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Development of commercial variety of Osteospermum by a stepwise mutagenesis by ion beam irradiation

イオンビームによる段階的変異形質付与を利用したオステオスペルマム実用品種の開発

飯塚 正英*; 吉原 亮平; 長谷 純宏

Iizuka, Masahide*; Yoshihara, Ryohei; Hase, Yoshihiro

オステオスペルマムは、キク科の多年草で開花時期が長く、鉢物や花壇材料として生産が増加している。本研究では、イオンビーム照射で得られたオステオスペルマムの白色花弁変異体OM7に、もう一度イオンビームを照射して、完全な表裏白色花弁を誘導することを試みた。現在までに、再照射試料から1582個体が得られ、このうち花弁の色や形の変化を指標にして22個体を選別した。再照射によって、1回目の照射では得られなかった紫色の花弁を持つ個体や多弁変異個体が得られた。このことから、再照射は、色素合成や形態変異の経路に付加的な変異を与えていることが示唆された。花弁の色変化については明橙色になったものも得られている。また、オステオスペルマムの花弁は表と裏で色彩が異なるが、裏側が淡黄色に変化したものが見られた。現在、この裏側の花弁の色が薄くなった2系統について、さらなる解析を進めている。

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