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Annealing behavior of radiation hardening in molybdenum neutron irradiated at 600$$^{circ}$$C

高温照射したモリブデンの引張性質の回復挙動

白石 健介; 深谷 清; 片野 吉男

Shiraishi, K.; not registered; Katano, Y.

JRR-2を用いて高温(約600$$^{circ}$$C)で8.0$$times$$10$$^{1}$$$$^{9}$$n/cm$$^{2}$$まで高速中性子照射したモリブデンの室温における引張性質の照射および照射後の熱処理による変化の様子を電子顕微鏡の変化と関連させて調べた。この中性子照射によって約4kg/mm$$^{2}$$の硬化が生じるが、これは照射中に生じた直径50A程度の転位ループによるものである。照射した試料を800$$^{circ}$$Cで1時間熱処理すると3$$times$$10$$^{1}$$$$^{6}$$/cm$$^{3}$$の密度で小さなボイドが生成し、このボイドによって18kg/mm$$^{2}$$の硬化が生じる。照射後の熱処理の温度を1000$$^{circ}$$C以上に上げるとボイドは成長し、その密度は減少する。1200$$^{circ}$$Cで1時間熱処理した試料には3$$times$$10$$^{1}$$$$^{3}$$/cm$$^{3}$$の密度で比較的大きなボイドが観られるが、この試料の硬化量は照射したままの試料の硬化量とほぼ同程度である。なお、800$$^{circ}$$Cから1200$$^{circ}$$Cの温度範囲で熱処理した試料には比較的大きな転位ループとやや不均一に分布したボイドが観察される。

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