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還元条件下におけるNpの溶解度に及ぼすフミン酸の影響

The Effect of Humic Acid on The Solubility of Np under Reducing Conditions

飛塚 早智子; 小原 幸利*; 飯島 和毅  ; 佐藤 治夫

Tobitsuka, Sachiko; Kohara, Yukitoshi*; Iijima, Kazuki; Sato, Haruo

地下水中や圧縮ベントナイトの間隙水中に存在する天然有機物の代表としてフミン酸を用い、弱アルカリ性領域におけるNp(Ⅳ)の溶解度に及ぼすフミン酸の影響を調査した。初期添加Np濃度5.32E-7 mol・L$$^{-1}$$、1.14E-5 mol ・L$$^{-1}$$、1.14E-3 mol・L$$^{-1}$$に対し、フミン酸濃度1$$sim$$1000 mg・L-1において、イオン強度0.1、pH8におけるNp(Ⅳ)濃度のフミン酸濃度に対する依存性、及びNp(Ⅴ)-フミン酸錯体の見かけの錯生成定数を導出した。試験の結果、フミン酸濃度の増加に伴いNp(Ⅳ)濃度及び全Npの溶解度は上昇し、その幅は約1桁であった。フミン酸濃度に対するNp(Ⅳ)及び全Np濃度の依存性はNpの価数にかかわらず同様の傾向を示した。またこの傾向から、試験溶液にはNp(Ⅳ)とNp(Ⅴ)が共存するか、もしくはすべてNp(Ⅳ)であっても、錯形成しているフミン酸が溶媒抽出に用いたTTAによるNp(Ⅳ)の抽出を妨害し、Np(Ⅳ)の抽出率が低下させたと考えられた。フミン酸濃度の増加に伴いNp(Ⅳ)濃度及び全Npの溶解度は上昇するが、実際の深部地下環境に存在する有機炭素濃度を考慮すると、Np(Ⅳ)の溶解度に及ぼすフミン酸の影響は顕著ではないと考えられる。また、Np(Ⅳ)-フミン酸錯体の見かけの錯生成定数log$$beta$$appを導出したところ4.13(平均値)であった。これは本試験と類似の試験条件における既報のNp(Ⅴ)-フミン酸錯体の見かけの錯生成定数と同程度であり、予測されたほどNp(Ⅳ)-フミン酸錯体の見かけの錯生成定数は大きくなかった

Humic substances which are humic acid, fulvic acid and humin, exist in the groundwater and the pore water inside of compacted bentonite as the natural organic matters. These are considered that these make increase the solubility of radionuclieds, or decre

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