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岐阜県東部,阿寺断層の周辺に発達するNE-SW系断層の特徴

Characteristics of NE-SW trending faults around the Atera Fault, eastern Gifu Prefecture

丹羽 正和   ; 水落 幸弘*; 棚瀬 充史*

Niwa, Masakazu; Mizuochi, Yukiiro*; Tanase, Atsushi*

地質環境の長期挙動を把握するうえで、断層活動に伴う周辺岩盤への破断や変形などの影響を評価することは非常に重要である。本研究では、断層活動に関する影響評価の観点から、岐阜県東部の阿寺断層を事例対象とした現地調査を行った。阿寺断層はNW-SE方向に発達する活断層であるが、その両側にはNE-SW系の断層が複数発達していることが報告されている。本研究では、これらNE-SW系の断層の特徴を把握するため、阿寺断層の東側に発達する若栃断層・鞍掛峠断層、及び西側に発達する白川断層・佐見断層を対象とした現地調査を行い、各断層の特徴を比較した。その結果、若栃断層や鞍掛峠断層では、断層に沿った熱水変質の関与が大きく、破砕帯の幅が狭いのに対し、白川断層や佐見断層では、地表付近の酸化的な地下水による変質に伴う岩石の脆弱化の影響が大きく、破砕帯の幅が広いという特徴があることが明らかとなった。以上のような特徴の違いは、阿寺断層の東西におけるNE-SW系断層の活動履歴の違いなどを反映している可能性がある。

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