地層処分生物圏評価用データベース更新の進め方について
Update of database for element-specific parameters in biosphere assessment of geological disposal
加藤 智子 ; 鈴木 祐二*; 田上 恵子*; 石川 奈緒*; 内田 滋夫*; 稲垣 学; 宮原 要
Kato, Tomoko; Suzuki, Yuji*; Tagami, Keiko*; Ishikawa, Nao*; Uchida, Shigeo*; Inagaki, Manabu; Miyahara, Kaname
「高レベル放射性廃棄物の地層処分基盤研究開発に関する全体計画」に基づき、原子力機構では「地表環境での核種移行/被ばくのモデル化技術の改良・整備と体系化」を、放射線医学総合研究所では「地域特性を考慮したデータの取得・整備」を担当し、生物圏評価手法の高度化にかかわる研究開発を行っている。実際のサイトを対象とした地層処分生物圏評価において、サイトにおける評価に適合性の高いデータを選択・推定するために、放射線医学総合研究所によって取得・整備が進められている我が国の生物圏移行データを利用して、第2次取りまとめ等で用いた諸外国の文献情報に基づくデータベースを更新しておくことが重要となる。このことから、両者の協力に基づき、データベース更新作業計画を策定し、一部の元素固有パラメータに対して試行的にデータベースの更新作業を行った。その結果、パラメータの信頼性を確保するために重要な背景情報(データ変動の主要因となる項目)を付随情報として整理すること等により、我が国固有の条件を考慮した信頼性の高い生物圏評価パラメータを設定できることを確認した。本発表では、データベースの更新作業計画及び実施状況について報告する。
To select and to presume the parameters adaptable to biosphere assessment of geological disposal at an actual environment, the procedure of updating a database using the domestic biosphere data was developed and was tried to a part of element-specific parameters. As a result, we were able to set the reliable biosphere parameters, by arranging important background information to secure the reliability of the parameter.