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報告書

MT法電磁探査による地殻構造調査

棚瀬 充史*; 千葉 昭彦*; 武田 祐啓*

JNC TJ7420 2005-014, 210 Pages, 2004/03

JNC-TJ7420-2005-014.PDF:80.52MB

MT法電磁探査技術の地下深部熱源探査に対する適用性を検討するため、鳴子火山地域を対象に現地調査を実施し、高温異常域の抽出を行うとともに、解析結果の誤差、不確実性等について検討した。

報告書

比抵抗電磁気探査による地殻温度構造調査手法に関する調査

棚瀬 充史*; 千葉 昭彦*; 武田 祐啓*

JNC TJ7420 2005-025, 316 Pages, 2003/03

比抵抗探査MT法による地下構造調査技術に関し、当該技術の火山地域および非火山地域への適用性や解析結果の誤差・不確実性等を検討するため、島原半島及び紀伊半島を対象としたMT法による地下構造調査を行った。

報告書

西南日本の地殻温度構造に関する調査

棚瀬 充史*; 上原 大二郎*; 二ノ宮 淳*

JNC TJ7420 2005-087, 365 Pages, 2002/03

JNC-TJ7420-2005-087.pdf:89.33MB

非火山性の高温異常域での熱源の深度や大きさ等の把握、単成火山地域での火山の時空分布及び熱構造モデルの構築を目的として、紀伊半島および山陰地方を対象に、地下構造探査及び単成火山の時空分布調査を行った。

報告書

単成火山の活動年代に関する調査

棚瀬 充史*

JNC TJ7420 2005-006, 168 Pages, 2002/03

JNC-TJ7420-2005-006.pdf:6.95MB

単成火山群の時空分布を明らかにするため、山陰地域の神鍋単成火山群を対象に、広域火山灰による調査・分析による活動年代の推定を行った。

報告書

単成火山群の時空分布に関する調査

棚瀬 充史*

JNC TJ7420 2005-002, 179 Pages, 2001/02

JNC-TJ7420-2005-002.pdf:35.31MB

将来において単成火山が新たに生じる可能性を評価するため、単成火山群に関する文献調査及び山陰地域を対象とした単成火山群の現地調査を行なった。

報告書

西南日本内帯における火山地質調査

棚瀬 充史*

JNC TJ7420 2005-080, 542 Pages, 2000/03

JNC-TJ7420-2005-080.pdf:114.01MB

将来の火山活動が地質環境に及ぼす影響を評価するために、火山活動の場の時間的な変化やこれらを規制する要因を検討し、火山活動の時空解析を行なうための基礎データを収集した。また、中部地域を対象に、岩脈を用いて新生代後期以降の古応力場の復元を行なった。

報告書

広域地下水流動研究における試錐調査(その2)(DH-9号孔)

池田 幸喜

JNC TJ7440 98-002, 717 Pages, 1999/02

JNC-TJ7440-98-002.pdf:23.42MB

広域地下水流動研究の一環として岐阜県瑞浪市日吉町字常道にて,DH-9号孔(孔長1030.0m)を清水掘削した。掘削工事では,通常のワイヤーライン工法と併用してウエルマンシステムを導入した。調査試験は深部地質環境の把握を目的に,岩盤の地質学的,地球物理的,水理学的,地化学的データ取得のために,以下の調査を実施した。1.岩芯の採取・記載・室内試験2.物理検層(一般検層項目,フロメータ検層)3.ボアホールテレビ観察4.透水試験(透水試験・揚水試験)5.採水試験(採水・原位置物理化学パラメータ測定・地下水分析)これらの調査を行った結果,以下のことが明らかになった。・本孔では主として中粒花崗岩(モード組成からはアダメロ岩に分類)である土岐花崗岩が分布する。岩盤状況から5つの健岩ゾーン,2つの割れ目発達ゾーンに区分される。破砕ゾーンや割れ目発達ゾーンでは緑泥石化,緑簾石化,炭酸塩鉱物化が認められ,主として中深度の深度約200m$$sim$$460mまで断続して出現する。・物理検層では200m,400m,600m,800m付近にて,低比抵抗,低速度,高間隙率の帯が分布し,岩盤ゾーン区分と割れ目帯の分布と良く対応している。・割れ目の走向傾斜から本孔の割れ目帯は6系統に区分され,北東系,東西系の頻度が高い。前者は深度約400m$$sim$$550mに,後者は深度約800m$$sim$$850m付近に卓越する。また,30°以下の緩傾斜割れ目は深度200mと深度600m付近に卓越する。・透水試験では計測した5区間の内,深度320m以浅の2区間と深度950mの1区間から10-7m/sec以上の比較的高い透水性を示し,フローメータ検層では3箇所で流速変化が認められた。・地下水採水を行った区間は透水性が高く、試錐掘削中に若干の逸水が確認されていた。今回実施した採水試験では、定められた工期内で掘削水の排除が不完全となり、地層水の採取ができなかった

