ニュースバル逆コンプトン線によるReの光核反応実験
Nuclear photoreaction on Re using the Compton -rays at NewSUBARU
早川 岳人; 静間 俊行; 林 由紀雄; 神門 正城; 川瀬 啓悟; 菊澤 信宏 ; 羽島 良一; 千葉 敏; 宮本 修治*; 望月 孝晏*; 藤原 守; 梶野 敏貴*
Hayakawa, Takehito; Shizuma, Toshiyuki; Hayashi, Yukio; Kando, Masaki; Kawase, Keigo; Kikuzawa, Nobuhiro; Hajima, Ryoichi; Chiba, Satoshi; Miyamoto, Shuji*; Mochizuki, Takayasu*; Fujiwara, Mamoru; Kajino, Toshitaka*
原子核の半減期は核反応終了より時間が経過した後の放射能の強さはもとより、原子力システムにおいては発熱量の観点からも重要である。ベータ安定線近傍の同位体の半減期は精密に計測されていると考えられがちであるが、必ずしもそうではない。Re-184の基底状態の半減期として約38.0日の値が推奨値として知られている。しかし、Re-184には約169日の半減期のアイソマーが存在する。歴史的には約38.0日の基底状態の半減期の測定後に、このアイソマーが発見された。そのため、アイソマーの影響を受けていない半減期の測定が必要であった。SPring-8内のNewSUBARU放射光施設において、MeV領域の逆コンプトン線装置が稼動している。この逆コンプトン線を用いて、Re-184を光核反応で生成し、その半減期を83日間に渡り計測した。その結果、アイソマーの影響がない半減期の測定に成功し、従来の推奨値より7パーセント短いことを明らかにした。
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- 登録番号 : BB20071933
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