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低線量重イオン照射によるカイコ造血器官の血球産出の抑制

Low dose heavy-ion irradiation is enough to stop the hemopoiesis in the hemopoietic organs of the silkworm, ${it Bombyx mori}$

深本 花菜; 土屋 志織*; 舟山 知夫; 坂下 哲哉; 横田 裕一郎; 白井 孝治*; 木口 憲爾*; 小林 泰彦

Fukamoto, Kana; Tsuchiya, Shiori*; Funayama, Tomoo; Sakashita, Tetsuya; Yokota, Yuichiro; Shirai, Koji*; Kiguchi, Kenji*; Kobayashi, Yasuhiko

放射線耐性とされる昆虫細胞・器官の中で、造血器官は比較的放射線の影響を受けやすい。例えばカイコ造血器官はわずか1Gyの炭素イオンビーム照射で血球産出を停止する。組織切片を観察したところ、非照射側の造血器官では幼虫の発育に伴い器官も発達し、その内部には多くの血球前駆細胞が認められた。一方照射した側の造血器官では、器官を囲む無細胞性の膜は非照射造血器官とほぼ同様に発達したが、内部の血球前駆細胞は極端に少なく、islet内に多くの間隙が認められた。ヨトウガ卵巣由来Sf9細胞に重イオンを照射しその影響を調査したところ、カイコ血球前駆細胞と異なり10Gy照射区までは顕著な照射の影響を認めなかったが、100Gy以上の照射区では明らかな増殖遅延が認められた。以上の結果から、低線量の炭素イオンを照射された造血器官において血球産出が停止する原因は、血球前駆細胞の増殖抑制であると考えられる。

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