報告書

西南日本における火山地質調査

棚瀬 充史*

JNC TJ7420 2005-001, 657 Pages, 1998/12

JNC-TJ7420-2005-001.pdf:184.6MB

西南日本に分布する第四紀火山のうち、その活動特性が十分明らかにされていない火山を対象に、活動年代、規模、様式等を把握するため、火山地質調査、放射年代測定、広域火山灰調査を実施した。

報告書

立坑掘削予定地点における試錐調査(MIU-1号孔)

池田 幸喜

JNC TJ7440 98-001, 601 Pages, 1998/11

JNC-TJ7440-98-001.pdf:24.66MB

岐阜県瑞浪市明世町正馬様洞の立坑予定地点にて,MIU-1号孔(孔長1011.8m)を清水掘削した。本孔では,深部地質環境を把握するために,岩盤の地質学的,地球物理的,水理学的データ取得を目的に以下の調査を実施した。1.岩芯の採取・記載 2.物理検層(一般検層項目,フローメータ検層,ボアホールレーダ検層) 3.ボアホールテレビ観察 4.透水試験(透水試験・揚水試験)これらの調査を行った結果,以下のことが明らかになった。・本孔では、地表から深度88.75mまで瑞浪層群が分布し,不整合を狭んで下位に中粒花崗岩である土岐花崗岩が分布する。花崗岩の風化層は不整合下約15mまで分布し、弱変質部は断続的に出現するが、大別すると上部変質部(深度137.0$$sim$$596.0m)と下部変質部(深度834.7$$sim$$1001.3m)に区分できる。・物理検層では300m、460m、600m付近および830m以深にて、低比抵抗、低速度、高間隙率の帯が分布し、岩盤ゾーン区分と割れ目帯の分布と良く対応している。・割れ目の走向傾斜から本孔の割れ目帯は6系統に区分され、東西系、南北系の頻度が高い。また,30°以下の緩傾斜割れ目は深度350m以浅に卓越する。・ボアホールレーダでは、60$$sim$$80°傾斜で5$$sim$$10mの連続長を示す反射面が認められ,その一部は割れ目帯に対応している。・透水試験から深度881.50$$sim$$963.50mの3区間で10-6m/sec以上の高透水性を示し、フローメータ検層ではそのうち2箇所で流速変化が認められた。・開口性割れ目は深度500m以深で東西系の割れ目に集中する傾向がみられ、広域応力場との関係が示唆される。

報告書

塩水環境下における調査技術に関する文献調査

千葉 昭彦*; 馬場 秀人*; 上籠 洋昭*

JNC TJ7440 2005-062, 59 Pages, 1998/03

放射性廃棄物地層処分のサイト評価を目的とした調査技術は主として淡水環境に対して検討されてきた。沿岸部でサイト評価を行う場合には,塩水環境についても検討が必要になる。本報告書は塩水環境下での調査技術整備の基礎資料を得るために実施した文献調査の調査結果をまとめたものである。1977年から1997年の間に発行された学術雑誌の論文や記事の中から,海水で満たされたまたは混入したボーリング孔で行われた調査事例を集めて,分類,整理し,問題点等を抽出した。塩水環境下では,淡水に比べてイオンや溶存成分の濃度が高く,電気伝導度が高い環境で調査が行われる。この環境の違いが,ボーリング掘削技術,物理検層,原位置水理及び水質試験等に影響を与えると予想される。装置の腐蝕も考慮すべきである。しかし,今回収集した文献に問題点を指摘した記述は少なく,今後の検討に期待される。

報告書

紀伊半島における深部地質構造調査

松田 陽一*; 森内 博之*

JNC TJ7420 2005-090, 134 Pages, 1998/03

第四紀火山が存在しないにも係らず、高温泉が分布する紀伊半島地域の地下深部におけるマグマの存在に関する情報を得ることを目的として、既往の地質構造、地球物理データを収集・解析するとともに、本宮地域においてMT法電磁探査を実施した.

