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Effects of heavy ions and $$gamma$$-ray on the tardigrade ${it Milnesium tardigradum}$

緩歩動物オニクマムシにおける重イオンビーム及び$$gamma$$線の影響

堀川 大樹*; 坂下 哲哉; 片桐 千仭*; 渡邊 匡彦*; 黄川田 隆洋*; 中原 雄一*; 浜田 信行*; 和田 成一*; 舟山 知夫; 東 正剛*; 小林 泰彦; 奥田 隆*; 桑原 幹典*

Horikawa, Daiki*; Sakashita, Tetsuya; Katagiri, Chihiro*; Watanabe, Masahiko*; Kikawada, Takahiro*; Nakahara, Yuichi*; Hamada, Nobuyuki*; Wada, Seiichi*; Funayama, Tomoo; Higashi, Seigo*; Kobayashi, Yasuhiko; Okuda, Takashi*; Kuwabara, Mikinori*

クマムシとは、緩歩動物門に属する動物群の総称である。陸生クマムシは、乾燥して無代謝状態であるanhydrobiosis(cryptobiosis)に移行する特徴がある。クマムシは、このanhydrobiosis状態において、さまざまな種類の極限環境(高温・低温・高圧・有機溶媒の暴露など)に耐性を示すことが知られている。クマムシにおける耐性機構を調査することは、高等生物の極限環境耐性獲得の可能性につながると思われる。そこで、この生物における放射線耐性に着目し、クマムシの一種・オニクマムシ(${it Milnesium tardigradum}$)のイオンビームと$$gamma$$線照射に対する耐性を調査した。活動状態とanhydrobiosis状態における放射線耐性を比較したところ、活動状態のクマムシの方がより高い耐性をもつことが示唆された。また、オニクマムシが$$gamma$$線よりもイオンビームに対してより高い耐性を示すことがわかった。

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