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空気中キシレンの電子ビーム・MnO$$_{2}$$触媒複合分解

Decomposition of xylene in air by electron beam irradiation and MnO$$_{2}$$ catalyst

松本 加奈江; 箱田 照幸; 島田 明彦; 成田 正*; 小嶋 拓治

Matsumoto, Kanae; Hakoda, Teruyuki; Shimada, Akihiko; Narita, Tadashi*; Kojima, Takuji

電子ビーム照射空気中では、極微量の有機物とでも反応することができる活性種のほかに、そのままではほとんど反応しないオゾンが生成する。このオゾンを活性化し、有機物やその分解生成物の酸化分解に利用することができれば高効率な処理技術が可能となる。そこで、本研究ではオゾンを再活性化するための手段としてオゾン分解触媒であるMnO$$_{2}$$触媒を室温及び120$$^{circ}$$Cで用い、その存在下でキシレンを含む空気に電子ビーム照射を行った。触媒前後での照射ガス中のCO$$_{2}$$濃度変化から、分解生成物などからCO$$_{2}$$への転化率を求めた。この結果、触媒加熱温度が120$$^{circ}$$Cでは、水分や硝酸による触媒表面への付着が抑制されることによりオゾン分解活性が持続し、照射のみで得られた初期キシレンの2.5%に相当するCO$$_{2}$$生成量が、13%に向上した。これらから、照射ガス中のオゾンの再活性化ひいては分解生成物の酸化にMnO$$_{2}$$触媒の使用が有効な手段の一つであることがわかった。

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