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白井 更知; 稲野 昌利
JAEA-Research 2005-001, 7 Pages, 2005/11
東海再処理施設の機器の設計やその安全性の評価は、施設内に存在する放射能量(内蔵放射能)に基づき実施している。本報告では軽水型原子炉低濃縮ウラン燃料(以下「軽水炉基準燃料」)及び新型転換炉原型炉ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料(以下「ふげんMOX燃料」)を対象として計算された内蔵放射能について、計算に用いられた方法・計算コード,核データライブラリ及びその計算条件について結果とともに整理し、さらに軽水炉基準燃料とふげんMOX燃料の内蔵放射能を比較した。
橋之口 道宏*; 岡田 美智雄*; 笠井 俊夫*; 盛谷 浩右; 寺岡 有殿
JAEA-Research 2005-002, 16 Pages, 2006/01
固体表面における化学反応において、飛来分子のもつエネルギーの散逸過程をはじめとする表面動的過程が重要である。これらの過程を精密に探索するには、分子を6次元的に制御可能な配向分子線法が非常に有効である。われわれの研究グループでは、六極電場法を用いた超高真空対応配向分子線装置を開発してきた。今回われわれは、当該装置を用いアセトニトリル(CHCN)分子の回転状態選別を行った。実験により得られた集束曲線は、六極不均一電場内での2次のシュタルク効果を含めた分子軌道シミュレーションとよく一致した。期待されるCHCN分子の配向分布は、表面反応における衝突幾何構造制御が可能であることを示唆している。
三輪 周平; 逢坂 正彦; 舘 義昭; 田中 健哉
JAEA-Research 2005-003, 25 Pages, 2006/01
使用済燃料に含まれる長寿命放射性核種であるマイナーアクチニド(MA)については、その処理処分方法の1つとして、高濃度のMAを不活性母材に分散させたターゲットにより核変換させるという方式がある。本研究は、(Pu, Am)O粒子をMgOに分散させたターゲットを対象し、その作製試験に先立ち、Am及びPuの模擬材料としてCeを用い、粉末冶金法によるターゲット作製方法の確立を目的として実施したものである。本研究においては、まず模擬物質CeO及び不活性母材MgOを用いて粉末冶金法による試作試験を実施した。その試作試料に対し、X線回折,微細組織観察及び元素分析を行った。その結果、高密度で、反応相が形成されず、球状の分散顆粒が母材中に均質に分散したターゲットであることを確認した。また試作試料に対し、その特性評価として、硝酸への溶解性試験,熱安定性試験,熱伝導度測定を実施した。
佐藤 治夫
JAEA-Research 2005-004, 88 Pages, 2006/02
クニピアPベントナイトを出発物質としてNa型スメクタイトの精製を行い、板状(膜状)の定方位試料を作製するとともに、それらを用いて、スメクタイト粒子の配向方向と層間距離を水分子2層に制御した拡散試験用圧縮スメクタイト試料の試作を行った。定方位試料及び粉末試料に対するXRD測定から、精製スメクタイトはほぼ均一に配列したNa型スメクタイトであることが確認された。また、スメクタイト粒子の配向方向と層間距離を制御した拡散試験用圧縮スメクタイト試料を試作した結果、水分子2層のみの層間を持つ乾燥密度で約1.8Mg/mの試料を作製することができた。