体細胞突然変異検出法を用いたカイコの重粒子線局所影響解析

Effects of localized heavy ions irradiation on somatic mutation of larvae of the silkworm, , hatched from diapause eggs

古澤 壽治*; 鈴木 英子*; 長岡 俊治*; 鈴木 ひろみ*; 石岡 憲昭*; 浜田 信行*; 和田 成一*; 小林 泰彦; 坂下 哲哉; 柿崎 竹彦; 舟山 知夫

Furusawa, Toshiharu*; Suzuki, Eiko*; Nagaoka, Shunji*; Suzuki, Hiromi*; Ishioka, Noriaki*; Hamada, Nobuyuki*; Wada, Seiichi*; Kobayashi, Yasuhiko; Sakashita, Tetsuya; Kakizaki, Takehiko; Funayama, Tomoo

カイコの体細胞突然変異がバイスタンダー効果によって発生するか否かについて検討するため、卵の中央部(卵黄)と卵の背側(胚)に局部照射したところ、中央部に照射した卵に比べ、胚に照射した卵において体細胞突然変異がより高い頻度で発生した。次に、卵の中央部(卵黄部分),胚の頭胸部及び尾部に照射したところ、無照射区では57%の発生がみられたが、卵中央部,頭胸部,尾部のいずれにおいても無照射区の発生頻度よりも高く、照射線量が大きいほど発生頻度が高かった。特に、尾部に照射した場合、3Gy照射では約30%の発生頻度がみられた。また、卵黄顆粒のみが存在し、胚が位置しない卵中央部に照射した場合、線量が大きくなると発生頻度が大きくなった。

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