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活断層の変位基準に関するデータ収集

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米田 茂夫*; 古澤 明*

Yoneda, Shigeo*; not registered

近年の活断層研究では、主に完新世以降の連続した堆積物が保存されており、活断層の変位の累積性に関する極めて詳細な解析ができるため、水域の堆積物について調査が実施されている。本調査は、活断層の変位量を見積もるための変位基準の検討を目的として、水域堆積物の火山灰分析による火山灰層序の確立と、火山灰層序の変位基準としての適用性の検討を行った。火山灰分析の試料は、別府湾の亀川沖西断層を挟んで実施した2本のピストンコアリング(サイト0、サイトP)で採取したコアを用いた。別府湾の試料を選定した理由は、別府湾が活断層の活動性に関する研究の進んだ地域であるためである。火山灰分析は、10cm間隔で300試料について実施し、火山ガラス屈折率測定は、20cm間隔で150試料について実施した。火山灰分析の結果では、火山灰はサイト0、サイトP共に12枚が認められたこと、両サイトの対比では、対比される層準に変位が認められること、深度が深いほど層準の変位量が大きくなることが判明した。層準の変位は、活断層の活動を、変位量の違いは、活断層の複数回の活動を示すものと考えられる。また、アカホヤ火山灰(約6300年前に噴出)にも変位が認められるため、この活断層は6300年前以降にも活動したと想定される。

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