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山口 諒
JAEA-Testing 2023-001, 53 Pages, 2023/05
日本原子力研究開発機構の共通業務基盤の一つである電子決裁システムは、コロナ禍による電子決裁需要の増加および今後の電子決裁対象の拡大に対応するため、拡張性と耐障害性の高いサーバ環境への移行が必要となっていた。そのため、移行先となるサーバ環境としてより拡張性と耐障害性に優れた仮想環境を新たに構築した。本報告は、電子決裁システムを対象とし、仮想環境を構築する手順を記したものであり、併せて、構築作業の過程で得られた知見を仮想環境やサーバの構築初心者にも理解できる形式で取りまとめたものである。
稲村 泰弘
JAEA-Testing 2023-002, 80 Pages, 2023/12
空蝉とは、J-PARCの物質・生命科学実験施設(MLF)において実施される中性子散乱実験にて得られたデータ処理に使用されるソフトウェア群の一つである。MLFの多くの装置(ビームライン)では、測定されたデータから条件に応じて抽出し、強度の規格化、装置機器依存の強度補正、単位変換などを行い、物理量へと変換し可視化する必要がある。空蝉はこの一連の処理を効率的に行うために開発されたソフトウェア群である。空蝉は主にデータの抽出機能(ヒストグラム化)や各種補正機能、それらを効率よく実行するためのグラフィカルインターフェースを持つソフトウェア、さらには処理されたデータを可視化するプロッタアプリケーションなどから構成されている。既にMLFの多数の装置において解析作業の要として動作している。本書は、MLFの中性子散乱装置を運用する装置担当者やユーザーが空蝉を利用したデータ処理を自分自身の計算機環境にて実施する際に、その環境構築やインストール作業を容易に実施できるよう、オペレーションシステムごとに具体的な手順を記述したマニュアルである。なお、WindowsやmacOSといった一般向けオペレーションシステムであれば、通常のアプリケーションを扱う程度の知識があれば本書を利用してインストールが可能である。
山本 悠介*; 渡邊 隆広; 丹羽 正和; 島田 耕史
JAEA-Testing 2023-003, 67 Pages, 2024/02
東濃地科学センター土岐地球年代学研究所では、高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する研究開発の一環として、地質環境の長期安定性に関する研究を進めている。一般に将来の自然現象に伴う地質環境の変化の予測・評価は、自然現象に関する過去の記録や現在の状況に関する調査結果に基づき行われる。岩石試料等の水素及び酸素の安定同位体比(D、O)は試料に含まれる水の供給源や混合過程等に関する情報が得られるため、過去に発生した自然現象を明らかにする上で重要な基礎データの一つとなる。東濃地科学センターでは、岩石試料等のD及びOを把握するため熱分解型元素分析装置(TC-EA)及び安定同位体比質量分析装置(IRMS)を組み合わせたTC-EA/IRMSによる分析手法を整備した。本稿ではTC-EA/IRMSを用いた岩石試料等のD及びOの分析手法を作業手順書として示すとともに、標準試料を用いた補正式の評価、標準試料の繰り返し測定による分析精度の評価及び岩石試料等を用いた試験測定結果の一例について報告する。
今川 裕也; 豊田 晃大; 鬼澤 高志; 加藤 章一
JAEA-Testing 2023-004, 76 Pages, 2024/03
本要領書は、高速炉の高温構造設計技術開発の一環として実施している大気中、アルゴン中及びナトリウム中材料試験の実施方法や得られたデータの整理方法についてとりまとめたものである。本報は、1977年に発行された「FBR金属材料試験実施要領書[PNC TN241 77-03]」および2001年に発行された「FBR金属材料試験実施要領書(改訂版)(マニュアル) [JNC TN9520 2001-001]」に日本産業規格(JIS)における試験法の改訂を反映するとともに、国内学会における材料試験法標準である日本機械学会(JSME)の推奨常温/高温引張試験方法や日本材料学会(JSMS)の高温低サイクル疲労試験法標準も参考にしながら作成した。
竹安 正則; 三上 智; 安藤 真樹; 外間 智規
JAEA-Testing 2023-005, 17 Pages, 2024/03
In-situガンマ線スペクトロメトリを簡便に行うための検出器開発を目的とした研究の一環として、取り扱いが容易なSrI(Eu)検出器をin-situガンマ線スペクトロメトリへ適用することを試みた。本研究では、in-situガンマ線スペクトロメトリに必要なSrI(Eu)検出器の特性評価を行った。また、SrI(Eu)検出器とGe検出器を用いたin-situガンマ線スペクトロメトリの相互比較試験を行い、SrI(Eu)検出器のin-situガンマ線スペクトロメトリへの適用性について検討を行った。SrI(Eu)検出器の特性評価として、入射ガンマ線のエネルギーの変化に対するSrI(Eu)検出器のピーク効率を測定した。また、SrI(Eu)検出器のピーク効率の角度依存性を測定した。SrI(Eu)検出器とGe検出器を用いたin-situガンマ線スペクトロメトリの相互比較試験の結果、Ge検出器で定量されたCs-134、Cs-137、Pb-214、Bi-214、Tl-208、Ac-228及びK-40のうち、SrI(Eu)検出器では、放射能強度が比較的強いCs-137とK-40が定量された。SrI(Eu)検出器での測定により得られたCs-137の地表面沈着量及びK-40の土壌中濃度は、Ge検出器での測定により得られたそれらと比較的良い一致を示した。これらの結果より、放射能強度が強く、かつガンマ線スペクトル上で他の核種のガンマ線ピークが妨害ピークとならない核種に対して、SrI(Eu)検出器を用いたin-situガンマ線スペクトロメトリは有効であることが示された。原子力発電所等の事故時には様々な放射性核種が環境中へ放出されるが、短半減期核種が減衰し、長半減期核種のみが存在する事故後中長期における環境モニタリングにおいてSrI(Eu)検出器により簡便にin-situガンマ線スペクトロメトリが可能である。