報告書

マグマの挙動及び周辺岩盤への影響調査(その2)

棚瀬 充史*

JNC TJ7420 2005-007, 544 Pages, 1998/03

地質調査により火道に関する地質学的データの収集を行ない、火道が周辺の地質環境に及ぼす影響について調査した。

報告書

マグマの挙動及び周辺岩盤への影響調査

not registered

PNC TJ7305 97-001, 578 Pages, 1997/03

PNC-TJ7305-97-001.pdf:41.88MB

本報告書は、火道が周辺の地質環境に及ぼす力学的・熱的影響について検討するために、文献調査、地質調査、分析、物理探査をおこなった結果をとりまとめたものである。文献調査は、削剥により火道内部が観察される国内の22火道について、文献内容に基づいて、火道の形成年代、噴火タイプおよび規模、削剥レベル、火道充填物および噴出物の種類、内部構造、壁岩との関係、熱的影響、破砕作用、変質作用、付随する岩脈や断層の方向、分布等について整理、とりまとめをおこなった。空中写真判読は、ランドサットTM画像および空中写真を用い、水鉛谷給源火道、貝塩給源火道、砥山ブレッチャーパイプおよび甲武信ヶ岳ブレッチャーパイプの4箇所を対象にして、これら4火道周辺のフォトリニアメント解析をおこなった。地質調査は、これら4火道において、ルートマップの作成と露頭観察および試料採取をおこない、火道と壁岩の関係、岩脈や割れ目の発達程度・性状等について整理した。特に、露出の良好な水鉛谷給源火道については、詳細なフラクチャー解析と試料採取をおこなった結果、火道周辺においてはNW-SE方向のフラクチャーが発達し、特に火道近傍50mにおいては開口性を有することが認められた。分析は、水鉛谷給源火道で採集した試料において薄片作成および観察、X線回析分析、熱残留磁気測定およびTL年代測定をおこなった。火道接触部1mで脆性破壊的な圧砕組織が、2.3mの範囲において顕著なマイクロクラックが鏡下において観察された。また、火道から200mの範囲において微細クラックが認められた。X線回析では、全体に混合層帯であるが火道近傍においてはより高温相のセリサイト-緑泥石帯が認められた。熱残留磁気結果から、火道内および火道より上流側の20$$sim$$150m、下流側の180mの範囲において、ブリュンヌ正磁極期に約500$$^{circ}C$$のキュリー温度以上で獲得した磁化方位が得られた。TL年代は、火道内で0.26Maの年代値が、また火道の近傍5$$sim$$20mの範囲で火道から遠ざかるほど古くなる傾向が認められた。ただし、火道の下流側180mと上流側約200mの範囲までは、火道年代に近いTL年代が得られていることから、トラップ電子の解消が300$$^{circ}C$$程度と考えると火道から200m程度までこの程度の熱的影響があったことが考えられる。

報告書

野島断層周辺の地下水に関するデータの収集作業

not registered

PNC TJ7305 96-001, 77 Pages, 1996/03

PNC-TJ7305-96-001.pdf:3.32MB

本資料は、兵庫県南部地震の発生源となった地震断層(野島断層)周辺岩盤における水理特性および地下水の地球化学特性データの収集と、そのデータを用いた地下水流動に関するモデル計算作業を行った結果をまとめたものである。野島平林700m孔で実施した動燃式JFTによる3深度における測定では、孔壁洗浄前の値であるが透水係数は10-9cm/secオーダーを示した。各区間の間隙水圧から、岩盤中で別個の水頭もつブロック複数存在することを示唆している。野島平林700m孔等から掘削泥水を採取し、溶存化学組成およびトリチウム濃度の分析を行った結果,すべての試料が中程度の全溶存イオン濃度をもち,いずれもHCO3に富み,Na+Kに富むパターンを示した。一部の溶存成分の濃度は深度とともに漸減し、泥水濃度を低下させている。すなわち、掘削した花崗岩体は深度とともに透水性が高くなっているものと推定される。特に、深度600mの試料のみが溶存成分濃度が低いことは、この孔井で遭遇した断層破砕帯の透水性が大きいことを示す。地震直後の断層付近における突発的な湧水は、断層破砕帯の透水性の変化に起因するとの仮説を立て、地下水流動を数値解析でシミュレートし、以下の結果を得た。1.断層破砕帯の透水係数が10$$times$$10-3cm/sec程度に大きくなると地下深部に帯水していた地下水が破砕帯を通って上昇し、短期間地表で噴出する。透水係数が1.0$$times$$10-5cm/sec程度では地下水は噴出しない。2.地震直後3ヶ月間の降雨停止は、全体的な地下水流動にほとんど影響を与えない。降雨停止の影響は、地下深部より地表付近で大きく、その影響は断層から離れた地下深部では時間的に遅れる。3.全水頭の変化は断層に近いほど大きく、全水頭が大きいほど全水頭の変化 が激しい。4.地表付近の透水性が小さい場合、地下に浸透した雨水が表面流出し、地下水位は高くならない。その結果、地下深部の全水頭も小さくなり地震後の湧水量も少ない。5.地震の前後の定常状態を比較すると、地震後では全体に全水頭が低下し、断層付近では断層に平行に全水頭等高線が配列するようになる。6.自由地下水面は、地下深部の地下水流動の変化を受けずほぼ一定である。

