな誤差が存在することを、計算値(実験式)と対比することによって明らかにした。これらのデータは、当該分野の標準的なデータベースであるZieglerらのシステムに採用されることとなった。
中根 佳弘; 降旗 志おり*; 岩井 敏*; 田中 俊一
JAERI-M 93-152, 178 Pages, 1993/08
線量評価、放射線検出器の応答特性および加速器の遮蔽計算等で重要な10種類の入射荷電粒子(,M,P,d,t,
,
Li,
Li,
C,
O)について、10eV/amu~10GeV/amuのエネルギー範囲で10種類の単体:水素、ヘリウム、ベリリウム、炭素、アルミニウム、鉄、銅、タングステン、鉛、ウランおよび4種類の物質:水、ファントム、LiF-熱蛍光線量計、中性子飛跡検出器に対する電離衝突阻止能、核衝突阻止能および全阻止能をSTOPPING、SPARおよびRSTAN/RSHEVコードを用いて計算し、結果を図表にまとめた。
木村 貴海; 小林 義威; 吾勝 常勲; 五藤 博
Appl.Radiat.Isot., 37(2), p.121 - 125, 1986/00
アクチノイド酸化物(PuOとAmO
)から、アクチノイドの自発核分裂により放出される中性子と、アクチノイドからの
粒子と酸素との(
.n)反応により放出される中性子を区分して測定した。その結果、測定した自発核分裂からの中性子収率は自発核分裂の
値と半減期から計算した値と実験誤差の範囲内で一致した。一方、測定した(
.n)反応からの中性子収率は、stopping power と酸素の thick target yield から計算した値より約10%大きな値であった。この原因は計算に使用した thick target yield の精度に問題があると考えられる。
大野 新一; 古川 勝敏; 曽我 猛
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 59(6), p.1947 - 1951, 1986/00
被引用回数:2 パーセンタイル:25.07(Chemistry, Multidisciplinary)20-100keV範囲のHe,Ar
,Xe
イオンの硝酸カリウム分解に対する反応断面積を求めた。この値を入射イオンに対する電子的及び核的阻止能の値と比較することにより、イオンのエネルギー損失の化学反応に対する効率として、非弾性衝突の方が弾性衝突よりも約5倍大きいことを結論する。(シリーズ報文:高エネルギー粒子による科学反応,III)
古川 勝敏; 大野 新一
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 58, p.1831 - 1832, 1985/00
被引用回数:1 パーセンタイル:22.34(Chemistry, Multidisciplinary)電子線・ガンマ線による放射線分解と高エネルギーイオンによる化学反応を比較するために、100keVの水素,ヘリウム,窒素,酸素イオンを硝酸カリウムに衝撃し、生成する亜硝酸イオンの収量を測定した。得られたG値(0.5~1.8)と阻止能の値を比較することにより、イオン線による反応が電子励起によることを結論する。
岩瀬 彰宏; 佐々木 茂美; 岩田 忠夫; 仁平 猛*
Journal of the Physical Society of Japan, 54(5), p.1750 - 1756, 1985/00
被引用回数:7 パーセンタイル:58.68(Physics, Multidisciplinary)熱量測定法による阻止能の測定をNi中のClイオン,及び
Cイオン,Al中の
Clイオンに対して行った。エネルギ範囲はNi中のClイオンに対して99~180MeV,Ni中のCイオンに対して84~105MeV,Al中のClイオンに対して117~143MeVである。イオンの加速はタンデム加速器を用いて行ったもので、このような高エネルギ域での測定は
Clに対しては本実験が初めてのものである。さらに熱量測定法を重イオンの阻止能測定に用いたのも本実験が初めての試みであり、高エネルギ重イオンの阻止能測定において熱量測定法は、きわめて有力な手段であることを示した。実験結果は、他の実験者による低エネルギでの結果,理論計算等と比較した。第一次ボルン近似によるベーテの表式にZ
項、及びブロッホ項を加えた表式が、実験結果を良く再現できることを示した。
北川 盈雄*
JAERI-M 83-223, 27 Pages, 1983/12
物質中を透過するイオンに対する阻止能の研究は、この20年の間にいくつかの進展をみせた。高速領域での軽イオン阻止能については、平均イオン化エネルギーの解析が各種固体に対して行われた。また、Z項、Bloch項などの高次補正項を定量的に分離する実験も行われた。陽子及びHeイオンの阻止能の実験式がパラメータ法により高速領域から低速領域にわたって導かれ、またそのテーブル化が行われた。重イオン阻止能については、有効電荷の理論的解析が行われ、阻止能データを
20~30%の精度で解析することが可能となった。本報告書は、これらの進展についてまとめたものである。
松田 光司; 高垣 虎雄
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 32, p.233 - 237, 1981/00
混合気体に対する電子線の吸収線量の基礎データを得るために、アルゴンとエタン系の組成を変えた場合のW値を測定した。1気圧の場合は,従来の報告にある通りエタン4%添加のときがイオン化効率が最も高く、したがってW値は極少を示した。全圧力を7気圧まで昇圧した場合でもこの傾向は殆んど変らなかったが全体的にW値が減少した。この原因としては、電離箱内の電子の平均エネルギーが減少したため混合気体に対する散乱二次電子の阻止能が増大したものであることが予測された。 次にW値の変動がどのような気体間エネルギー移動にもとづくものであるかを調べるために混合気体の励起発光スペクトルを測定した。その結果、従来考えられていた励起アルゴン原子(Ar)によるエタンのイオン化以外にアルゴンダイマー(Ar
)によるエタンのイオン化を考慮する必要があることがわかった。
田中 俊一
JAERI-M 9151, 36 Pages, 1980/10
核融合炉をはじめ、各種原子力施設における線や
線の遮蔽、あるいはドジメトリィにおいて必要とされる種々の電子のエネルギ損失データを計算するための汎用コード:EELOSSが開発された。本コードにより、0.01~15MeVの範囲の任意の電子に対する任意の物質中での下記のような電子のエネルギ損失データが得られる。(1)Collision Stopping Power (2)Restricted Collision Stopping Power (3)Radiative Stopping Power (4)Bremsstrahlung Production Cross Section 本研究では、EELOSSコードで得られるデータの精度や信頼性、あるいは実際の遮蔽計算への適用性等についても、種々の実験値との比較から検討され、EELOSSコードの有効性が実証された。
岡部 茂*; 多幡 達夫*; 中井 洋太
応用物理(総説), 45(1), p.2 - 17, 1976/01
電子と物質の相互作用の研究の現状について、エネルギー領域10eV~数十MeVに対し、統一的な展望を行う。前半において、電離、励起、Anger効果、プラズマ励起、自由電子との衝突、核による散乱、制動放射などの素過程について概観する。後半では、多重過程および物質の厚い層の透過についても述べる。今後に解決の残されている問題についての示唆も与える。
大野 新一
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 48(7), p.2229 - 2230, 1975/07
被引用回数:1古典的二体衝突理論を使って、入射するArおよびH
イオンの直接作用によるHeのイオン化収量と二次電子によるイオン化収量を別々に計算した。両者の比率が入射イオンの種類およびエネルギーにより大きく変ることを示す。