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廃棄物屋外貯蔵ピット周辺土壌に対するウランの収着挙動

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舘 幸男  ; 澁谷 朝紀; 小原 幸利*; 内館 信幸*; 油井 三和; 石川 博久

not registered; not registered; Kohara, Yukitoshi*; Uchidate, Nobuyuki*; Yui, Mikazu; Ishikawa, Hirohisa

廃棄物屋外貯蔵ピット周辺における土壌のウラン収着能力を把握し、ウランの環境中への移行評価へデータを資することを目的として、土壌に対するウランの収着試験、土壌からのウランの脱離試験、地下水中におけるウランの溶解度試験を実施した。土壌試料は環境調査のために実施されたボーリングによって得られた土壌コアから採取したもので、A,B,C,D,5,12の6ボーリング地点、盛土層、砂丘砂層、上部礫層、埋設谷埋没砂質土層、埋設谷埋没粘性土層の5層を対象とした。収着試験により得られた土壌へのウランの分配係数は10^4$$sim$$10^0ml/gの範囲の値を示し、地点毎、地層毎に大きく異なる結果となった。分配係数はpHに大きく依存し、pH6-7付近で最大となり、その前後でpH変化に伴い減少する傾向を示した。また、分配係数はフィルターでろ過した方が若干高くなる傾向であった。pH6-8の範囲で得られた分配係数を平均することにより各地層の分配係数を比較した結果、ろ過しない場合で粘性土層$$>$$盛土層$$>$$砂質土層$$>$$上部礫層$$>$$砂丘砂層の順となり、ろ過した場合には粘性土層と盛土層が逆転する結果となった。脱離試験により得られた土壌からのU-238の脱離量は10^-7$$sim$$10^-9mol/lのオーダーであり、地点、地層(深度)によって異なる結果を示した。環境調査データとの比較から、各土壌からのU-238脱離量は土壌コア中に含まれるU-238の量におおよそ比例していることが確認された。なお、脱離量は最大値でも約2$$times$$10^-7mol/lであり、収着試験におけるウランの初期濃度に比べ十分に低いことから、収着試験においてはバックグラウンドとして存在するU-238の影響は無視し得ることが確認された。溶解度試験により得られた地点Aの地下水中におけるウランの溶液度は1$$times$$10^-4$$sim$$5$$times$$10^-5mol/lであり、収着試験における初期濃度の設定の妥当性が確認された。なお、地下水中のウラン濃度が10^-8オーダーであることから、地下水中のウラン濃度は溶解度よりもかなり低いことが確認された。脱離試験結果に基づき分配係数を算出し、収着試験により得られた配分係数と比較を行った結果、全体的に脱離量から得られる分配係数の方が高くなる傾向が確認され、この原因として不可逆収着の寄与が考えられた。また、環境調査データに基づき原位置での分配係数を算出し

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