報告書

空中磁気探査データのコンパイル作業

松田 陽一*

PNC TJ7305 95-001, 12 Pages, 1995/03

PNC-TJ7305-95-001.pdf:1.12MB

本作業は、東濃鉱山周辺地域の深部地下構造の解析に必要なデータ取得の一環として、新エネルギー・産業技術総合開発機構が地熱調査のために取得した空中磁気探査データのコンパイルを行い、中部地方および東濃地方の磁力図を作成することを目的として行われた。作業内容は、東経135$$^{circ}$$ 30'$$sim$$東経139$$^{circ}$$ 00'、北緯34$$^{circ}$$ 00'$$sim$$北緯37$$^{circ}$$ 00'の対象領域について、1)全磁力および極磁気補正済磁力の各ディジタルデータについて、座標変換による位置座標の統一、上方接続による飛行高度の統一、2)コンパイルデータファイルの作成、3)磁力図(カラーコンター図)の作成である。飛行高度は3,200m (10,500フィート)、座標はUTM座標の東経141°基準の54帯に統一された。作成された磁力図は以下の通りである。1)中部地方の全磁力図および極磁気補正済磁力図・範囲、東経135$$^{circ}$$ 30'$$sim$$東経139$$^{circ}$$ 00'北緯34$$^{circ}$$ 00'$$sim$$北緯37$$^{circ}$$ 00'・縮尺、1:500,000およびA4サイズ版2)東濃地方の全磁力図および極磁気補正済磁力図・範囲、東経136$$^{circ}$$ 45'$$sim$$東経137$$^{circ}$$ 45'北緯35$$^{circ}$$ 10'$$sim$$北緯35$$^{circ}$$ 50'・縮尺、1:100,000およびA4サイズ版

報告書

地下水データ収集調査報告書(昭和54年度)

前橋 仁治*; 関口 護*

PNC TJ199 79-24, 98 Pages, 1979/10

PNC-TJ199-79-24.pdf:2.82MB

当調査は堅硬緻密な岩盤の地下深部につくられた坑道,採掘場に対する地下水の挙動を明らかにするもので,愛媛県東部のS鉱山地域において行われた。地質は古生代の三波川系変成岩帯で,岩石は緑色片岩,黒色片岩と石英片岩を主とする互層で,岩層の走向は地域の西から東にかけて,N50゜W,E-W,N60゜Eと変化し,傾斜は南へ35゜$$sim$$60゜を示す。鉱床は緑色片岩を母岩として層理に整合的に胚胎された層状含銅硫化鉄鉱床(いわゆるキースラーガー)である。緑色片岩の上下盤には黒色片岩がある。緑色片岩体の広がりは,地下深くなるにつれ大きく,通洞レベル下約600m(山頂からは約1,000m)では水平巾750m,厚みで570mを示している。地形は約1,000m$$sim$$1,400mの山に囲まれた典型的山間地で,山容は急峻,植生は杉を主として雑木が密生している。通洞口および坑外設備の標高は約560mで,最も深いレベルは通洞より下約1,400m(海面下850m)である。地域の集水面積は約10km2,年間降水量は1,900mm,渇水量は0.62m3/$$epsilon$$ c/km2である。2.調査結果坑内地下水量は本年5月の測定で,約0.13m3/mmであるが,これは地表近くにある採掘跡の影響を受けての結果で,単なる坑道だけであれば,極めて少なくなるものとみられる。地下水流路は,採掘跡や切上り等を除けば岩石の片理,節理,断層が主なものである。降雨の地下水量への影響は,通洞下400m(山頂下900m)までは認められるが,それ以下では恒常的な流量であった。岩石の透水性については黒色片岩が高く,緑色片岩は一般的には低い。緑色片岩中から黒色片岩に着くまで掘さくした試錐孔の殆んどに地下水がまわっていた。坑道は開さくされてから300年$$sim$$10年を経たものであるが,山嶺から1,000m以上の岩盤かぶりのあるところでも,その量は微少ではあるが,滲透している。その滲透経路の多くは黒色片岩と見られる。地下空洞構造物に対する地震波の影響については,堅硬緻密な岩盤体の地下空洞の場合は,軟質地盤上の構造物とは全く異り,地震による致命的災害はこれまで無かった。建設に当って,地域的に地震帯を避け,安定した岩石地区を選び,相当の深さのところに掘さくし,確実な施工を行うならば,直接的震害の恐れは先ずないと思われる。

