検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

酸化亜鉛中の電子線照射欠陥の同定

Identification of electron-induced defects in ZnO

河裾 厚男; Chen, Z. Q.*; 前川 雅樹; 別役 潔*

Kawasuso, Atsuo; Chen, Z. Q.*; Maekawa, Masaki; Betsuyaku, Kiyoshi*

酸化亜鉛中の固有欠陥の性質を調べる目的で、電子線照射により生成する一次欠陥と照射後熱処理により生成する二次欠陥の起源を陽電子消滅測定と理論計算により調べた。水熱合成法で育成されたZnO(0001)単結晶に対して室温で3MeV電子線照射を行い、窒素ガス雰囲気中にて、100$$sim$$700$$^{circ}$$Cの温度範囲で30分間の等時焼鈍を行った。電子線照射により陽電子寿命は183psから212psに、Sパラメータは1.016倍に増加した。これらは原子空孔型欠陥の生成を示している。200$$^{circ}$$C焼鈍により照射直後に生成した原子空孔型欠陥は消失した。ところが400$$^{circ}$$C焼鈍により、新たな二次欠陥が生成することが見いだされた。同時計数ドップラー拡がり測定から得られた電子運動量分布を理論計算とともに詳細に解析した結果、照射直後に生成した原子空孔型欠陥は亜鉛空孔であり、400$$^{circ}$$C焼鈍で生成した二次欠陥は亜鉛空孔と亜鉛アンチサイトの複合体であることが判明した。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.