口頭

岐阜県中津川市川上の阿寺断層露頭における断層破砕帯の構造

丹羽 正和; 野原 壯; 水落 幸広*; 棚瀬 充史*; 小林 浩久*

no journal, , 

断層の活動履歴を明らかにするうえで、断層破砕帯中の鉱物分布の実体を把握しておく必要がある。本研究では、破砕帯中の鉱物分布の調査を行うため、岐阜県中津川市川上に分布する阿寺断層露頭において、破砕帯の詳細な記載を行った。調査露頭では、花崗岩(苗木-上松花崗岩)と濃飛流紋岩に属する溶結凝灰岩が接する破砕帯が幅数10mにわたって連続的に分布する。調査の結果、溶結凝灰岩起源の断層岩は、花崗岩起源の断層岩に比べ、断層粘土の割合が圧倒的に多く、原岩組織が消失している幅が広いなど、原岩の違いによって断層粘土及び割れ目の発達の程度が大きく異なることが明らかとなった。したがって、破砕帯中の鉱物分布は、原岩の違いと、断層粘土及び割れ目の発達の程度によって大きく変化する可能性がある。

口頭

地下数100m$$sim$$1kmにおける断層破砕帯の発達過程; 岐阜県東部の阿寺断層における例

丹羽 正和; 水落 幸広*; 棚瀬 充史*

no journal, , 

断層破砕帯の発達は、将来の活断層の分布や、断層活動に伴う周辺岩盤への破断・変形の力学的影響範囲と密接に関係することから、深地層の長期安定性を考慮するうえで非常に重要である。本研究では、岐阜県東部の中津川市に分布する阿寺断層の破砕帯露頭を詳細に調査することにより、第四紀以降の阿寺断層破砕帯の発達過程について考察を行った。調査地域では、母岩の組織が著しく破砕されている破砕帯の幅は、約20$$sim$$25mである。このうち、断層粘土に富む幅約1.5mの区間(粘土帯)は、約1.6Maの放射年代を示す火山岩の岩片を含み、第四紀以降に発達したと言える。調査地域近傍の段丘堆積物の調査から求められた阿寺断層の平均変位速度と、断層粘土のXRD分析の結果により、粘土帯が地下数100m$$sim$$1km程度の深さで形成されたことがわかる。以上のように、現在露出している断層破砕帯を詳細に調査することにより、地下数100m$$sim$$1kmにおける断層破砕帯の発達過程を推察することが可能であると考えられる。

口頭

岐阜県東部,阿寺断層の周辺に発達するNE-SW系断層の特徴

丹羽 正和; 水落 幸弘*; 棚瀬 充史*

no journal, , 

地質環境の長期挙動を把握するうえで、断層活動に伴う周辺岩盤への破断や変形などの影響を評価することは非常に重要である。本研究では、断層活動に関する影響評価の観点から、岐阜県東部の阿寺断層を事例対象とした現地調査を行った。阿寺断層はNW-SE方向に発達する活断層であるが、その両側にはNE-SW系の断層が複数発達していることが報告されている。本研究では、これらNE-SW系の断層の特徴を把握するため、阿寺断層の東側に発達する若栃断層・鞍掛峠断層、及び西側に発達する白川断層・佐見断層を対象とした現地調査を行い、各断層の特徴を比較した。その結果、若栃断層や鞍掛峠断層では、断層に沿った熱水変質の関与が大きく、破砕帯の幅が狭いのに対し、白川断層や佐見断層では、地表付近の酸化的な地下水による変質に伴う岩石の脆弱化の影響が大きく、破砕帯の幅が広いという特徴があることが明らかとなった。以上のような特徴の違いは、阿寺断層の東西におけるNE-SW系断層の活動履歴の違いなどを反映している可能性がある。

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